Ski・Ski・Ski!!!(中編) 投稿者:ゆき


「──ろゆきちゃん」
 軽い眠り──いや、微睡みと言うべきか──のなか、俺の耳に優しい声が聞こえていた。
 これは──誰の声だろう、よく知った声のような気がするが──
「──ひろゆきちゃん」
 ええと、誰だったっけ──この声は──
 そこまで思考していて、ようやく気がついた。──決まっているじゃないか、この声、この呼び方
は──
「浩之ちゃんっ」
「──あかり」
 ──そう、あかりだ。俺をちゃん付けで呼ぶのはあかりしかいないじゃないか。
 目を開けると、顔いっぱい微笑んでいるあかりがいた。
「あ、目が覚めた?」
「あ──そうか、俺、ねむっちまってたのか」
 目を擦りながらそう言った後、俺は上半身をあげた。
「浩之ちゃんも疲れてたんだね」
「ああ、そうらしい。おまえは──風呂に入ってたんだっけな。どうだ?」
「うん、いいお湯加減だったよ」
「そうじゃねえよ。──疲れは取れたかって訊いたんだよ」
 俺がそう言うとあかりは少しびっくりしてから、コクン、と頷いた。
「そうか、…じゃあ、俺もはいっちまうよ」

 風呂は思ったより広かった。もちろん、共同で入れるほどの広さではないが、二三人ぐらいなら簡
単に入れる広さである。それに比例するように湯船も広く、体中の関節を伸ばしながら暖まることが
できそうだ。
「ふ…うぅ」
 湯船につかりつつ、俺は溜まっていたものを吐き出すように息を吐いた(ひょっとしたら本当にた
まっていたのかも)、
あかりの言っていたとおり、丁度いい湯加減だ。体の芯から暖まる気分とは、こういうのを言うのか
もしれない。
 ──今日滑る気でいたのになあ…いろいろなゴタゴタで…滑ってる時間がなかったぜ。明日は思い
っきり滑りたい
なあ。今日は…早く寝て明日に備えるか…
 俺は、ざばんッ!という大袈裟な音を立てながら湯船から出た。

 体を拭き、持ってきておいた寝間着に着替える(なんて適当な描写だ)。
 実は、ものすごく腹が減っていたりして…俺は少し急ぎ気味に部屋に戻った。
「あ、もう上がったの?早いね」
 ドアを開けると同時にあかりが微笑みながら言った。なんか、すんげえ嬉しそう。
「何なんだその嬉しそうな顔は…って、それよりも早く飯食いに行こうぜ」
「うん、そうだね。早く行こうか」
 食事は、量こそ多くなかったものの妙に腹が膨れた。
 ──あかりは食事している間、笑みを絶やさなかった。その笑顔を見ていたら、自然に気分が良く
なった。

 夕食を食べた後部屋に戻ると、俺もあかりもすぐに布団にもぐり込んでしまった。
 ──が、俺は眠れなかった…
 当然だろっ!?手を伸ばせば触れられるほど近くにあかりがいるんだから…
 横を見ると、あかりが静かな寝息を立てて眠っていた。俺のせいとはいえ…疲れてたんだな──俺
は無意識に、あかりの頬に触れた。あたたかく、すべすべしている…
「…あかり──」
 俺は、あかりを起こさないように小声で囁いた。
「──愛してるぜ…」
 何故か急に俺は安心し、その途端強い睡魔に襲われた。俺は最後の(?)力を振り絞るようにあか
りに顔を近づけ、重ねるだけの軽いキスをした。
「あいしてるぜ…」
 俺は最後にそう言った後、その体勢のまま眠りについた。
                      To be continued...
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 どうもどうも、ゆきちゃん参上でしゅ。
 とりあえずこのお話、最初は二回で終わらせるつもりだったんですが…このままじゃ三回を越えち
ゃいますね。
 ひょっとしたら予定していたとおりには書けないかも…(この状態で既に、いくつかのシーンはカ
ットされてる)
 くっそぉ。「前編」なんて書くんじゃなかった…

 アルルさん
 メール、ありがとうございます。
 とりあえず「鉄は熱いうちに打て(普通知らないって。でも、最近新刊出たので嬉しいです。エロ
○カ)」ならぬ「ネタは早いうちに書け」の信念でやっております(つまり、質より量)。
 ちなみに、ゆきは学生です。
 それと、宿命は背負ってませんが僕もロリです。
 つうか、仲間に入れろおおおおおおおおおっっっっっ!!!!
(身の程知らずのバカ。戯言ですのでお気になさらずに)

 UMAさん
 メール、ありがとうございました。
 っていうかすいません。言われたそばから終わっちゃって。
 ホントに悪気はないんですよう。お願い信じて。

 それと、お二人とも雫のじょーほー有り難うございました。
 がむばってみます。
 ていうか、アウターストーリー出れば全部見終わったことになるんですか?
 でも、トゥルーエンドのBGMって聴いたこと無いからな…あの先になんかあるんだろうなあ。
 設定資料集って、まだどっかで売ってますかね。

 でわでわ・・・