外典・箱入り矢島 投稿者: 八塚崇乃

「ナマモノみたいなんで早めに食べた方がいいですよっ!それじゃあ!!」
「はい、どーもぉ」
  今日、あかりから宅急便で荷物が届いた。
  ……家、近いんだから直接持ってくりゃいいのに……なんだろう?
「ん…手紙がついてる…えっとどれどれ」
『家族で旅行に行くのでしばらく家を留守にするの。浩之ちゃんに使ってもらいたいと思
って送りました』
  ふむふむ。気が利くじゃねーか。
『結構便利なものなので喜んでくれると嬉しいです』
  便利なもの……?
『餌は普通のものでいいはずだから。調教はすましてあるので迷惑はかけないと思うよ』
  ???
『それじゃよろしくね。私の下僕、矢島くんを……』
「え……!?」
  思わず荷物の蓋を開ける。なんとそこには――
「さ、寒い……」
「や、矢島……」

  2日後……矢島の葬儀が行われた……。
  どうやらあかりは『クール宅急便』というのを使っていたらしい……。
  マイナス10℃以下で箱詰めじゃあ普通死ぬだろあかり……。

――ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク……チーーーーーーーーーーーン
  合掌。


                                98/10/19
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≪アトガキ≫
  矢島  「なんなんだよこのSSはぁ〜〜〜〜〜〜!!(号泣)」
八塚崇乃「紫炎さんのSS、【遊撃宇宙戦艦セリオン・第四話】でオマエに撃墜されたから。リベンジ☆」