「あ、そうだ」 不意に、あかりが声をあげた。 「ひな祭りといえば、浩之ちゃん…あれ覚えてる?」 「…あれ?」 なんだろ、”あれ”って。 A、(……オレが風呂場でイタズラしたことか?!) B、あかりが着物を着てたことか? C、雅史がひな壇をひっくり返したことか? 「ま、雅史がひな壇をひっくり返したことか?」 あかりは、にこやかにふるふると顔を左右に振る。 ……どうやら違うらしい。 「じゃ、じゃあ、カズっちがプレゼント持って来たこと!」 ふるふる…。 「ミキがひな壇の三角のお飾り、かじったこと…かなぁ?」 ふるふる…。 「え、えっと、あかりが甘酒に酔ってひっくり返ったこと!」 「…私、酔っ払ったりしてないよ」 「ははは……じゃ、じゃあ、いったいなんだろう?」 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 「……浩之ちゃんが思い出せないならそれでいいよ。私の 胸の奥にだけ、そっとしまっておくから」 おしまい -------------------------------------------------------- こんにちは。るんるんと申します。 懲りずにまた投稿させていただきました。しかも、また 内容が下品(^^;。あかりファンの方々本当にごめんなさい。 お気づきのとおりこの作品(?)は3月3日のあかりの 放課後イベントのテキストに少々アレンジを加えただけの ものです。「こういう邪道は許さん!!!」という弾劾や 叱責を含め感想をいただけたら幸いです。