ひさびさ〜!! 投稿者: よっしー
どうも〜お久しぶりです(って、憶えてるヤツいるんか?)。
昨日の晩、久々に「チャットDE即興小説」を書いたんですが、意外と面白くなったのでこっちにも載せます。

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………
僕と彼女が体を重ねてから、もう幾晩になるだろうか。今日も、僕と彼女は月夜の元で結ばれた。
彼女は、僕の事が好きという訳じゃなかった。僕も、それは同じだった。ただ、二人ともちょっとシュミが似ていただけだった。
「夜の学校」。何て素晴らしい響きなんだろう、と僕は思う。そして、彼女も同じだった。
彼女と僕は………月夜の晩の学校の屋上で、たまたまばったり出会った。
それだけだった。けれど、何故か二人は、交わってしまった。
まるで「交わらなければならない」と命令されているかのように。
実は彼女は僕が初めての男だったらしい。最初の一ヶ月は、痛いだけだったそうだ。
僕は、最近、心配している。彼女とはもう、何ヶ月も毎晩交わっている。避妊はしていない。本能のままに、混じり合ってしまうからだ。
そして………今晩は、彼女にそれを聞いてみる事にした。
「どうしよう………オレ達………」
「………何が?」彼女はいつものように、一言だけ返事をした。
「避妊………してないだろ………」
「………あなたがしないんじゃない………」彼女はいつも、僕に冷たい。時にはこういう風に、痛くなったりもする。
「君だって………拒まないじゃない」僕は、ズキンという胸の痛みをこらえながら言った。
「そうよ」彼女は即座に答えた。
「私達は、ルナティック=ロンド(月夜の舞踏)を踊らされている、踊り子だもの」
「?」彼女の言っている事が判らない。僕が彼女の顔を覗き込むと、彼女はけだるそうに視線を外した。
彼女は立ち上がると、服を着始めた。のろのろとした、いつもの手つきだ。
あたしね」彼女はいつにもまして、「痛い」声で僕に言った。
「アンドロイドなの………メイドロボット、貴方も見た事があるでしょう?」
「…あ………アンドロイド?まさか………」
「私達アンドロイドには『心』が無いの。でもね………まれに、入ってしまうことがあるわ。」
「………まさか………」
「昔々、ね。私達のプロトタイプが使用期間として、この学校の生徒として生活して右端ですって………彼女には、『魂』が入っていたそうよ………」
「そう………もともと、魂があるように設計されていたアンドロイド………だから、私のように、まれに『出てしまう』アンドロイドが現れるのよ………」
僕はただ、黙って彼女の話を聞いていた。
「伝説のメイドロボット、マルチ………そして、彼女の魂を受け入れ、結婚までしたという浩之………私達『出てしまった』アンドロイドの魂の基本となる、父親と母親なのよ、二人は………」
「ちょっと待って!」僕は叫んだ。僕は、知っている。その二人の名を。
「私達が『出る』には、条件が必要なの。例えば月夜の晩だけ出られるとか………」彼女は、構わずに答えた。
「ちょっと待ってよ………マルチ………が………メイド………ロボット?」
そうよ。そして………ロボットは、子供を産めない。」彼女は、冷たく言った。
「じゃあ………母さんが………ロボットっていう事は………僕は………僕は………??」

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何か即興じゃないと得られないスピード感が良いナァ、と自分では思いました。
レスはメ−ルか僕のHP掲示板が良いなぁ。

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