『ｅｘ１』
　あかりは俺のモノを口に運んだ。
　初めてでいきなりそんなことするか！？
「やっぱりあかりってえっちなヤツだったんだな。
　ほかの子はそんなことしなかったぜ」
　あかりは噛んだ。
　マジで噛んだ。


『ｅｘ２』
　心地よい風。
　今、葵ちゃんと隣り合わせで弁当を食べていることが、なんだか夢のように思えた。
　本当に気持ちよくって、
　なんだかそのまま眠ってしまいそうだった。
「あ、あの……私……お料理とか　あんまり得意じゃなくって……」
「でも、すげーうまいぜ？」
「ほ、ほんとですか！！」
「ああ。あかりと先輩の次にうまい！」
　その時の葵ちゃんの表情が、
　三日三晩　俺を苦しめた。


『ｅｘ３』
　ふにふにふにふに
　むにむにむにむに
　これを志保に撮られた。カメラで撮られた。
　学校中にばらまかれて俺の人生は終わるんだと、そう思った。
　次の日、志保に屋上に呼び出され、
　辛そうな顔をしてネガを渡された。
　そして、涙を流しながら走り去っていった。
　俺も、走り去りたかった。


『ｅｘ４』
　ずぎゅるぐるべちゃっ。
　ほんの今さっきまで琴音ちゃんの腕のなかにいた犬ころは
　オレ達の目の前で車にひかれてぐちゃぐちゃになった。
　まったく、動けなかった。
　そして、琴音ちゃんを見る勇気がなかった。
　ざくり。
　雨の中、彼女は車道に出て冷たくなったその犬を抱き上げると、
　公園のごみ箱の中に捨てた。
「それは寄生獣だろ」
　俺の中の彼女の記憶は、
　困った顔の立ちグラフィックのみになった。


『ｅｘ５』
「ネェ、ヒロユキ。ヒロユキコドモ……スキ？」
「ああ。女の子なら大好きだ」
それを志保に盗られた。テープで盗られた。


『ｅｘ６』
　そういうことに使われているということは前々から噂には聞いていたが……
　まさか自分が使うことになるとは……
「あの……理緒ちゃん……解ってる？」
「え、えっと……だから服脱いで……それから…………どうすればいいんですか？」
　いいんだろうか。
　そんなことが頭をよぎった。
　ご厚意は有り難いが彼女のためだ。ここはなんとか話を逸らして諦めてもらうのが
　これから先、彼女の人生にとってもベストだ。
「そういやぁさ、なんでアニメの理緒ちゃんって貧乏してなかったのかな？」
　静かに立ち上がった理緒ちゃんは、
　薄笑いを浮かべながら体育倉庫の鍵を閉めた。


『ｅｘ７』
　セバスチャンがここ最近、ずっと先輩を捜している。
　多分見つからないだろう。
　前に撃っちゃった後、あかりん家の庭に埋めたからなぁ。


『ｅｘ８』
　でも先週の降霊会の時、先輩に会った。


『ｅｘ９』
「オレ達はただの幼なじみで……」
「つまりそういう関係や」
　うっ。
　口では委員長には勝てないな　と思った。
「じゃぁ、俺とあかりはできちゃうワケだから、
　つまり委員長は雅史の立場ってことか」
　勝てないと思ってから３秒後、俺は口で委員長に勝った。


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のわくです。
俺は神戸の人間なんで、委員長がどうも難しくって書けません。
こういうときってなんて言うかな……と悩んでしまう。
ゲーム中で委員長が「えーっと……」と少し困ったのと同じで。
今度委員長オンリーなシリアス書きたいな。
ダメダメにならないように念入れて（笑）
因みに神戸弁（？）と大阪弁はかなり違います。
イントネーションが違うのでしょうか？
それ以前に……何故に大阪弁な女の子は眼鏡っ子なのでしょうか？
俺は眼鏡っ子にはあまり萌えれないので悲しいっす（涙）

では。

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