今度は何にしよう 投稿者:よっしー


どうも。前回(魔術萌え〜、適当なタイトルだなぁ)は悪い評判が立たなかったようで、
良かった良かった。
今回も即興でやります。そう、題はSSタイトルではなく、マジで何にするか考えてないんです。

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死んだらそこで終わりなのは判ってる。止まったら、殺される。
だから、僕は走り続ける。後ろからは迫り来る謎の影。
この街では有名な占い師に、昨日、予言されてしまったのだ。

「あなたは殺されるよ。明日の夜、ストーカーに………」

前々から付けられてるかなぁ、とか思って相談に行ったんだけれど、それを言う前に、
そんな事言われたら、マジでビビる。
で、今日は早く帰りたかったんだけれど、そうも行かないのがすさんだ現代社会。って、単に成績悪くて
補習に引っかかっただけなんだけど。
で、帰りは午後6時、電車を降りた頃には辺りは真っ暗。
住宅街に入ってからしばらくして、後を付けてくる足音が。で、怖くなって逃げると、足音も付いてきた、という訳だ。
はぁ、はぁ、はぁ、ちょっと疲れてきたな………
「止まって!」
と後ろから可愛い女の子の声。振り向こうかとも思ったけれど、ストーカーかも知れないと思い直して、そのまま逃走。
(!!!)
何かが、僕の足首を掴んだ。ような気がした。僕は転んでしまう。

………………
意識を取り戻すと、とっても可愛い女の子が、僕の額にハンカチをあててくれていた。
女の子の名前は琴音ちゃんと言って、かなり臆病らしく、ここの道を一人で通るのがイヤで付いてきてしまったようだった。
可愛い。
初めて会うから、ストーカーって事じゃ無さそうだし、可愛いし、家も近いみたいだったから、
送ってあげる事にした。
僕も、一人じゃ心細かったんだ。ストーカーも、近くに人がいれば手ぇ出せまい。

琴音ちゃんはやたら怖いらしく、うつむいて何も話さない。困ったなぁ。
「今までこんなに可愛い娘が近くに住んでたなんて知らなかったよ」
「………」
「いやぁ、今度遊びに行っていい?」
「………」
反応くらいしてくれたって。黙ってると余計怖くなるよ、と言いたいけどそれは脅すみたいな感じだし。
「ああっ!!」
琴音ちゃんが、僕の顔を見て、イヤそうな表情を浮かべた。
「……」
な、何だっていうんだ?
「見えた………貴方の未来が見えたの!!」
はぁ?
「あなたはもうすぐ、頭の上に卵焼きとラーメンとネコを乗せて、ぐるぐる回転してしまう!」
えええ?
「見えたの!見えたの!私のせいじゃないの!運命なのぉ!」
琴音ちゃん、両耳を押さえてダッシュ。
………呆れて追えないオレ。何なんだあの娘。
「ぽとん」
ん?頭の上に何か乗った。あったかい………いや、熱い!うぎゃあ!
「あちあちあちーーーっ!」
近くの家の窓から飛んできたらしい。その家も大騒ぎしている。すぐに窓からこっちを見て、また大騒ぎ。
「どばしゃー」
………上から何か液体と、まとわりつくような何かが降ってきた。ラーメンの汁の味がする。さめてる。
「ふーみぃ、ふみゃああ!!」
ぼとん。
ああ、ネコだ。ネコがオレの頭の上に降ってきたんだ。
「殺してやる、殺してやるぅ!私のモノにならない貴方なんて、死んじゃえ!」
突然、女性の声。
あっ、クラスメートの目立たない、名前知らない女子だ。ストーカーやってる噂があったが、マジだったのか!
んでもって、オレだったのかぁ!
しかし。
「うそっ、うそよ!私の憧れの人は、頭に卵焼きとラーメンとネコなんかかぶってる変な人じゃないわ!
ストーカーやめてやる!
ヘン、ざまーみなさい!うわーん私の恋は終わったわぁー!!」
ストーカー、逃げ出してしまった。
「………………………」
………アイツ、手に、包丁持ってたな………オレ、助かったんだろうか………


琴音ちゃんの能力で、一人の人間が救われたのであった。
しっかし琴音ちゃん、何でそんな状況を頭に思い描いてしまったのだろうか。
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………うーむ、琴音ちゃんの話は書けないかな、と思ってたけれど。
書けてしまったなぁ。
やはり、即興は面白いね。