『東鳩ラン#7:Ripping dogs (Side D)』 投稿者:水方 投稿日:3月22日(水)00時36分 削除

== はじめに ==============================================================
 この話はTRPG『シャドウラン』(米FASA/富士見書房)の世界観を使用し
ています。『シャドウラン』を知っている方には『にやり』とするように作っていく
つもりですが、知らなくても、ちゃんと楽しめる……ようでしたら、作者はうれしく
思います。
 当然ですが、文中にある固有名詞や人名などは全て架空であり、実在の名称その他
同一のものがあったとしても何ら関係ない事をお断りしておきます。

 なお、今回はほんのちょっと、えっちです(笑)。
============================================================================
★10:15 p.m.
 すえた匂いを満たした下水道の端は、水とも油とも言いがたい、よどんだ泥がこび
りついている。
 ときおり水音を弾かせながら、四体の影が暗闇の中を進んでいた。
 照明といえば、どこにいるかを示す案内板のバックライトが飛び飛びにあるのみ。
 ろうそく一本ほどの明るさも無い中を、つまずくそぶりすらないのは、それなりに
理由がある。
「ところでレミィ」
“What?”
 前方を注視したまましゃべる浩之とレミィは、顔の半分も隠すほどの大ぶりなミラ
ーシェイド(一体成型のサングラス)をかけていた。面が割れないようにする目的も
あるが、ここでは追加で組み込んだサーモ(熱映像)投影機能が役に立っている。
「こいつを届けるだけで、終わりじゃなかったのか?」
 そう言って浩之は、両腕に巻かれた幅広の腕輪にちら、と視線をやった。
 ----レディ芹香の贈り物ネ。
 そう言われなければ、おそらく受け取らなかっただろう、鈍い藍色の腕輪。
「言ったでショ。デリバリーサーヴィスだって。……だから出向いてきたんだヨ」
「……派遣業務(デリバリーサーヴィス)ってことか」
 言いながら、通路を道なりに右に折れた。
「でもUCAS(カナダ・アメリカ合衆国)軍が何故?」
 一番後ろを歩く葵が、前方のレミィに問いかけた。
「うーんとネ……」
 額に指を当てるいつものしぐさを歩きながらしつつ、言いたい事をまとめる。
「ある任務の時に、芹香の助けを借りたのヨ」
 言って、後ろを振り向く。
「そこから始まる縁、てトコかな」
「そうなんですかぁ」
 葵は目を輝かせて、レミィの姿を追う。彼女は《覚醒》の際に暗視の能力を得たた
めに、他のみんなのように機械に頼る必要がない。
「アメリカに帰られたのは、風の便りで聞いていたんですが……まさか軍人になって
いるとは思いませんでした」
「弟のミッキーのほうが先に軍に入ったネ。ここまで来られたのも、ミッキーの任務
にチャッカリ便乗したからダヨ」
「その、ミッキーは何をやってるんだ?」
「相互研修」
「何、それ?」
「企業のセキュリティたちといっしょの訓練ネ、あかり。コーポは独自のノウハウを
積み重ねているし、ウチも同じ……情報交換だけでも価値あるシ」
「じゃぁ、『ワカッタ・ソフトウエア』……レンラクがらみで何か聞いてねぇか?」
 あまり期待もせずにレミィに尋ねた浩之だったが、
「レンラクは、今回の『研修』に、レッド・サム一個小隊を参加させたね」
 そのセリフを聞いた途端、浩之の身体が一瞬こわばった。
「……へぇ、そいつは強そうだ」
「ナイショだけど、その隊舎が、『ワカッタ・ソフト』にあるらしいヨ」
「レミィ先輩……」
 ちょっと語尾を濁して、「これから行く所、そこなんです」と葵は一気に言う。
「Oh!ソレは重大事ね!」
「……レミィにはちっとも重大じゃなさそうに聞こえるぞ」
 わざと軽く、浩之は言った。
「大丈夫ヒロユキ、ワタシ、修行もしたんだヨ」
 レミィはまた前を向いた。
「ダディのグランマ……お婆ちゃん、か。サリシのネイティブの有力者だったノ」
「ネイティブって、アメリカ先住民?」
 浩之たちとは違った型の眼鏡をかけたあかりが、目の前のレミィに聞いた。
「ソウ、あかり。……サリシ・シーの広大な平原の中で、ワタシ、風の声と空の息吹、
感じた……魔法に目覚めるには、少シ遅かったけどネ」
「そうなんだぁ」
 あかりは眼鏡のつるに軽く触れて、グラス部分を上に跳ね上げた。そしてしばらく
の間、あちこちと視線を動かす。
 ほんの数秒ほど、アストラル界を覗き込んでみたが、今のところ変な生命体とかは
いそうにない。またグラスを元に戻して、低光量補正のかかった映像を復活させる。
「で、オレ達の手伝いも、任務のうちか?」
 顔なんて見えていないのだが、お互いに真顔になったように感じた。
「今は任務前、時差解消のオフタイム中。それに……」
「それに?」
「『外した矢羽根は別の狩人が使う』……サリシのことわざにもあるんだ」
「日本だと、どういう意味なのかな?」
 あかりの問いに、例によってレミィは額に指を当てるしぐさをする。
「……『情けは人の為ならず』ヨ。今回のミッション、自分との闘いのつもりネ」
 ----そう、オレも闘いだ。
 浩之は小さくつぶやくと、また黙々と歩を進めた。


★10:21 p.m.
「うん、これはうまそうだ」
 湯気を立ち上らせた卵とじ丼の上で、鼻をくんくんさせていた警備員は、そう言っ
て丼をつかんだ。
 傍らには小皿に盛られた青菜の漬け物と、しょうゆを差した海苔が置かれている。
 猛烈な勢いでご飯を口の中に運ぶその姿に、育ち盛りの弟の姿をだぶらせた理緒は、
ポットを両手で持ち近づいた。
 樹脂製のコップに、少し熱いめのお茶を注ぐ。
「お茶、淹れておきますね」
「おぅありがとよ」
 ポットを置いた理緒は、後始末を始めるべく厨房へと戻った。
 夜食を食べながらも、警備員の視線は理緒に注がれている。
 ----小柄なわりに、いいケツしてやがる。
 葉山主査たちから引き渡されてた初老のオヤジ(新田という名前だと後で知った)
相手の射的が全く手応えの無いものだっただけに、自身のサディスティックな感情は
鎮静化していなかった。
 そんな気持ちもつゆ知らぬ理緒の立ち居振る舞いは、その感情に油を注いだ。
 いたぶりがいのあるヤツだと、ピンときたせいかもしれない。
 ----とりあえず、まずは腹ごしらえだ。
 椀の中のご飯もかなり少なくなった時、どん、と丼を置いてお茶を一口すすった。

 美味しそうに飯を食べる姿に、理緒は満足げに微笑みを浮かべて、ハミングを数フ
レーズ口ずさみながら、調理で使った鍋やボウルを洗っていた。

 ----後で、お前も喰ってやるぜ。
 にやり、と口の端を歪め、警備員は残った飯を始末するべく丼を持った。


★10:26 p.m.
 共同溝へと通じる点検ハッチの電磁錠を、開錠装置でパスコードを検索させロック
を解く。
「無線のチェックだ。……レッド」
 浩之が呼びかけると、あかりが左耳のイアフォンを押さえた。
「聞こえてる。……ブルー」
 葵が、襟元の角度をちょいちょいと直す。
「オッケーです。……ゴールド」
 レミィが、ヘッドバンドに仕込んだ受信装置に手をやる。
“Oh,Clear!……Last,Brown”
「入ってるぜゴールド」
 左耳のイアフォンから、レミィの声が入る。
「……そして、インディゴ」
『ちゃ〜んと聞こえてるって』
 ノイズの乗った智子の声が一同の耳に入った。
 マトリクス上にいる者からは無線通信の回線に割り込めないため、電話回線からの
パケットを携帯端末で音声に展開しているせいだ。
 一同の視線が浩之の顔に注がれる。
「レッド・サム相手だ。リキ入れるぞ」
 右腕を振り上げ、力こぶを作るしぐさの後で、親指をぐい、と立てた。
「……行こう」
 浩之が点検ハッチを開ける。
 うなずきだけを返し、一同は共同溝へと潜り込んだ。


★10:27 p.m.
「ちょっと待ちぃや。レッド・サム相手なんて聞いてないでぇ」
 マトリクスの中で毒づきながらも、智子は懸命に考えた。
「……しゃぁないな。こうなったらプランDや」
 ぱっと起き上がると、3秒でメールの内容を書き1秒で e-mail メッセンジャーの
アイコンを呼び出した。
「速達や。頼むで」
 智子のアイコンを1/30ほどに縮めたメッセンジャーが、藍色の光線となってマトリ
クスの彼方へと飛び去る。
 ふと、先ほど掌握した厨房の監視カメラをちらと見たが、誰かが食べたらしい丼や
皿が流しに放ってあるのが見えた他は、人の気配が無い。
「……席立ったんかぁ?」
 ちょっと引っかかりを覚えたものの、智子は保安システムを押さえるべく、カメラ
の掌握を解いて、その場所を飛び立った。
 もうすぐ、『ラン』の始まりだ。
 それも、とびきり凶悪な。


★10:29 p.m.
「警備員さんも大変ですね。こんな夜中も詰めきりなんて」
 懐中電灯片手に先を歩く警備員の後ろから、おにぎりを並べた皿を抱えた理緒がつ
いていく。
「これも仕事さ。……悪ぃな。同僚の夜食まで作らせてよ」
「お気になさらないで下さい」
 理緒は微笑みを浮かべて、前に立つ警備員の顔を見あげた。
「これも仕事です」
 警備員は福利厚生棟を抜けると左に曲がった。
「あれ?正門の詰め所じゃないんですか?」
「いや、向こうの第三棟----離れのほうさ」
 苦笑いして、警備員は肩をすくめる。
「保安強化週間なんでね」
「ああ、そうでしたね」
 何の疑いもなく、理緒は警備員についていく。
 やがて第三棟の扉の鍵を警備員が開け、先に電気をつけてから理緒を部屋の中に入
れた。
「そこ、置いといてくれ」
 小窓のついたカウンターを指差した警備員は、奥の休憩室を覗く。
 言われたままにおにぎりを盛った皿を置いて理緒はぺこり、と頭を下げた。
「失礼します」
 振り返って扉を開けようとした時、ふいに部屋の電気が消えた。
 次いで後ろから強烈な力で抱きすくめられる。
「きゃあっ!」
 足をじたばたさせ、必死にもがくが、相手は苦もなく理緒を休憩室の畳の上に放り
投げた。
 畳のささくれが、理緒の膝をする。
 休憩室の鍵がかかる音と同時に、電気がつく。
 警備員の顔が醜く歪んでいた。
 笑っているのだろうか。
 下卑て、いやらしく、そして恐い。
 瞬時に、理緒は自分の運命を悟った。
 とりあえず起きようと頭を持ち上げると、目の前にはインターコムがある。
 とっさにインターコムの受話器を取り、
「た、助けてーっ!」
 声を限りに叫んだが、通じている様子が無い。
「無駄だぜ、お嬢ちゃん」
 警備員はあおむけの理緒の足にしゃがみこむ。
 そして重さにもがく理緒から受話器を取り上げると、
「こいつはそこの警備室にしか繋がってないんだ」
 さっきまでと同じ優しい口調のままで、絶望を叩きつける。
 なおも理緒が騒ぎ出そうとする所を、
「じたばたすんねい!」
 腰から大きな拳銃を取り出して理緒に突きつけた。
 途端に、理緒の顔がこわばり、騒ぎがおさまる。
 警備員は受話器を元に戻してから、ゆっくりと身体を離し、扉の前に立ち戻った。
「脱ぎな」
 銃をしゃくって、警備員が命令した。


★10:30 p.m.
 既に、侵入口であるマンホール一帯のブロックは、保安ホストごと智子が掌握して
いる。
 合図を出そうと携帯電話のアイコンを呼び出したその時、
『た、助けてーっ!』
 マトリクスの中にデジタル波の塊が浮かび、電子の大海に消えた。
「あの声は……!」
 解析ユーティリティ「どこやのん」で発信元を洗い出す。
 第三棟の警備室だ。
 惜しむらくは電灯以外にコントロールできそうな機器がない。
 次いで男の声で、
『無駄だぜ、お嬢ちゃん』
 と別のデジタル波が浮かび、消える。
 口調こそ優しいが、思わず身震いのする、いやな感じ。
『こいつはそこの警備室にしか繋がってないんだ……じたばたすんねい!』
 もう、それ以上聞く必要はない。
 状況を悟った智子は警備室の声紋バンクから、さっきの男と同じ声が無いかどうか
突き合わせる。
 すぐに、一致するパターンが見つかった。
「ここの警備主任の一人やん!」
 そして智子はふと手を止めた。
 今、警備主任がここに張りついているということは、つまりその分警備が手薄とい
う事である。だいたいではあるが新田が捕らえられている場所を既に割り出している
以上、放っといたら浩之たちがかえって動きやすいのではないか、と。
 ……
 おおよそ、6秒ほど悩んだだろうか。
 智子は空中のアイコンを引っつかんだ。
「コード261!場所は光らす!!」
 言ってみると、迷っていた自分が馬鹿に思えてくる。
 誰であれ、知り合った人間を犠牲にするヤツじゃなかった。
 藤田浩之。
 皆の悩みを一心に抱えて、もがき、苦しみながらも助けるヤツ。
 アイツは、そういうヤツだから。


★10:33 p.m.
『コード261!場所は光らす!!』
 耳にした刹那、浩之はマンホールの蓋を思いっきり押し上げた。
 音が響かないように一動作で横にずらすと、浩之、レミィ、あかり、葵の順で暗闇
の中に飛び出す。
 自分たちよりも斜め右、約50メートル先の建物の一角が、一瞬だけ光をまたたか
せた。
「そこかっ」
 すぐさま駆け出そうとした浩之を、あかりが手を出して止めた。
「なっ……!」
 あかりは空中に印を書き、つぶやきを強めながら集中している。
 ----呪文の準備か。
 浩之がそう思った途端、三十センチ程度の茶色の小人があかりの目の前に現れた。
「田園精霊さん、わたし達を隠して!」
 あかりのセリフと同時に、小人が闇にかき消える。
「……これで大丈夫。ブラウン、精霊がわたし達を見えなくしてくれているわ」
 『浩之ちゃん』ではなく、コード『ブラウン』で呼んでいる事に浩之は満足した。
 一同は全力で、目座す場所まで駆け出した。


★10:35 p.m.
 眼からは、止めどもなく涙があふれてくる。
 その涙をぬぐう事すらなく、理緒は自分の上着のボタンを、ゆっくりと外していた。
「おいおい、湿っぽい顔は似合わないぜぇ」
 あざけり混じりに、向かいの男が声を投げる。
 薄青いブラウスを脱ぎ、手を止める理緒に、
「下もだ」
 警備員は容赦が無い。
 少し前にかがんで、腰のファスナーを下げ、次いでボタンを外す。
 胸と腰の、ほんの一部分だけの下着と、同じく白いハイソックスが、理緒の身体の
生白さを否応にも際だたせている。
「へへ、さんざんじらして誘惑させるとは、お前も罪なヤツだな」
「な……何、勝手な……」
「その誘惑に乗ってやるってんだ。せいぜい、いい想いしようぜ」
 この瞬間がたまらない。
 下卑た笑いを崩しもせずに、警備員はゆっくりと理緒との距離を詰めた。


★10:36 p.m.
 第三棟の前までやってきた。
 精霊の助力もここまでだ。
 ゆっくりと警備室の扉を開ける。
『奥や。電磁ロックとちゃうし、こっちからは開けられん』
 その声を聞くや、レミィがずい、と前に出て、腰のパウチから黒いカードを出した。
「官給品ネ」
 扉のすき間にカードを突っ込み、そのまま下へと下げる。
 鍵の保護板ごと、扉を閉める閂部分が断ち切れた。おそらく単分子繊維を縁に仕込
んでいるのだろう。
「インディゴ、奥を消せ!」
 浩之が強くつぶやく。
『よっしゃ!』
 その言葉と同時に、浩之と葵は走りだした。


★10:37 p.m.
 ふいに、部屋の電気が消えた。
「はん?」
 警備員がいぶかしむ間もなく、扉が開き何か突っ込んできた。
 二体。
 ----鍵はかけたはず!
 そう思いながらも、警備員はプレデターを向け、大柄な方に一発撃った。
 刹那、手のひらに何かが突き刺さり、次いで痛みが警備員を襲った。
「うぅぅおぉぉぅ!」
 うめく間に、大柄な方が距離を詰め、拳を繰り出す。
 みぞおちに拳が触れた瞬間、青白い火花が警備員を包む。
 今度は声一つ発せぬまま、警備員の意識は闇に落ちた。


 電気が消えたと思ったら、うめき声に青白い放電。
 目の前で、何が起こっているのか、理緒には全くわからない。
 ただ、二体の影が扉をくぐったのはわかった。
「待って!」
 下着姿のまま、理緒は言葉を投げた。
「二分間で着替えて、元に戻れ」
 その声に一瞬我を忘れている間に、休憩室の扉が音を立てて閉まった。
 ----今の声……藤田さん?
 たっぷり1分ほどもぼうっとした理緒は、月明かりの差す部屋の中で、また服を着
始めた。
 ----いくら王子様でも、そうそう都合良くは間に合わないよね。
 それでも、ついさっきまで恐怖に凍らせていた心に、ほんの少しだけぬくもりが湧
き出た。
 何であれ、助けられたのには違いない。


 服を着終えて休憩室を出たが、そこには誰もいなかった。
 カウンターに置きっぱなしの皿を持つと、理緒は足早に扉を閉め、第三棟を飛び出
した。
 そして理緒は厨房に戻った。
 まだまだ、仕事が終わるまで時間がある。
 でも、これが終わったら、藤田浩之が会いに来てくれるかもしれない。
 たとえ謎の電話での一部始終がでまかせだとしても、今夜だけはそれを信じてみよ
うと思いながら、理緒は流しに突っ込んだ食器を洗い始めた。


第七話 Ripping dogs 終


【次回予告】
セキュリティA「敷地内に侵入者あり!男女四名、電源管理棟を襲撃しています!」
セキュリティB「何て無謀な奴らだ……」
セキュリティチーフ「直ちに迎撃せよ!」
ジン・ヤナガワ「俺達も出るぜ。……三番隊全員、B装備でポイント8Dに迎え!」

 研究室の真ん中に立つ葉山と、柳川。
葉山主査「これがマルチの秘密か……」
柳川「うちのAIに、全部吸い出してやる」

 そして、主役はいつものとおり、ほんの少し遅れて舞台に立つ。

 次回、第八話『Rolling dogs(仮)』お楽しみに!
---------------------------------------------------------------------------
 はふぅ、やっと終った。
 済みませんが、みなさまへのレスはまた次の機会とさせていただきます。
 一言申し添えておくならば、みなさま、それぞれの味があって、非常に面白く読ま
させていただいております。

 今回の第七話は説明が多いですが、大半は「そんなもんか」と流して読めるように
書いたつもりです。
 さて、今回の引用ですが、いいんちょのマトリクス部分は、デッカー用追加ルール
"Virtual Reality V2.0"を下に書き起こしています。
 『シャドウラン』でのデッキングとは、微妙に違いますので、御存じの方はご注意を。
 それと、いいんちょの言った「コード261」と言うのは、アメリカの警察コード
(無線でやりとりする際のもの)を使っています。
 いやぁ、いいんちょに「強姦や!」とは言わせたくなかったもんで(笑)。ほんで
『レイプ』を意味するコードに置き換えています。


 前回と今回で、やっとのことレミィと理緒が出てきました。
 相変わらずな二人ですが、ちゃんと二人らしく表現できましたら、このお話しは半分以上成功です。
 では、次回をお楽しみに。
 感想、文句その他、辛口な意見でもなんでも、お待ちしています。


http://ky.xaxon.ne.jp/~minakami/index.htm