初音の甲斐性っ! 投稿者:ゆき
俺…これを見て憤怒した方、もしくは速攻目を背けた方です。
初音…二重人格の美少女です。最近ファン急増中とのウワサも…?
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甲斐性っ!(きっと)7「誉め言葉」

 俺はそのとき、月曜九時から文化放送でやっている「スー○ー・ラジオステーション」を聴いていた。
 
 ちょうど、「ユキちゃんの泣いちゃうレター」のコーナーが終わったときだった。
「テメェぇぇぇぇぇぇっ!浮気(と書いて他社ネタと読む)してんじゃねぇぇぇぇぇぇっ!!」
ごすっ!
 ねそっべって聴いていた俺の背中に、初音ちゃんの強烈な膝が、文字通り降ってきた。
「ぐぉぉおお」
 思わず呻き声を上げる俺。何だか最近殴られてばかりいるような気がする…。
 あまりの痛みに、俺は身体を逆くの字に曲げ、背中を押さえた。(↑の冷静さが嘘のよう)
「あたし(と書いてリーフと読む)という者が在りながらーーーっ!!」
 初音ちゃんはそう叫ぶと、俺の顔を押さえてじっと睨め付け──もとい、見つめた。
 俺は痛い背中を押さえながら弁解した。
「うっ、浮気なんかしていないってっ」
「じゃあ、今まで何聴いてたんだよ」
 俺の弁解を信じられず、ジト目で言ってくる初音ちゃん。堂々と言い返せないのが辛い。
「──それは…」
 俺は、思わずたじろんでしまった。
「そ・れ・は?」
 怒っているのに、何だか楽しそうな初音ちゃんである、──と、俺の頭にあることが閃いた。
「…それについてのいいわけはできないけど、少なくとも言えることはある」
 俺がそう言うと、初音ちゃんは興味深そうな感じで俺を見つめてきた。俺は続けた。
「断言しよう。…初音ちゃん、君はキョウコさんよりも、ユキちゃんよりも、ミユリちゃんよりも可愛い」
 それを聴いた初音ちゃんは、けらけらと笑いだし、
「甘い甘い、あたしを誉めるのならそんなもんじゃダメだっ!」
 と、本当に愉快そうに言った。
──ちぃぃっ!じゃあ、さっきラジオで言っていたやつだっ!
 俺は、「泣いちゃうレター」の投稿作の科白をパクる事にした。名前(=スーチストネーム)は覚えていないが、許せ。
「じゃあ、初音ちゃん、君はピカチュウよりも可愛いっ!」
 だが初音ちゃんは、くだらなそうに、
「あまいね」
 と呟いただけだった。悔しくなる俺、もう形振り構ってられぬ。
(ところで、何故ピカチュウに飛んだことを聞き返さないのだ?死海文書には逆らえないと言うことか?そうなのか?お
しえてよ、答えてよ父さんっ!)
「…ライチュウよりも可愛いっ!」
「ほほう、すこし前進」
「カメールより可愛い」
「心がこもっていないなぁ」
「ミュウよりも可愛い!」
「まだまだぁっっっっっ!!!!!」
「ヒトカゲより可愛いっ!」
「おおうっ!そうくるかっ!だがまだっ!」
「ちぃっ!じゃあこれでトドメだっ!君は、ナゾノクサよりも可愛いっっっっっっっっ!!!」
 俺が渾身の力を込めてそう叫ぶと、初音ちゃんの髪がぱっと下がり、表情が天使の微笑みに戻った。
「ありがとう、お兄ちゃんっ!」
 そして、そう言いながら俺の胸に飛びついてきた。
 どうやら、初音ちゃんと「筆者」は、ナゾノクサがお好き(実話)なようである…──って、いいのか?これでっ!
                          … 了 …    

甲斐性っ!(きっと)8「祭りの後」

 毎年来る一日、その中に幾つか特別な日がある。
 その中の一つたるひな祭りが、先日終わった。平日であった所為もあり、殆ど祝えなかったのだが、それでもひな人
形は出した。
 
 その日、俺が帰ってくると初音ちゃんはいなかった、どうやら買い物に行ったらしい。
 ──と、そう考えたら急に腹の虫が騒ぎ出した。
「うぇー、腹減ったぁー」
 俺はそんな独り言を言いながら、取り敢えずリビングに向かった。
 
 …が、リビングはおろか、台所にすら摘み食いできそうな物はなかった。
ぐぅぅ
 何もないと分かって更に暴れ出す腹の虫。…くそう、どうにかならねえかな…。
──そうだっ!
 俺は、唯一見落としていた物があったことに気がついた。
 ひなあられである。
 俺は、早速ひな壇(といっても二人しかいないやつだが)へ向かい──。
 そして、足を止めた。
──何だよこれ…。
 二体のひな人形が、まるで何かを避けるかのように後ろを向いていた。

 俺が、帰ってきた初音ちゃんに今のことを伝えると、初音ちゃんはけらけらと笑いだした。
「…笑うこと無いじゃないか」
 笑われたことに少しだけ腹を立てた俺が、拗ねた感じでそう言うと、
「わりぃわりぃ。でもお前、本当にしらねえのか?」
 初音ちゃんは笑いをこらえながら謝った。
「…え?なにを?」
 俺が訝しげにそう聞き返すと、初音ちゃんは更に笑って言い始めた。
「あのなぁ、ひな人形って言うのはさぁ、ひな祭りが終わったら片づける訳よ。でも、時間が無くて片づけられないときも
あるだろ?そう言うときはああやって──」
 初音ちゃんは、そう言いながら視線を後ろ向きのひな人形に移した。
「──後ろ向きにしておいてやるんだよ」
 俺は、それを聴いて少し唖然とし、それから笑った。
 初音ちゃんもそれにつられて笑った。
 一頻り笑ってから、俺は言った。
「じゃあ、ご飯食べ終わったら片づけてあげようか」
                             … 了 …

甲斐性っ!(きっと)9「こ…このままじゃ喰われる」

 夜中、俺は布団の違和感で目を覚ました。
 何だか、布団がざらついている。
 埃だろうか…?俺は右手で目を擦りながら、左手でざらつきを触った。
──違う、埃じゃなくてこれは…。
 そのとき、俺の耳に含み笑いが聞こえてきた。聞き慣れた、初音ちゃんの声である。
「くくく…。コショウと塩はかけ終わったから、あとは焼くだけだぜっ」
 俺はその科白で、大部分を理解した。
──こ…このままじゃ喰われる。
 俺はそう思い、がばっと布団から飛び起きた。
 目の前に、バーナーと包丁を持つ初音ちゃんがいた。
「あんだよ、おきちまったのか?」
 初音ちゃんは、大した風もなく言った。
「しょうがねえなぁ。寝ながらの方がいいと思ったのに」
 俺は慌てて止めようとしたが、何故か声が出なかった。
 初音ちゃんはそんな俺を哀れみに満ちた目で見つめると、嘲るように言った。
「まあいいや。黙ってあたしの晩飯になってくれよ」
 そして、無情にもバーナーから放出される炎が、俺の顔に──。

「やめてくれぇぇぇぇぇぇぇ」
 俺は、自分の叫び声で目を覚ました。
 …どうやら、初音ちゃんのご飯をソファーで待っているうちに眠ってしまったらしい。
──それにしても何て夢を見たんだ…。
 俺は苦笑しながら呟いた。
 そもそも、俺が寝ているのはベッドなのだが…。
 そのとき、後ろから声がした。
「どうしたのっ!?お兄ちゃんっ!」
 初音ちゃんである。どうやら驚かせてしまったらしい。俺は謝るために後ろを向いた──。
「お兄ちゃん!?」
 そして、謝るためのスマイルを浮かべたまま俺は硬直した。
 初音ちゃんがそれに驚いているが、そんなどころではなかった。
 初音ちゃんの手には、包丁と塩コショウが──。
                        … (多分)了(苦笑) …
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 ダメだ…。終わらせ方に詰まる…。そもそも下手なのに…。ぐわぁぁぁ。

 因みに、8は実話(めちゃめちゃに驚いた)9は僕の見た夢です。
 でも、初音ちゃんに食べられるのなら本望かも…?

ハイドラントさん
 >恐怖心
  切なさと書いて「こわい」と読むのじゃぁっ(ホンとか?)!
  …ヤンキー相手に浮気したら、下手したら殺されちゃうかも(鬼だし)ですからねえ。皆さんも用心用心。

佐藤昌斗さん
 良い娘なんですよ、本当>ヤンキー
 結局は初音ちゃんだし、小市民的だし(謎)。

久々野彰さん
 最後の甲斐性に対する一言は…。
 OK☆って受け取っていいですね?

まさたさん
 別に迷惑じゃないですよ(笑)。
 あと、コメント書いてくれてどうもでしゅ。

感想かきてぇーっ!
でも時間がねぇーっ(だったら一回一話にすればいいんだよね)!
もう嫌ぁーーーーっ!
…と言うことで、そのうち書きます。ただ、最近のだけだけど。

P・S あの…。どなたかこのど素人に…。
    『過去ログ』の意味とか、使い方(作り方?)とか、リーフの修正ファイルのダウンロードの仕方とか教えて
    下さいっ!

でわでわ・・・