夏の海 投稿者:
夏。
光輝くまばゆい季節。
照りつける太陽、くっきりと映る影、高く聞こえる蝉の声、
はるか遠くに広がる入道雲。

海。
光を受けて輝く波。
儚く消え去っていく波頭、足跡の残る砂浜、ざわめく潮騒、
はるか遠くまで広がる水平線。

夏は人々の心に色々なものを刻み込んでゆく。
切ない思い出、苦しい思い出、苦い思い出・・・・
そして、彼らの心にも消ええぬ思い出を刻み込んでいく事だろう。


昨日の夜は眠れなかった。
「良く似合ってるよ。」
そう言って微笑んでくれる浩之の顔が浮かんでは消えた。
でも、赤はちょっと派手だったかなとも思う。
姉さんはあんたにならきっと似合うよと言ってくれたけど。
「でも浩之ってこういう如何にもなのって好きそうだし。」
そう呟きながら水着に着替えた。

「雅史の奴、遅ぇーな。」
「ちょっとー、ヒロ。
この志保ちゃんのセクシーダイナマイツな水着姿を見て何か一言ぐらいないの。」
「お前の水着って如何にもって感じだよな。」
「なによー、その”如何にも”って。さては感動のあまり言葉も出なくなってんじゃないの。」
「さっきから十二分にしゃべってるだろーが。」
「私も来年はビキニ着てみよーかな。」
「やめとけあかり。お前はどー見てもビキニってタイプじゃねぇー。」
「やっぱり似合わないかな。」
「あーら、それは分らないわよ。何だかんだ言ってもあかりってスタイルいいもん。」
「えっ、そ、そんな事ないよ。」
「それよりマルチ、お前、海なんか入って大丈夫なのか。」
「はい、ちゃんと防水してありますから大丈夫です。」
「ヒロ、あんたホントにもの知らないわね。
メイドロボってのはね、老人の介護なんかも目的になってるからお風呂とかもちゃんと入れるようになってるのよ。」
「んな事は分ってるけどよ、風呂と海とじゃ話が別だろうが。」
「大丈夫ですよ、後でちゃんと油注しておきますから。」
「あ、油ってお前・・・・。」

「お待たせ。」
「お待たせじゃねぇ・・・・。」
「ゴメン、着替えに時間かかっちゃって。」
「ま、雅史、お前・・・・。」
「どうしたの浩之。あっ、やっぱり赤はちょっと派手だったかな。」
「い、いや、派手って言うかさ・・・・。」
「僕もちょっと派手かと思ったんだけどさ。」
「お、おい、志保。」
「さようならヒロ、今度会う時は私の知らないヒロなのね。」
「お、おーい、志保。」
「雅史ちゃん、肩ひもねじれてるよ。」
「ありがとう、あかりちゃん。」
「お、おい、あかり。」
「マルチちゃん、海ははじめてだから泳げないよね。」
「そうなんですぅ。」
「じゃぁ、私が教えてあげるね。行こ。」
「ありがとうございますぅ。」
「お、おーい、あかりぃ。」
「ねぇ、浩之。やっぱり、変かな。」
「い、いや、その・・・・。」
「浩之・・・・。」


夏は人々の心に色々なものを刻み込んでゆく。
切ない思い出、苦しい思い出、苦い思い出・・・・
そして、彼らの心にも消ええぬ思い出が確かに刻み込まれた。

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くぅ、またしても下らないギャグを・・・・。
わしって何書いてもギャグになっちゃうんだろうか。
取り敢えずみんなの水着姿でも想像しながら読んでみて下さい。
でも、この手のネタって既に誰かがやってそうだね。

さて感想をと思ったら何で俺ってば読む前に書き込んでんだよ〜。
よし、ここは記憶力の勝負だ(負け確定)

◆くまさん
あれ?第一話の後書きじゃシリアスになるって・・・

◆ESPさん
いくら精密機械だからって磁石に弱いマルチってのも嫌だな。
確か究極超人Rは磁石にも強かったような気が(そんな事どうでもいいって)

◆MIOさん。
何で鍋かと思ったら釘の代わりなの(くまさんの感想見て解った)
黒豆の発色は良くならないけど風味は良くなるかもね(ねじゃないって・・・)

う〜ん、ない記憶力に頼るもんじゃないな。
そうそう、HP新装開店だったりします。暇な人は覗いてやってね。

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