海外留学は雅史の決意 投稿者: 山岡
「海外に留学する事にしたんだ」
あまりに唐突すぎる雅史の告白。
「結果を出すまでは、何年かかっても帰らないつもり」
いつもの笑顔。けれど、はっきりと読み取れる決意。
いつまでも四人、今のまま一緒だと思いたかった。
でも、出会ってしまったからには、別れは必ずやってくる。
それがちょっと早まっただけ。そう自分に言い聞かせる。
雅史が自分で決めた事なんだ。だれにも止める事は出来やしない。
「サッカー部の顧問の先生が熱心に進めてくれたんだ」

お前には才能がある。
お前になら俺の叶えられなかった夢を託せる!

サッカー部の顧問。嘘やお世辞を言う人じゃない。あの人が言うのなら、まず間違いなく雅史にはプロも目指せる才能があるのだろう。
親友が遠く見えた。雅史は俺の手の届かない所へ行ってしまうんだ。
・・・でも。

これが永遠の別れじゃないんだから。
またいつか必ず逢えるさ。
・・・行ってこい。夢をあきらめるんじゃねえぞ!

「・・・ありがと浩之・・・。僕、行ってくるよ」
にじむ涙を腕でぬぐい、断固たる決意を込めて雅史は言った。
「モロッコへ!」

数分後。教師とその教え子という名の二人のカマ野郎どもが血の海に沈んだとさ。めでたしめでたし。

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ども、山岡です。
モロッコって国は「ナニを切るかつけるか二択の国」ってイメージが無きにしもあらずって感じなんですが、日本の「ハラキリザムライノクニ」ってイメージとどっちがマシなんでしょうねぇ。
あっ、モロッコの方見てたらすいません。