人を切り裂く感触。 体にかかる暖かい血潮。 断末魔の恐怖の悲鳴。 すべてが心地よく、またそのすべてが不快だった。 自分の身の内に生まれた狩猟者という心。 人を殺すことに快楽を覚える感覚に引き摺られていた。 止められぬ衝動に止めようとする自分。 終わらない地獄のような日々。 もう、俺は限界だった。 この先にはあの時の女がいる。 美しい同族の女。 あの女なら、今まで以上の快楽を、そしてこの終わりの無い日々に終止符を打つことが出来るのだろうか。 なんにせよこの先に自我の終わりか生命の終わりが待っている。 ためらう事は無い、さあ、先に進もう。 自ら望んだ終わりを得るために。 自ラ望ンダ快楽ヲ得ルタメニ・・・ 終幕 こんにちは、ミヤコ屋です。 今回は、千鶴シナリオの柳川登場一分前といった所です。 柳川さんは、最後まで鬼の心と戦って自ら死ぬために千鶴さんに会いに行ったんじゃないかなと勝手に思って書いた話です。 それと前に壊れちゃってた柳川さんを書いてしまったお返しといった所でしょうか。 それでは皆さんごきげんよう。 PS 最近、リーフファイトTCGにはまってます。柳川さん最高・・・(笑)