りぃふ大戦略・・・第2話「柳川SIDE] 投稿者: ラ−キア
るんたっ、るんたっ、るんたっ、るんたっ、るんたっ、るんたっ、・・・・・
木造の渡り廊下を一人の男がスキップしながらやって来た。何故か背景には一面
薔薇が生い茂っている。
「今日はーたぁかぁゆぅきぃとぉーたぁのぉしぃーでーとー!」
何やら朝から唄っている。・・・・とそこに、
「閣下!」・・・・唄っている男の部下がやって来た。
「閣下!我等の隊は既に出撃の用意出来ております。直ちに出撃のご命令を!」
「ああ、出撃は今日の13:00(ヒトサンマルマル)だ。」・・・・と男
「何故です!どうして今すぐ出撃しないのですか!」
・・・・・、とそこで部下は、男の目がすぅっと細くなったのを見て、はっとした。
「も、申し訳ございません!し、しかしどうして・・・」声をどうにかやっと出すのが精一杯で、足はがくがく震えている。
「午前中は貴之とデートなのだ」そう言って男は離れの方にまた唄いながらスキップして行った。



俺は離れの戸を開けた。この離れには俺ともう1人しか住んでいない。耕一達柏木家の者達も入る時は呼び鈴(俺が付けた)を押すよう言ってある。・・・と、
「お帰りなさい、柳川さん。・・・で、どうでした?」
「ああ、味噌汁の具は豆腐で言い。」
「もうっそうじゃなくて、今日の午前中の事だよ。」
「ああ、それなら大丈夫だ。最も、午後からは出撃だがな・・・」
「やったぁ!柳川さんだーい好き!」
「おいおい・・・そんなに抱き着くなよ・・・(ああ・・幸せ・・・)」
彼の縄、もとい名は貴之、俺の半身ともいえる存在だ。彼の為に俺は生きているようなものだ。貴之の為だったら俺は何でも出来る。・・・・と、
「柳川さん、やっぱりこんなの面白くないよね・・・」と悲しそうな顔をする貴之「こんな物」とは、「歩家門」とか言うアニメの事だ。俺は小さな頃からずっとアニメというのを見た事がなかったがこれに出てくる「ぴ渦中」というねずみが可愛いのだ・・と貴之は言う。俺はアニメのキャラに嫉妬してしまった。しかし今はそれより貴之に何か言わないと
「たっ、貴之、そんな事はない、ただ、貴之の事を考えていただけさ」
「もうっ、柳川さんったら・・」ポッと顔を赤らめる貴之、あぁ、可愛い・・・。



楽しい時間は終わり、仕事の時間になった。現在時計は13:58を指している。ここは町の外れに有るとある大きな屋敷の外、
俺は兵1千を率い、敵組織の集会のあるこの屋敷を包囲した。連中はまだ気付いていない。1千の兵の内600は機動軽歩兵であり、機動装甲「狼型」を着ている。これは、エルクゥの知識により造られた装備であり、かつて次郎衛門率いる討伐軍の兵士が着ていた物のレプリカである。かつて次郎衛門は全身が武器のこの「狼型」を着ている兵7人で下級の戦闘型エルクゥ1人に当たらせていた・・・・と記録には残っている。
残り400人は支援部隊であり、迫撃砲や、地対空ミサイルなどを装備している。
支援部隊の内、100人程は補給部隊も兼ねている。先ほど、彼等から柳川以外に全兵に戦闘薬が配られた。この薬は飲む事により、痛覚、恐怖心を減らし、軽い興奮状態にし、なおかつ、依存性は限りなく零に等しい・・・という便利(?)な薬である。
「閣下」 先程送った斥候が戻ってきた。
「首尾は?」
「はっ!我々の包囲の中にいるのは全員が敵組織に属しているものと確認できました。その数およそ4500人」
「武装の具合は?」
「はっ!殆どが銃で武装しており、中には71式、95式戦車や、戦闘ヘリ、トマホーク級のミサイルも数輌認できました。」
「分かった、全兵に連絡、「最初の砲撃の後、降伏勧告し、5分後に突入、但し、非戦闘員を殺傷してはならない(俺以外は)。また、女、子供に対し暴行を働いたものは極刑に処す(俺以外は)」、と」そして俺は左手を上げ、
「砲撃開始」と言い、左手を下げた。同時に300門の迫撃砲が8方から鉄鋼弾を打ち込む、同時に降伏勧告を平文で全周波数で呼びかける。・・・5分後、
「回答無しか・・・・全機動兵はただちに突入。第1、第3部隊は敵背面より突入、第4、第5部隊は9時の方向より突入、第7、第8部隊は3時の方向より突入、第2、第6隊は俺と共に正面より突入する」
そう言って俺は徐々に鬼の力を解き始めた・・・狩りの始まりだ。






いかがでしょうか、ラーキアです。柳川編はまだ続きます。柳川の次は長瀬祐介でいこうと思います。

次回「ただいま貴之、ぼく柳川」にファイヤー!
PS<感想下さった方、感謝感謝です。