このお話を、UMAさんに捧げます。理由は…分かりますよね、あの歌ですよ。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 真夜中、初音は急に目を覚ました。 自分でも何故起きたのかがよく分かっていない、ただ、あまり眠くないのは確かだった。 初音は、起きた理由を考えようと、少し考えた。 ──何か、怖い夢でも見たのかな…。 だが、すぐにそれが間違いであることに気付く。 ──怖い夢を見たのなら、こんなに落ち着いているはず無いよね。 初音はそう考えながら、軽く寝間着を叩いてみる。汗はかいていなかった。 初音は、取り敢えず風に当たろうと考えて窓を開けた。 冷たい風が部屋を、初音を取り巻く。 ──気持ちいい…。 初音はそう呟いて微笑むと、窓から身を乗り出して夜空を見上げた。 ほっそりとした三日月が、星空という大河に浮かんでいる。 その三日月を眺めていて、初音は突然「夢」の内容を思い出した。 ──そっか。耕一お兄ちゃんの夢を見ていたんだ。 初音はそう呟き、星空に耕一の横顔を描いた。 ──私の、私の大好きな耕一お兄ちゃん…。 初音が、自分の描いた耕一に見とれていると、星空が茶化すように笑った。 初音は、星空のいたずらにひどく赤面した。 ──耕一お兄ちゃん。お兄ちゃんは、私のこと好きなのかな…? 初音は、何だか心配そうに呟いた。 ──それとも、妹でしかないのかな…。 夜空に描かれた耕一も、星星も、何も答えない。 初音は一瞬溜息をつきそうになったが、自分を静かに叱咤してそれを諫めた。 ──ダメよ初音。弱気になっちゃダメ。 初音は、ゆっくりと首を振った。 ──弱気になるくらいなら、願おう。 初音は再び空を仰いだ。 綺麗な空に、思いを込めるように。 ──耕一お兄ちゃんに、会いたい。 エルクゥの信号でも、偶然でも良いから、お願い、届いて。 ──明日、会えますように──。 綺麗な空に、思いを込めて、初音は目を閉じて祈った。 … 了 … ------------------------------------------------------------------------------------------ まさたさんのHPに行って、自分の最近のお話を見てきたのですが…。 おいおい、最近まともなお話書いてねえじゃねえか(爆笑)。 ところで、まさたさんのHPのSSコーナーに、「マーマレード・キス」の改稿版を投稿してみました。 時間があれば、次いででも良いですから読んで下さい。 風見ひなたさん、健やかさん、アルルさん い…言うことがないです。皆様、早く帰ってきて下さいね。 UMAさん ああ、僕はもう墜ちた…。 ゆ、佑紀ちゃんより先にあの娘を…。ぐはっ! だって、だってしょうがないじゃないかっ!お、お兄ちゃん連呼だよ(爆/鼻血) と、言うわけで貴方に捧げます。 久々野彰さん 意味深ですねぇ…。 まさたさん >ぽんぽん もう、書いてて鼻血。ぐわぁぁぁっ。 それはさておき、HPの方、頑張ってくださいね。 でわでわ・・・(ああ、二日酔いだ…。しかも昨日寝てないしさ…ああ、もう、死ぬ…)