りぃふ大戦略・・・第七話「浩之B−SIDE」 投稿者: ラーキア
朝、いい天気。
「はい、ご飯だよ。」
そう言って俺の前にご飯の盛られた茶碗を出すのは、あかりだ。
「ああ、ありがとう」
そう言って目の前のご飯を食べ始める。俺もあかりも基本的に朝は和食党だ。
あかりは本当に料理が上手い。俺が言うんだから間違いない。
「それでね・・・・ねえ、聞いてる?」
「ん?ああ聞いてるよ」
俺がボーッとしている間、あかりは何やら学校での話をしていたようだ。
あかりは現在大学の三回生だ。彼女の通っている学部は芸術学部だそうだ。
「だそうだ」というのは芸術という物に俺が全然詳しく無いだけなのだが・・・・
「それでね・・・雅史君ったらね・・・」
そういえば、雅史は同じ大学にスポーツ推薦で入学したんだっけ・・・
「さてと、俺は仕事に行きますか」
俺はそう言って身支度を整え始めた。
「あっ!待って、私も行く」そう言ってあかりもいそいそと準備をしだした。
「あれ、お前今日学校午後からじゃなかったっけ?」
「うん、でも図書館で調べものもしたいし・・・・」
「ふーん、まあいっか、じゃ、一緒に行くか」
「うん!」」
などという会話をしながら俺達は家を出た。
俺は途中であかりと別れ、仕事場に向かった。
俺は「来栖川重工第2課」と書かれた大きなビルに入った。それはビルというより、「要塞」と言った方が良いかもしれない。実際、そういう設計になっている。
造った奴の趣味だな、きっと・・・
「おはようございます!主任。」
俺を見た途端、その場にいた全ての者が礼をとる。勿論俺にだ。
「ああ、おはよう、皆」
俺も軽く手を上げて答える。そして、周りを一瞥し、自分の執務室に向かった。
執務室は要塞の最上階、地上480メートルに有る。ここは俺専用の場所だ。
部屋に入ると1人の女性がいた。
「・・・・・・・・」
「うん、おはよう」
「・・・・・・・・」
「えっ、今日は良い天気ですねって?」
コクコク
「うーん、そうなのかな」
そう言って外を見ると・・・・・雨だった。
「・・・・・・・」
「えっ?霊が集まりやすいって?」
コクコク
「ふ――ん、そうなんだ」
コクコク
・・・・・・彼女の名はは来栖川芹香、来栖川グループの御令嬢であり、同時に俺の秘書をしてもらっている。
当初、彼女は別の部署の配置されたらしいのだが、どの部署でも長くもたず、結局俺の所に来たのだが、成る程、彼女の「・・・・・・」という台詞を上手に聞き取れる人間は少ないし、ただでさえ会長令嬢なのだ、使いずらいのだろう。
俺はというと、
「先輩、お茶頂戴」
コクコク
といった感じで結構こき使っていたりする。綾香の奴に言わせると、そういう感じのほうが良いのだそうだが。
ちなみに、彼女と2人きり、もしくは気心の知れた連中といる時は「先輩」と呼び、それ以外の時は「芹香さん」と呼んでいる。
そういえば、この建物の中には、俺より年下の奴が殆どいない。別にいいけど何か悲しい。
「それで、今日の予定だけど・・・・・」
「・・・・・・・・」
「何だって!・・・・・ああ、分かった」
コクコク


C−SIDEへ続く




どうも、ラーキアです。近いうち、この続き書きます。
それでは・・・・・・・・

PS>自分はTHでは来栖川芹香先輩が一押しなのですぅ。
活躍させますよ・・・・・