めもりー いん ざ ぼでー 投稿者: 里茄野のわく
「浩之さん……ごめんなさい」
 浩之はマルチが何を言っているのか分からなかった。
 マルチの表情が曇った。
 何か声をかけてやらなくてはいけない そう思った。
「マルチ……お前が謝ることなんかなにも…」
 ばぎゃばぎゃばぎゃばぎゃっ!!!!
 閃光が走り、俺は焼け付くような爆風に吹き飛ばされた。
 何が起きたか分からないまま顔を上げる。
 火の海……今さっきまでそこにあった幼稚園が…いつもと変わらない
 子供達の遊ぶ広場が…真っ赤に燃え上がっている。
 その赤い壁の中にのたうちまわる小さな黒い影が五つ、六つ……。
 俺は耐えきれずに目を背けた。
 !!!マルチっ!!!!
 俺はしゃがんだ状態のまま首だけをマルチの方に向けた。
 背中がひりひりと痛んだ。
「……お、お前………」
 そこには炎の光を受けて立ちつくすマルチがいた。
 その右手は変わり果てた幼稚園に向けられている。
「……と 特殊装甲銃!! マルチっ お前!!!」
 無言のマルチは静かに涙を流した。
 チュィン カシュッ!
 銃口がマルチの腕の中に納められる。
「浩之さん……これが…マルチです…これがロボットです」
 俺は返す言葉が思いつかなかった。
 マルチは感情を抑えきれずにまた涙を流した。だがシステムは
 ただ自分の仕事を全うするために状況再設定を始めていた。
 ボディーと感情がシンクロしきれていない人間…ロボット。
 その悲しき定めの人間が表せる唯一の「悲しさ」が
 涙なのかもしれない……。
 マルチは 自分の感情を涙でしか表せなかったのだ…………。
「ごめんなさい……」
 一言残して マルチは 消えた。

-----------------------------------------------------
どうですかねぇ・・・?
なんか即興でつくっちゃいましたけど。
あ、里茄野のわくに少しでも興味もってもらえたらHPにでも
来て下さい。小説おいてます。
オレ、そういう仕事がしたいんで、なんかあったら声かけて下さい!!
できることなら何でもやりますんで。メンバーでRPGつくるけど
ストーリーが欲しいとか(笑) じゃ!(あ、まだ16です(笑))

http://www.grn.mmtr.or.jp/~nowaku/attop.htm