メタオの逆襲 投稿者:ゆき
前回までのあらすじ <パワーアップ改訂編>

「おはようございまーすっ!」
 ゆきがにこにこと笑顔で教室にはいると、其処は戦場だった。
 なんだかよくわからん坊やと、暴走した初音がマルチを追いかけて爆走、更にそれを止めようとSS作家の皆さんが
壁や机を破壊しながら(ロケットぱー○ちっ!と言う叫び)こっちはこっちで爆走していた。
 一瞬何事かと目をぱちくりさせるゆき。
「おあらぁーーっ!まちやがれぇっっっっ!!!(初音)」
「だっ!誰か助けて下さいーっ(マルチ)」
「あんまり乱暴にしないでよう(佑紀)」
「アイア○カッターッ(秘密)」
「ドリルパ○チっ!(内緒)」
「シャイニ○グフィ○ガーッッッッッッ(以上、○の中には共通した言葉が入ります)!!!!(○○○)」
 崩壊する教室、更に三分ほど呆然とした後、
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっーーーーんっっっ!!!!!」
 ゆきは暴走した。(つづく/うそ)

ルカ:嘘こけぇぇぇぇぇぇぇーーーっ!(強烈な蹴り)
ゆき:うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁやめろぉぉぉぉ(どげしっっ!/クリーンヒット)
ルカ:毎回毎回、ぜってぇこんなの、誰も読んでないぞ
ゆき:うう、最近君ってば、口調変わってない?
ルカ:しょうがないだろ。親が親だもの
ゆき:分かったよう、ちゃんとやるよう
ルカ:全く、Lメモ書きたいのならそう言えばいいのに
ゆき:あうう、自信ないんだよう
ルカ:だったら書くなよっ!
メグ(暴走):良いから本編いけやぁぁぁぁぁぁ
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「で、…どうするつもりなんですか?」
 ルカが、おそるおそる聞いてくる、正直俺には、全くネタがなかった。
「…多分、あの二人が自滅し合うなんて事はないだろうから…。取り敢えず近づいてみるしかないよな」
 俺はそう言いながら、少しだけ鬼の力を解放した。
 多分このままじゃ返り討ちに合うだけだし、あまり強すぎると逆に今度は…。
 俺はその考えをうち消し、後ろを向いて、
「千鶴さん、俺が取り敢えず初音ちゃんの動きを封じてみますから、そしたら千鶴さん、前の要領で当て身をお願い
しますよ」
 と、言った。俺の科白に千鶴さんが頷きながら、
「気をつけて下さいね。あの子はあれでも──」
 そう言い、初音ちゃんの方を見た。
「──鬼ですから」
 俺は、千鶴さんが言い終わるのと同時に飛び出した。そして、
「メグちゃんはお前に任したぞっ!」
 ルカにそう叫んだ。

 俺は、初音ちゃんとあと二メートルのところで着地した。
「おお?耕一、寂しくなったのかい?」
 にやり、と笑いながら初音ちゃんが言う。
 俺は、それには答えずにじりじりと間合いを詰め始めた。
「それとも、「あたい」とやるきかい?」
 初音ちゃんはそう言うと、人差し指を立て、おいでおいでを始めた、顔には余裕の笑みが浮かぶ。
──似合わない、初音ちゃんにそんなポーズは…。
 俺は小さく呟いた後、再び飛んだ。
「ちぃっ!はやいじゃないかっ!!」
 初音ちゃんは慌てて俺に視線を合わせようとするが、スピードは俺の方が遙かに上だった。
──勝機っ!
 その慌てた隙を利用し、初音ちゃんを羽交い締めにしようと近づく。
「このっ!」
 無茶な形からのパンチは、威力はあってもスピードがない、俺はあっさりそれを避け、初音ちゃんを押さえた。
「なっ!、何しやが──」
 初音ちゃんが俺に向かって叫ぶ前に、千鶴さんの手刀が彼女の首に入った。
 初音ちゃんは、がっくりと肩を落とすように気絶した。

 横を見ると、少し離れたところでルカとメグちゃんが対峙していた。
「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
 メグちゃんの強烈な蹴りが、ルカの顔面に向かってのびるっ!、だが、ルカはそれを、顔色一つ変えずに避けた。
「メグちゃんっ、目を覚ましてよっ」
 少し悲痛そうな表情をしながらルカが叫んだ。が、メグちゃんは、
「おお?あたしは起きてるぜっ!?この通りなぁっ!」
 そう叫びながら自分の(小さい)胸を叩いただけだった。
 無言でルカが翔ぶ──いや、消えた。
 あまりの早さに、俺の目が着いていかなかった。
 メグちゃんも同じようで、驚きながらきょろきょろと首を振る、が、そんなことをするまでもなく、ルカは現れた。
 ルカは、メグちゃんを抱きしめていた。
 一瞬のことで、抱きしめられた本人も何が起こったのか分からない、と言った様子だ。
 その隙をすかさずつき、ルカはメグちゃんにキスをした。
──ディ、ディープ?
 お、俺ができなかったことをこいつは…。
 はじめは抵抗していたメグちゃんも、次第に表情が元に戻っていき、自分の身に何が起こったのかを理解すると頬を
真っ赤に染めて驚き、そして最後にはとろんとした表情になった。
──すげえぜ、ルカ。
 俺は思わず、感嘆の溜息をついた。

 俺が初音ちゃんを抱えて近づくと、るかはウワァっと、悲鳴を上げた。
「み、見てたんですか?」
「ああ、もうばっちり」
 俺がそう言うと、ルカは耳まで赤くして、
「ううう、初音さんの方にみんな気が向いてるものだとばっかりおもってたのに」
 と、嘆いた。
「…まあまあ、もう諦めろよ。結果オーライって事で」
 俺はそう言って慰めようとしたが、ルカは赤くなったままだった。

 何だかよく分からない騒動に巻き込まれてしまった俺達だったが、何とか漸く、柏木家に向かって歩き始めた。
──因みに、初音ちゃんは気絶したまんまで俺の背中の上、メグちゃんは歩けるような状態じゃなくて、ルカに抱っこ
されている。
 俺は、気になっていることが一つだけ有った。
「なあ梓、あのキノコ…いつ持ってきたんだ?」
「え?ああ、あれね。出かける前にちょっと何かありそうだったから」
 俺が不思議そうに聞くのを、さも当然の如く答える梓。
「あ、じゃああのときの忘れ物って…」
 ルカが思い出したように言うと、
「そう、あのとき取りに行ったんだよ」
 やっぱり当たり前のように答える梓。
 最近壊れてるぞ。
「──そう言えば楓ちゃん」
 何となく、もう一つ思い当たることができたので、俺は再び口を開けた。
「…なんですか?」
 出番少ないぞ、楓ちゃん(汗)。
「あのさぁ、サイボーグ…だっけ?ああゆうのにもさ、エルクゥが宿るのかなぁ?」
「…さぁ、よく分かりませんが…。でも、少なくとも宿りはするでしょう、多少なりとも肉体があったようですし」
 何となく拗ねた感じで淡々と答える楓ちゃんを見ていると、少し(筆者に)殺意がわいた。
 それから暫く無言で歩いていると(幸い人には会わなかった)、柏木家の塀が見えてきた。
「私には何も聞かないんですか?」
 千鶴さんの冷たい問いを、敢えて俺は無視した。

 柏木家の居間に着いたとき、時間は既に四時になろうとしていた。
──俺が来てから、三時間以上経ってる。
 信じられないような時間の経ち方に、俺は唖然とした。
「ほらほら、惚けてないで初音を寝かせてきなよ」
 俺が時計を見つめて愕然としていると、梓がそんなことを言いながら背中を押してきた。
 別に何も考えず、梓に従うように俺は初音ちゃんの部屋に向かった。
 
 初音ちゃんの部屋は、相変わらず可愛くて綺麗だった。
 起こさないように気をつけながら、ベッドに寝かす。
──さっきまで大暴れしながら暴言吐いてた娘がねえ。
 少し苦笑気味にそんなことを考えてみる。
 そして、思う存分初音ちゃんの寝顔を眺めた後、俺は部屋を出た。
 ここで変な誤解をされては困るし。

 部屋を出ると、ドアの目の前にルカが立っていた。
 その顔は、少し笑っている。
「な、なんだよ」
 少しびっくりしたので、声が上擦ってしまっていた。
「いえ、別に…、何してんのかなぁ…、と思って」
「別に何もしてねえよ」
 俺は顔を顰めながら言った、するとルカは、
「…ま、自分の親ですし、これ以上は詮索しませんよ」
 とか呟きながら居間の方に歩いていった。
──びびった。
 いや、本気で。

 それから二時間ぐらい、俺は自分の部屋でごろごろしていた。
 そろそろ夕食時だろうが、まだ初音ちゃんは起きてこない。
──あのとき以上に、疲れたみたいだなぁ。
 俺は、板張りの天井を眺めながら呟いた。
──メグちゃんも、何とか今の状態を維持してるって感じだしなあ。
 心の奥底で、今日の夕飯を作るのが千鶴さんでないように祈っていた。
 セイカクハンテンタケ、もう御免だよ。

「うっっっっっっまいっっっっ!!!」
 梓の作った夕飯を口に含んだ瞬間、ルカが叫んだ。
「本当、おいしいっ!」
 メグちゃんも続いて言う、梓はめちゃめちゃに照れていた。
「おいおい、少し大袈裟だよ」
「そんなこと無いですよ。和食は今までに何回か食べてますけど、ここまで美味しいのはなかったです」
 ルカがそう言うと、メグちゃんもあわせて頷く。
「ね?梓お姉ちゃんの作ったご飯、美味しいでしょ?」
 さっき何とか復活した初音ちゃんが言うと、
「まあ、ご飯作るって言うと梓だよな」
 と、俺も訳の分からないことを言ってみる。
「ええい、そんなに誉めるもんじゃないカニっ!」
 顔を真っ赤にしながら、その赤い顔の前で手を振る梓。
「でも、正直に梓姉さんの料理は美味しいと思う」
 楓ちゃんにまでそう誉められ、今度は黙る梓。
 そんな団欒の中、千鶴さんだけが角で小さくなっていた。
「どうせどうせ…。私なんか…」
 思わず、俺は苦笑した。

                     … 続く …
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 と、言うわけで続くっ!

風見さん
 ああ、最近僕ってばそんなキャラ。

でわでわ・・・