「まだあ?」
ルカは、ドアに寄りかかりながら(小声で)叫んだ。
「「まーだだよ」」
何となく楽しそうな声で、返事が返ってきた。
──なめとんのか、あの二人…、隠れん坊じゃないんだぞ。
少し頬を膨らましながら小さく呟く。
──また、誰か起きてきたら結構厄介だよ。
事実、彼は千鶴に苦労させられている。
──今、何時なんだろうね。
着替えだけでなく、時計や刀も部屋に置いてきているルカであった。
「もういいよ」
──やっとかい。
メグの声を聞いて、ルカは呟いた。
「──じゃあ、入るよ」
本当は別に断る必要もないのだが、念のためルカはそう言ってからドアを開けた。
「お兄ちゃんて、何だか時々遠慮してない?」
ルカと視線があうなり、メグは微笑みながら言った。
「と、当然何じゃないの?メグちゃんだけならまだしも、──初音さんだっているのだから」
メグの笑顔に、ルカは肩を竦めながら苦笑で返す。
「ああ、耕一さんに怒られちゃうか」
目を少し細めながら、メグが呟いた。
その二人の様子を見て苦笑する初音、三人の間に、柔らかい雰囲気が流れた。
「ところで、何でこんなにゆっくり着替えてたわけ?」
──千鶴さんと話していた時間も入れると、ずいぶん時間かかっていたぞ。
「あ、それは──」
メグが口を開き、初音が、
「──京極夏彦さんの話をしていたら、遅れちゃったんです」
後を続ける。
「京極さん?どんな話し?確か、まだ鬼に関する話はなかったと思ったけど」
ルカが不思議そうな顔をしながらそう訊くと、
「私のお姉ちゃんは千鶴でしょ?中善寺秋彦さんの奥さんも千鶴さんなんだよ」
初音が、嬉しそうに言った。
「あとね、榎木津礼次郎さんの探偵事務所はね、薔薇十字──」
メグが嬉しそうに言うのをルカは遮って、
「メグちゃん、その言葉をこれ以上口にしちゃいけないよ…お父さん(作者)が疑われる、そして騒
ぎ出しちゃうよ、『僕はロリだっ!薔薇ぢゃないっ!!』ってね」
と、言った。その科白に苦笑する二人。
「ううん、お兄ちゃん、今の科白、すごく失礼かもしれないよ」
「そ、そうだね…」
二人のやりとりに再び初音は苦笑して、
「ルカ君、取り敢えず着替えちゃったら?」
と、言った。
… 続く …
------------------------------------------------------------------------------------------
すいませんっ、また時間切れです。
っていうか、かいといて言うのも何ですけど、慌てて書いてるから誤字だらけ(汗)。
うう、なかなかストーリーが進行しない(泣き)。
祢本さん
よかったですぅ。
でもすいません、初め、全く別のことを想像してました(汗汗)。
久々野さん
こっちもすいません。初め、ギャグに転ぶのかと思ってしまいました。
でも、あの「右子、左子」状態の彼女をそんなにかっこよく(?)書けるなんて、すごいです。
P・S,1 その法則、当たってると思います。
P・S,2 「初音の甲斐性」は、もうやらんのですか(笑)。
カレルレンさん
何だか大人なお話ですね。
私見ですが。
Runeさん
うわっ!実は僕って、すっごい妙なキャラ?(元からか)
ま、それは良いとして、一年生ですか、何でですカニ?
僕は、どちらかというと推理よりもトリック考える方なんで…。
あう、わかりましぇん(Runeさんがロリなら、まだ分かるのですがね)。
でわでわ・・・(いつまでかかるのだろう、このお話。
ふふ、これと、千鶴さんシリアスが終わったら
某機動戦士のパロディを書いてやる。
もちろんシリアスに。)