魔術萌え〜!! 投稿者:よっしー


初めまして、です。
即興小説って割には、みんな凝ってるような(笑)?
僕は即興でやります(これ書いてる時点で何も考えていない)。

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彼女が魔術に手を出したのは、そう、両親に相手をされなかった頃(今でもあまり相手に
されていないようだが)に見つけた魔術の本を読んでから。
魔術の本って、読んだ事のある人なら分かるけれど、とても魅力的(コランドプランシの
「悪魔の辞典」なんてとっても人気がある本なんだよ)。
そう………彼女もまた、魔術の虜になってしまったんです。

彼女は、生きる喜びを魔術に見いだしました。しかし、西洋の魔術は儀式的な色合いが強く、

すぐに飽きてしまいます。
魔術に必要なのは、霊感なんだと、すぐに気が付きました。
とりあえず、彼女は霊感の本を集めます。
彼女はお金持ちですし、優秀な召使いも居ましたし、何より邪魔をする両親も友人も居なかったので、
霊感の本はすぐに集まりました。暇さえ有れば訓練をしていたので、
彼女は霊を感じる力をだんだん身につけていきました。

ある日彼女は、身近にいる「見えない存在」を感じるようになります。
彼女はすぐに、その「彼」と仲良くなりました。
見えない「彼」の存在を言い張るお嬢様に、周りはひどく振り回されましたが、何であれ、
彼女の初めての友達だったので、彼女を否定する事無く、周りは暖かく見守っていたのでした。
「彼」は彼女に、力の使い方を教えてくれました。
「彼」の言う事に従い、一度捨てた西洋魔術の本を再び広げ、魔術にはまりこんでいきます。
「彼」は時々、「向こうの世界の人」を連れてくる事があり、彼女の知り合い(目には見えませんが)
はだんだん増えていきました。

ある日、「彼」が言いました。
「君には魔術の才能があるし、何より魔術が好きだ。だから、止めろとは言いづらいんだけど」
「君は、このままじゃいけないよ」
「人は、やっぱり人らしく生きなきゃいけないんだ」
彼女は首をかしげて、彼の言葉の続きを聞きました。
「僕は、君の気持ちも知っているし、僕も君の事が………」
「………」
「実は、僕は見つけたんだ。」
「こちらの世界の『僕』を見つけたんだよ。」
彼の言うことは、分かるようで分かりません(いつもの事でしたが)。
「だから、君が『僕』を見つけたら、声をかけて欲しい。僕と、人としてつき合ってほしいんだ」
「僕は自分の記憶を封印するよ。そして、彼に入る。」
「じゃあね………」
それ以来、彼は現れなくなりました。

「姉さんはロマンティストね。」
車の中で、中学生になってから一緒に暮らすことになった妹に言われました。
「『彼』が現れるまで、本当に、男とつき合わないつもりなのね?」
「………(こくこく)」
「呆れた。私、姉さんは好きだけれど、そういう所だけは共感できないわ。」
「………」
妹は彼女と違い、社交的な人でしたし、空手をやっていて、男顔負けの強さを持っていました。
「私は、強い人が好き。私より強い人が。」
「………」
「私にとっての『強さ』が、お姉さまの『彼』にあるんでしょうねぇ………」
妹はでも、とても優しい女の子でした。
優しくにっこり笑う妹を見て、彼女はでも(自分は彼のどこが好きなんだろう?)と考えていました。

彼は色々な事を教えてくれました。彼女は今でも、それを守って忠実に魔術を勉強しています。
彼は現れるのでしょうか。
桜散る校門の前で、彼女は今も彼を待ち続けるのでした。

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………やっぱ、即興だと甘いねぇ。
「ダーク」な小説なら、即興でもかなりのインパクトのモノが書けるんだけれど、
それは他の人がダメージを受けちゃうんで止めときましょうか。

今度の夏コミはリーフ関連のサークル参加しようかなぁ?