何か熱い塊がおなかの中にあるみたいだ。 ズン、て来たと思ったら、体に力が入んなくなっちゃった。 何でかな? そういえばあたし何してたんだっけ? とても大切なことだったと思うんだけど、 こんなんじゃ千鶴姉のこととろいって笑えないや。 あれ、耕一だ。 え、何いってんの聞こえないよ。 どうしたの、そんなに悲しそうにしちゃって。 にあわないよ、そんなの。 あんたは、能天気に笑ってるのが一番にあってるんだからさ。 私はそんな耕一が好きなんだから。 ねえ、笑ってよ。 またうまいもん食べさせてあげるからさ。 まったくほんとに私がいないとダメなんだから。 ああ、なんか眠くなってきちゃった。 ごめん、起きたらちゃんとご飯作ってやるからさ、少し休ませてよ。 おやすみ・・・耕一。 THE END ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちは、またはこんばんはミヤコ屋です。 『この世で一番愛しいあなたへ 〜梓の章〜』をお届けいたします。 楓、千鶴と来て梓の番です。 痕というゲームにおいて、梓(と言うより梓のストーリー)は、何故かひどい扱いになっているよう思えます。 千鶴さんの話のように柏木の秘密に迫るわけではないし、楓ちゃんや初音ちゃんのように前世の因縁と言うものがある訳でもありません。 何かどっちつかずと言った印象を感じずにはおられません。 本人に魅力がある分、実に残念です。 その分、SS作家の皆さんが救済しているようですが(笑)。 やっと後は〜初音の章〜だけになりました。 これまでバットエンドを題材にして書いてきましたが、初音に関してはなかなか話が思いつきません。 何とか書けるといいのですが。 それではこの話を読んでいただいた奇特な方々縁がありましたらまた会いましょう。 PS 次は『この世で一番愛しいあなたへ 〜初音の章〜』のなると思います。 シリアス / 痕 / 梓