So bad day 投稿者:雅 ノボル 投稿日:5月22日(月)01時09分
「アヤカ、ちょっと良いカナ?」
「うん、いいよレミィ。どうしたの?」
「ウン……… 今日ヒロユキがね………」
「………何をやらかしたのよ、あのバカは?」
「ウウン、ヒロユキが何かをやったわけじゃナイの」
「じゃぁ、どうしてあなたがそんなに落ち込んでるのさ」
「どうも、アタシのせいらしくって」
「はぁ?」
「アタシがキュードーやってるのは知ってたよネ」
「知ってるも何も。この前もアンタが私のことを追いまわしてくれたから、イヤと
言うほどご存知よ」
「アハハ……… で、Clubhouseで準備をしてたのね、そしたら………」
「………あのバカが覗いてたとか?」
「No! いくらなんでもそれはひどい見かたダヨ。アヤカ」
「そうかな? アイツ、結構やらしそーなんだけど?」
「アヤカ、それ偏見ダヨォ」
「なんでさ?」
「ダッテ、ヒロユキが覗いてたんじゃないんだヨ?」
「ふぅん、そうなんだ」
「ウン! だってアタシが見つけたんダヨ。Peepingman」
「ハイハイ、きっとそいつ、レミィに釘づけだったんじゃない?」
「Ummmm、なんか複雑な心境………」
「だってさ、何かにつけて目立つよ?アンタもあたしも」
「ソーナノ?」
「あたしだってフリスコにいたからわかるけどさ。エレメンタリースクールって現地
の学校でさ、何かにつけてつっかかって来るもんだから、結構無茶やってたよぉ。で
ないと「Japanese」だってすぐ舐められるんだから」
「アハハ、アヤカも?」
「アンタはどうなのさ?」
「似たようなモノネ」
「ふぅん」
「特にHairなんか、いまほど綺麗なbrondジャなかったノ」
「ん? レミィって髪染めてるの?」
「ウウン、いまでも地だよ? Jr.schoolあたりで、こんな感じに勝手になってたよ」
「はぁ……… 勝手に色が抜けたんだ?」
「アハハッ、でもその頃もその頃で、ひどい言われようだったヨ。だって一房々々色
が違ってたの。はっきりとじゃないけど、マダラ模様みたいだったヨ」
「髪の質は……… やっぱり日本人してるなー。すっごいキレイじゃない」
「アリガト、アヤカ。Mammyから貰った、大切なものだもの。DaddyやMickyみたくパサ
パサしてないでしょ?」
「してないしてない。金髪なのに、凄くしっとりしてるしさ」
「Ah、そうそう。アタシの髪ね、まだホンの少しだけど、昔の色、残ってるんだよ?」
「………ここの辺りの一房?」
「うん、ソウダヨ」
「殆ど他の髪に紛れちゃってるから、よく見ないとわかんないわね」
「ウン。だから、ヒロユキも言ってたよ。「変われば変わるもんだなー」って」
「あ、そうだ。ところでアンタはなんで病院に連れてきたのよ?」
「………実はね、アヤカ………」
「………ここって、浩之の名前が書いてあるじゃん」
「………アハハー」
「なーにがあったのかなぁ?」
「い、痛いヨ、アヤカ。そんなチヅルみたいにニッコリしながら、指の関節極めない
でヨォ〜!!」
「んー聞こえないなー」
「NO! Nooooo!!!」
「悲鳴しか聞こえないんだけどぉ?」
「イ、言うカラsubmission外しテ!」
「………で、どういう事なの?」
「………ダカラネ。アタシ、peepingmam退治しようとして、近くにあったJapaneseBow
で威嚇しようとしたら………」
「そいつは逃げて、おいかけっこして。気がついたら。浩之が矢浩之になってたって
オチだったら笑えないわね?」
「………yes。半分ぐらいソーナノ」
「………コラ」
「デモ、アヤカも人の事言えないヨ!」
「なんでアンタが原因の浩之の怪我に、アタシが絡むのよ!?」
「………知らなかったノ、アヤカ? 昨日ヒロユキ肋骨にヒビ入れてたんだって」
「え!?」
「入院したノは、アタシの矢傷よりも、そっちの方なんダヨ」
「………」
「………ドーシタノ? アヤカ」
「………なんか扉の向こうから、ヤバそーな雰囲気が………」
「アハハハハ……… アヤカも?」
「逃げよっか?」
「ソレ、もう無理ダヨ……… アヤカ」
「え? ………何を二人で英語で会話してるんですか? って、ね、ねねねねねね、
姉さん!?」
「………エ? 二人とも、よく来ましたね? ダッテ」
「………今日は二人に一つ問いただしたい事があります?」
「………姉さん、だめって言っても、入れっていうんでしょーか?」
「ダメネ、逃げたらセリカがMagicで何するか、判らないヨォ………」
「ここは覚悟決めて………」
「逝くシカないです………」

「や、ヤッホー。みんな何そんなに………」
「ナ、何故カ、ミンナの見る目がコワイヨ………」
「あー、やだなぁあかりぃ、そんなに怒んないでよ。お玉なんか殴るシロモンじゃ
ないわよ、志保もマイク片手に何しようとしてるのよ? ここはアンタの得意のカ
ラオケ屋じゃないってば。あ、葵、なんで顔まで青くなっちゃってるの?」
「アハハ。トモコ、なんでそんなに薄ら笑いしてるの? 『笑う角には福来る』って
いうケド、鞄の角持っても福は来ないと思うよ……… アァ!?コトネ! ドーシタ
ノ? 空気がなんか渦巻いてるヨ? リオも、アンテナ立ちまくってるし………」
「ご、ごめん! あたしがつい加減忘れてスパーしてて、本気でヒロユキの肋骨やっ
ちゃったのは誤るから!」
「Sorry!! モゥ、Bowで人を撃ったりしないデス! 懺悔もしますカラ! ミンナ許
してくだサイ!!」

「ヤッパリ………」
「無駄みたいね………」

『うぎゃあああああああああ!!!!!!』


はじめまして、雅 ノボルと言います。
じつはこれ、AIAUSさんの競作シリーズの一編として書いていたのですが、
アップ前に時間切れとなってしまったために、新作として掲載しました。
今後ともいろんなssを書いていきますので、お楽しみに。