りぃふ大戦略・・・第五話「祐介B−SIDE] 投稿者: ラーキア
「いっただっきまーす」
僕を含めた数人の声がハモる。目の前には料理が置いてある。決して豪華と言える物ではないがいかにも「愛情のこもった」料理といった料理、もしくは「お袋の味」とも言える内容である。
「どう?・・・・美味しい?長瀬ちやん、お兄ちゃん」
「うん、とっても美味しいよ瑠璃子さん。」
僕は平静を保って返事をした。が、内心、(る、瑠璃子さんがあの駄目兄貴より先に僕のなを呼んでくれた!そ、そうだよな、なんていったって僕のほうがあんな兄貴より瑠璃子さんとらぶらぶなんだからな)という状態で、ちらりと横にいる月島さんを見ると、真っ青な顔をしている。ふふんあんたの時代は終わったのだよ。これからは題名も「祐介、瑠璃子のらぶらぶぱにっく!」になるのだから(なりません!)・・・・と、その時、ガタンッという音と共に、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!るりこのばかぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
月島さんが暴走してしまった。ま、いっか。
月島さんは涙と鼻水を垂れ流しながら駆けていった。幼児退行をしている様だ。あ、転んだ。
「まって!拓也さん!」太田さんが後を追っていった。その後を更に吉田さんと桂木さんが追っていった。しかし、太田さんはともかく、残りの2人は人となりが良く分からないなぁ・・。
ちなみにこの時、月島さんは「狂乱」の毒電波を垂れ流していったが、僕と瑠璃子さんがジャミングをしていたので人的損害はまったく無かった。
「ねぇ祐くん・・・」僕の副官的存在の新城沙織さんが聞いてきた。
「なんだい?」
「うん・・・月島さん、大丈夫かな・・」
「へーきだよ。彼の電波は全てジャミングしてるし・・・・・」
「でも、祐くんの電波の射程って1キロ位だよね?」
「ああ、それが何か?」まさかこれ以上射程を伸ばせって言うんじゃないだろうな。あれはとても痛いんだぞ。
「月島さんが1キロ以上離れていったら?」
「ああ――――――――――――――――――――――――――っ!そうだ!」
僕と瑠璃子さんが月島さんを発見したのはそれから30分後、その時点で、市民約4500人、民兵約2000人、近衛兵約800人が発狂していた。リハビリに半年はかかるであろう。ま、いっか。知り合いが居た訳でもないし。
「ううーん」 月島さんが寝ている。あっ寝返りを打った。瑠璃子さんの話によれば、あと1週間位眠るそうだ。その間暇だから、どこか領地を広げようか、と重い、壁に張ってある地図にダーツを投げた。当たった所は「隆山」という所であった。ここは確か・・・・まあいい、月島さんが居ない今、ここで差を広げておけば、瑠璃子さんは僕の物になる。そうなれば、
(「祐ちゃん・・・・」)
(「るりるり・・・可愛いよ・・」)
(「あっ!だめっ!こんな所で・・・」)
(「良いではないか、ほーれっ」)
(「あ―――――れ――――!」)
なんて事に・・・・はっ!いかん、又無意識に電波を放ってしまった。良く見ると、周りで兵が何人か悶えている。僕を中心とした半径1キロメートルは全てこんな事になっているのだろうか・・・・・少し自己嫌悪。その範囲には現在僕と親しい人が居ないのがせめてもの救いだな。

数日後、兵の再編成も完了し、4個師団5万2千全て戦闘配置に着いた。この地での最初の相手は名も知らぬ連中だ。TURUGIYAグループの末端の組織らしい。
いよいよ始まる・・・耕一さんに会えるかな・・・そしたら、僕のでっかい爆弾をたぁくさんアゲルカラネ・・・・・・くすくす
そして、僕は全軍に攻撃命令を出した。横には沈痛な顔をしている新城さん、藍原さんと、いつもどうりの無表情の瑠璃子さんがいた。瑠璃子さんはこっちを見て、一瞬、にこっと笑った。僕は頭がくるくるくるクルくルくるし、て、き、た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




くすくすっ、おにいちゃんも、長瀬ちゃんも、私の物だよ・・・・誰にもあげないよ・・・・・・どろぼうは良くないんだよ・・・・・私の物をとる子、泥棒ねこさんは・・・・・・・・消しちゃうよ・・・・・・・・ほんとうだよ・・・・・・・・くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす



>どうも、ラーキアですぅ。長瀬君、狂気の扉を「どこでもドア」の様に使っていますね、どうしよう。柳川よりいっちゃっていますね。
ここで、3話のラストとつながるのですが、その前に、もう1勢力も書いておきたいと思います。ちなみに、この世界には、地下資源は全てありません。石油も、石炭も、天然ガスも、ウラン等の核燃料もありません。でも、電気は有ります。既存の「国」という概念は消えつつあります。
そんな世界です。
では次回、「強襲!来栖川」にファイヤー!