俺…これを見て憤怒した方、またはいきなり目を背けた方です。 初音…前科が腐るほどあるらしい、二重人格の美少女です。あなたの同居人です。 楓…初音の親友で、溌剌とした美少女です。ただ、恋人の前だと緊張して無口になってしまいます。 梓…あなたの実の妹です。電話と実際に会ったときのギャップが激しい人です。 千鶴…初音のクラスメイトで、あなたと初音を狙って(笑)います。……『合格』。 タケダテルオ…薄幸という言葉がイヤになるほど似合う、イジメられっ子です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 甲斐性っ!14「バスタァァァァァァァァァァァ・ホォォォォォォォォォォォォムラァァァァァァァン!!!!!(前編)」 どげしっ、どげしっ! 衝撃が彼──テルオを貫く。 ばしっ、ばしっ! 黄色い、よく跳ねるボールが彼の身体を叩く。 ずだっ! テルオは、とうとう派手に転んだ。 「────あなたねえ……」 呆れ顔で、千鶴が言う。 「……どうでも良いけど、せっかくテニスなんだから身体じゃなくてラケットで受けなさいよ…」 手には高級そうなラケットと、テニスボールがいくつか握られている。 その千鶴の声を聞いたテルオは、半泣きで訴えた。 「僕が弱そうだから鍛えてやるって言ったのは、千鶴さんじゃないか…」 「黙りなさいっ」 ぴしゃりと放たれたのは、声とボールだった。 と、そのときである。 「てめえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!千鶴っっっっ、うちの舎弟に何してやがるっっっっ」 我らがヒロイン(苦笑)ヤンキー初音様である。どうでも良いんですけどその舎弟ってのは…。 「うっせぇぇぇ!人の見せ場を邪魔してねえでさっさと状況説明でもしたらどうだっ」 ハイハイ…。 (棒読み)人気のない(っていうか人払いされたのか?)放課後のテニスコート(あの、部活……)で、練習とは名ばか りのイジメが行われていた(ずいぶん硬派な気もするが)!しかも苛められているのは初音様の舎弟のタケダテルオ 十○歳独身(はい?)っ!ここで登場しなきゃ主役の名前が涙に濡れる!(「俺」…は?)そう言う主人公基本原則第 五百六十四条に基づき颯爽とフェンスを飛び越えやって来た初音様っ!(ちゃんと入り口あるのに…)これからどういう 話の展開に?初音様は無事テルオを救い出すことが出来るのか(そうでなければ話がすすまん)千鶴嬢との決着は? (つかんだろ、はなしが終わる)それでは、次回にこうご期待っ!(オイコラ)それでは次回もこのチャンネルに、スイッチ オ……(ドガッ)レェェェェェェェエッツ(バキッ)やぁぁぁぁぁぁってやるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(グチャ)!! 「え?……次回まわし…?」 聞いていたテルオ君の悲鳴が2人と筆者にしっかりと届いたかどうかは、誰も知れない。 … 続く! … −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 甲斐性っ!15「バスタァァァァァァァァァァァ・ホォォォォォォォォォォォォムラァァァァァァァン!!!!!(後編)」 「──と、言うわけで勝負だっ、千鶴っっっっっっっ!!!」 「ふ…。2人は愛するが故、戦わなければいけないのね……」 「良いんですけど、僕を助けて…」 どうも、人間関係が複雑を極めてしまった甲斐性だったりします。はぁ、三人とも好き勝手言っちゃって。 ともかく、いきなり唐突に初音様はコートに降り立った(今までフェンスにぶら下がっていたのだっ!)。勿論、手には テルオ君の持っていたラケットが握られていて、何故かテルオ君はフェンスにめり込んでいる。そんな2人を見て、 千鶴は呟いた。 「愛と勝負は別次元だわっ、覚悟してっ」 そして、そのまま何の前触れもなくサーヴを繰り出す。──スッパーーーーン!気持ちのよい音とともにボールが舞、 それは初音に向かって飛んで行くっ、どうでも良いんだがバウンドはさせないのだろうか?良いのか?それも「卓球じゃ ないしー」で片づけてしまうのか? しかし、それを予期していたかのようにふっと身体の位置をずらすと、初音様は叫びながらあっさりとそれを(ノーバン で)かえすっ! 「嘗めるなっっっ!!このお腸婦人めぇっっっっ!!!てめえなんかっ、宇宙人相手にお腸スマッシュをかまして再起 不能になっちまえっっっっっ!!!」 どうでも良いんだけど、皆様ガ○ガン連載の○撃っ!パッ○ラ隊って知っています?面白いですよ、結構。僕は好 きだなあ、パッパ○隊。 バッシィィィィィィィィィイッィンンンンン!!!!!! そして初音様のレシーヴは実況(してない)する筆者とテルオ君に当たり、漸く千鶴の前まで飛んでいくっ!だがし かし千鶴もあっさりとそれに当たるほど(あれ?テニスは?)浅はかではなかった。 「ふ…。オルカッッッッッッ!!!!!」 因みに筆者は原作を読んだことがないって言うかサ○デーって読まないから。 千鶴に放たれたボールは、初音の前で一度バウンドすると、まるで波間から躍り出るオルカの如き迫力を見せつけ、 まさにオルカが飛び出す幻影を見せるのであった。 しかし──である。 「そうそう、当たるものではない」 そう言いつつ初音様は後ろに飛び退き、そして勢いの消えたボールが来たところで、また叫ぶ。 「墜ちろ、カトンボっっっっ!!!!」 ああ、何か変わってるよ…。 ごすぅぅぅぅ!!!!! 鈍い音、そして勢いをそのまま利用した力強い球が千鶴に向かうっ! 「ならば…これで決めるっ」 千鶴が叫び、何故か宙に飛び上がる。そして誘導されるように、ボールもまた空へ── 「いっけぇぇぇえぇぇぇっぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!超スーパーDXウルトラミラクル(中略)ボロットパンチ改め 千鶴版ハイパー(中略)流星スマァァァァァァァァァァァァァァァァシュ!!!!!!!」 そして、千鶴が魂のスマッシュを放つっ!そのボールは恐ろしいまでの輝きを放ち、テルオ君を焼き尽くしたという。 が、初音様は余裕の笑みを浮かべた。ダメージ三倍の相手のスマッシュを如何にかわすというのか? ゆっくりと、初音様は構えを取る。その構えは── 「奇跡使用っ!!────バスタァァァァァァァ!!!!・ホォォォォォォォォォムラァァァァァァン!!!!!」 あんまり想像して欲しくないのだが科白の通りだ。 かきーーーーーーーん 甲高い音が鳴る。 千鶴が慌てて(描写があまりに長いので中略・核爆)それを打ち返そうとするが── ばす────────────────── ──ラケットに見事な大穴が開いた。 〜唐突にエピローグ〜 「これで、あいつはあたいのものだからな」 初音様はコートに膝をついた千鶴に向かって一言、言った。因みに既に論題がテルオから彼に代わってる。 それを聞くと、千鶴は負けたライヴァルよろしくふっ…と嗤う。 「でも、あなたのことは諦めないわ」 既に意味不明だが気にしないように。 「それはどうでも良いんだよ。だけど、一つ聞かせろ」 千鶴は笑顔で先を促す。 「こいつとこいつ、どっちがタイプだ?」 すると、どこからか取り出してきた写真を千鶴に突きつける。それには、長瀬祐介と少年A…もとい、藤田浩之が 写っていた。 「どっちもいや」 即答。 「どっちかだよ」 「じゃあ、これ」 何故か「コレ」扱いだが、指さされたのは浩之だった。 「なんでだ?」 「顔が可愛い系じゃないから」 即答再び。 「フム…。お前、珍しいヤツだな」 「それって偏見だと思うわ」 「じゃあ、これとこれ」 何故か初音様もコレ扱い。 で、そこに写っているのは案の定というか、佐藤雅史と某鋼のサイボーグだった。名前は出すまでもないだろうと思 う。多分。きっと。おそらく。 「これ」 即答の三乗。しかも選ばれたのは鋼の(以下略)。 「じゃあ、それでいいじゃねえか?」 「はあ?」 よくわからないが2人はそんな調子で終わった。 で、そのころ。 テルオ君は実体を無くした上に宇宙を彷徨っていたりする。 最初から内容からオチまでずっとベタなお話であった。 「この作者…殺す…」 きこえなーーーーい。 … 了 … −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 甲斐性っ!16「初音の甲斐性番外編、楓の甲斐性っ!」 何故か唐突に野球大会。ピッチャー梓。バッター楓。 「な、投げさせていただきますぅ〜」 おどおどといいながら気合いを溜める梓。そして、 「ス、ストナァァァァァァァァァァァァァサァァァァァァァァァァンシャァァァァァァァァイィィィン!!!ですぅ〜〜〜」 (みやむ〜希望) 平然と巨大なエネルギー弾を投げつける。 「え?──なかなかやるじゃないのっ、ならば私もっ。初音直伝っ!計都羅喉剣…暗・剣・殺!!!!!!」 ずばぁぁあっぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんん こっちも同じオチかい(爆)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 俺「あの…」 ゆき「はい?」 俺「俺の出番は…?」 ゆき「さあ?」 なお、この会話は自動的に爆発する。ぽんっ。 ええと、どうも。何だか妙なノリの上につまらなくて性格が変わってるぞこら状態なゆきです。 はあ、せっかく復活だって言うのに…。 御免なさい…久々野さん…。 あなたの子供がこんな風に…えぐえぐ。