力が抜けていく。 助からないわね、これじゃあ。 姉さま、ごめんなさい辛い選択をさせてしまって。 でも、でもね、それでも私はあの人と共に居たかったの。 あの人のぬくもりを、あの人の強さを、そしてエルクゥには無いあの人のやさしさを。 馬鹿な妹だと思っているのでしょうねきっと。 人は私たちに比べて弱いわ。 そして私たちと比べようの無いほど強くなれる存在。 私はそんなあの人を、そして掟に従うより無かったとても弱い姉さまを心の底から愛しています。 だから姉さまがあの人を殺す姿も、あの人が姉さまを憎む姿も見たくないの。 自分勝手ね、私って。 私が見たくないから、苦しむってわかっていてもあの人にすがらないといけない。 それでも、それでも私はあの人にあの一言を伝えなければならない。 ごめんなさい、次郎衛門、何よりも誰よりもあなたのことを愛しているわ。 願わくば、来世ではみんな争はずに生きていけますように・・・ THE END こんにちは、ミヤコ屋です。 前回で終わらしたつもりだったんですがこの人だけは書いておかないとなって思い立ち、書いてしまいました。 今度は本当に最後です。 機会がありましたらまた別に作品でお会いしましょう。 PS 書き始めから終わりまで15分・・・最高新記録かな。 シリアス / 痕 / エディフェル