『東鳩ラン#6:Chasing dogs (Side C)』 投稿者:水方 投稿日:2月20日(日)05時16分
== はじめに ==============================================================
 この話はTRPG『シャドウラン』(米FASA/富士見書房)の世界観を使用し
ています。『シャドウラン』を知っている方には『にやり』とするように作っていく
つもりですが、知らなくても、ちゃんと楽しめる……ようでしたら、作者はうれしく
思います。
 当然ですが、文中にある固有名詞や人名などは全て架空であり、実在の名称その他
同一のものがあったとしても何ら関係ない事をお断りしておきます。
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★07:41 p.m.
「んじゃ……あのロボットは、マルチじゃないのか?」
「いいえ、それも私です。えっと……」
 ほんの少し大人びた口調が、はにかんだような調子に聞こえる。その後を長瀬がひ
きとった。
「あれは、この MULTI の眼であり、耳であり、そして実体だ」
「実体?」
「ああ。AI(人工知能)MULTI の入出力デバイス。そして、MULTIが考えた事を実
際に行なう、実体だ」
「……あんまりよくはわかんねぇが……」
 浩之は頭を掻いて、さっき長瀬が視線を向けた方を見る。
 監視用の、ありふれた集音マイクとカメラがあった。
「つまり、あのロボット・マルチと、いま話している……AI、"MULTI"が合わさっ
たのが……」
「本当の『マルチ』なのさ」
「はぁ〜」
 浩之はため息をついた。
「もちろん、ロボット・マルチにもちゃんとしたCPUや処理系は載せてあるが、そ
れだけでは完全な機能を果たさない」
 いつの間にか、長瀬が饒舌になっている。
「必要な知識はサテライト・リンク・システムでオンデマンド配信される。もちろん、
『知識』の部分は色々なデータベースから参照できるが、『知恵』や『本能』といっ
た部分は、いくら高速の配信でもおっつかん。だからその部分はロボット・マルチの
中に独立して収められているというわけだ。他にも……」
「もういい。わかった」
 浩之は手を振って、長瀬の演説を押し止めた。
 少しうらめしそうにしている白衣の男を無視し、浩之はカメラのほうを見つめた。
「ここにマルチがいる」
 毅然と見上げる浩之の眼差しが、限りなく柔らかくなった。
「オレには、それで十分だ」
「浩之さんっ……う、う、うれしいですぅ〜」
 さっきまでとは打って変わって、ぐずぐずの涙声である。
「……私も、浩之さんと会えて幸せですぅ。あの時の『なでなで』はずうっと忘れて
いません〜」
「感動の御対面はけっこうだが」
 長瀬があきれ顔でカメラを見つめた。
「いつの間にそんなエフェクト掛けること覚えたんだ?」
「『マルチ』の出力結果を『経験』としてたくわえたんですけど、元HM7研の森岡
さんがそのデータをルーチン化してくれたんですぅ〜」
「森岡か!」
 長瀬の顔が苦虫を噛みつぶしたようになる。
「あの関西人、この間『や、どうもどうも』なんて珍しく顔を出したと思ったら…
…遊んでやがるな。けしからん」
「やっぱり、まだ不滅なんだな」
「何がだ?藤田くん」
「HM7研さ」
 長瀬の顔に薄ら笑いが浮かんだ。
「そりゃな。……伊達にAIを二つも作ったわけじゃない」
 彼が言うもう一つのAI、それは型番HMX−13・セリオとして一時、浩之たち
の身近にいた。
 セリオと綾香の絆についても、長くも苦しい経緯があるのだが、今はまだ語る時で
はない。また別の話である。


★07:42 p.m.
 だいたい、葵がここまで格闘談義に花を咲かせる事、それ自体は珍しくない。
 ただ、言っては悪いが……バレバレだ。
「もういい、わかった」
 別の場所にいる浩之と、期せずして同じ時に、同じセリフを吐き、好恵はすっくと
立つ。
「あ、坂下せんぱい、まだお話しのほうは終わっていません……」
「いつから理論屋になったんだ?」
 引っかけたジャンパーごと椅子の背もたれを掴み、その感触を確かめてから椅子を
机の奥に押しやった。
「……来い。体に叩き込んでやる」
「……はい!」
 葵は一動作で椅子を引くと、そのまま机に手を突いて飛び上がった。
 助走なしで一気に反対側まで空を切る。
 着地した葵の瞳に、一片の曇りも迷いもない。
「好恵!」
「止めるな、綾香」
「誰が止めますか、こんな面白いこと」
 綾香はにんまり笑って、二人の間に入った。
「3分待ってくれる?……あたしも混ざるから」
「はぁん?」
「この服、高かったのよ」
 そして、そのまま扉へと向かう。
「隣で着替えてくる」
「着替えるからって……いつも持ってきているのか?」
 好恵が半ばあきれたように聞くと、
「セバス!」
 綾香が呼びかけて数瞬の後、セバスチャンがスポーツバッグを手に立っていた。
「隣の部屋にいます。誰か来そうならフォローよろしくね」
「はい、綾香様」
 セバスチャンはうやうやしくバッグを差し出し、頭を下げる。
「……さすがです、綾香さん」
 当初の目的をほんの少し彼方に飛ばし、葵は綾香が出た扉を見やった。

 隣の部屋に入った途端、綾香は扉にもたれて、たった一言「……ばか」とつぶやく
と、ぽんと扉から離れてスーツを脱ぎだした。


★07:51 p.m.
「さ、行くか」
「おい、交代まではまだ十分ばかし早いぜ」
「かまうもんかよ。後頼むぞ」
「ああ……ったく、お前さんも趣味が悪いぜ」

 警備員の一人が、腕を抱えた新田を警備室の外に連れ出し、拘束具を外した。
 そして、自分の胸ポケットから平べったく丸いバッジを取り出し、汗でべとべとに
汚れた新田の服に付ける。
「な、……なにを」
「逃げな」
 悪鬼の形相をした警備員が、天使のごとき口調でつぶやいた。
「壁には高圧電流が仕込んである。ここを右に曲がって、裏手に出るんだ」
「あ……あ……」
「早く行け」
 勢いよく突き飛ばされ、よろよろと脚をよろめかせつつ、それでも新田は懸命に進
んだ。
 警備員はにやにや笑いながら見ている。
 そして、新田が奥に消えた時、
 警備員は腰のプレデターを抜き、マガジン・リリーサーを押して銃のマガジンを外
した。
 ベルトから別のマガジンを取り、銃に入れてスライドを引く。
 つんと鼻を突く匂いとともに、人差し指の先ほどもあるでかい弾丸が排莢口から飛
び出、すかさず左手でつかむ。
 この間、わずか3秒足らず。
"Showtime...Let's Turkey shooting!"
 サディスティックな笑みを浮かべ、警備員は新田を追いかけた。
 狩りの、始まりだ。


★07:58 p.m.
 アストラル空間を貫く、細く長い光のコイル……送呪のための道筋が完成し、目標
と繋がったのが、約一時間半前。
 そこで、琴音が呪文を唱えた。
 目標へと呪文を誘導するために、あかりは全身全霊の力をこめて、アストラル界に
一本の道を開いた。
 今度は、自分の番だ。
『自分を信じろよ』
 あの時、私に言ってくれた、あのセリフ。
 今なら、それに、応えられそうだから。

 複雑にうねる一本の糸が、何色もの色をはらんで少しずつ膨れ、進んでいく。
 その先にある、目標めがけて。


★07:59 p.m.
 角を曲がった途端、新田の顔に恐怖が張りついた。
 ぽつねんと立った吹きさらしの小屋、その周りは全周を囲まれている。
 行き止まりだ。
 それでもまだ出口はないかとあがく新田の後ろから、悪魔のごとき声が飛んだ。
「さっさと逃げないのが悪いんだよ!」
 振り向くと、さいぜんの警備員が右手に拳銃を構えていた。
 もう日も沈み、ぽつんぽつんと点くハロゲンランプに、その黒い塊が浮かび上がっ
ている。
 おもむろに、警備員は引き金を引いた。
 軽い音とともに、銃弾が吐き出され、新田のわき腹に命中した。
「うぐぅうあっ!」
 鈍器で叩かれたかのような衝撃が、全身に伝わる。
「ほらほら、逃げないと頭をぶちぬくぞ……当たり所が悪けり死ぬぜ?」
 ゆっくりとにじり寄る警備員に、ようやく新田はわれに返って走り出した。


★08:01 p.m.
 そして、琴音は手応えを感じた。
 呪文が目標を捕らえた、と。
 あかりと声を合わせ、意識をアストラルの彼方からその先の目標へと向ける。
 琴音が、さらに力をこめて呪文を紡ぎだした。
 儀式を使って魔法を掛ける場合、参加する者がみなその呪文を知っていないといけ
ない。二人ともが知る呪文は、偶然にもひとつしかなかった。
 《戦闘感覚》(コンバット・センス)
 6年前のあの惨劇を、意識の底が覚えていたからかもしれない。


★08:02 p.m.
 結局、長瀬の説明を終わりまで聞く羽目になった。
 マルチは MULTI のためのセンサーであり、体であること。
 耳のアンテナカバーはマルチにおいても実際にサテライトリンク用に機能していた
こと。
 そして、現行の技術ではスタンドアローン時の処理が追っつかず、ためにマルチの
動作は時に「コマ落ち」していた事などなど……。
「それで、マルチはよく転んでいたのか」
「う、ひどいですぅ〜」
 相変わらず、涙声エフェクトは切っていない。
 MULTI もよほど気に入っているようだ。
「そんで、この『シックス』全体を、MULTI が統括しているんじゃなくって……この
ビル全体が MULTI なわけか?」
「そう。それ以外に人工知能を隠すスペースが無くってね……このビルを作る際に、
こっそり仕組んだんだ」
 聞くものが聞けば自分の身が危ういセリフを、平然と言い放つ。
「おい、そんなこと言っていいのか?」
「この部屋は MULTI の庇護下にある。……『シックス』のセキュリティもここまで
はおよばんよ。それにこれは……『上』の了承事項だ」
「上?」
「ま、そんなことはどうでもいい……昔から言うだろ?」
 長瀬はポケットからショートホープを取り出して口に加えた。
「『木の葉を隠すのは?』」
「『森の中に隠せ』」浩之が即答する。
「『では、その森が無い時は?』」
 咥えタバコのまま長瀬が言う。
「……」とっさに思い浮かばず、浩之は眉間にしわを寄せる。
「『森を作るのだ』」
 そして長瀬はライターを取り出した。
 薄暗い中に、皺だらけの長瀬の顔がぽん、と浮かび上がる。
 次いで、白い煙が吐き出された。
「ここは来栖川の通信と電算の部門だ。コンピュータを構成する最新器材が転がって
いても、通常を圧する通信トラフィックがあっても、おかしくあるまい?」
「……なるほどね」


★08:03 p.m.
 本気なら、とっくに死んでいる。
 弄ばれているのがありありとわかる。
 いっそ殺してくれとも思ったが、まだ死にたくはない。
 幼いときから自分を慕ってくれた、あの姉妹の顔をもう一度見るまでは。
 6年前を境に、どこか変わってしまった、来栖川の姉妹の顔を。
 6年前と同じ、あの満面の笑みを。
 その時、新田の腹と頭に強烈な衝撃が走った。
「ぐぅはっ!!」
 何とか受け流そうと言う想いが通じたのか、直撃は避けられたようだったが、それ
でも口から血へどを吐き、新田の意識はなお暗い闇に突き落とされた。

「案外持たなかったな。まぁ、いい暇つぶしになったぜ」
 ぎらぎらと眼をぎらつかせた警備員はそう言いながら、気絶用のジェル弾を込めた
マガジンを外し、元あったマガジンと取り替えた。
 次いで、電波発振器を新田の服から外し、胸から拘束具を取り出して新田にはめ直
した。

 新田は、軽い怪我を負っていた。
 いくら気絶弾でも三発も食らえば、そのダメージは肉体に行く。
 彼はあるものを観ていた。
 自分に降り注ぐ、光の筋と、その向こうにある温かくも、少し空恐ろしい、気。
『お迎え……かな』
 柄にもなくそんな想いが意識に浮かぶ。
 しかしその光が新田に降り注ぐや、自分に気力が戻ってきたような気がした。
 幻覚と言うのも、イキな計らいをするもんだ。
 新田はそう感じたのを最後に、また意識を闇に沈ませた。

『後は、わたしが維持します』
『ありがう、姫川さん』
 あかりはそう言って、魔方陣を抜けた。
 耳掛け式の電話に軽く触れ、通話スイッチを入れる。
「もしもし、浩之ちゃん?」
 しかし、向こうのは電話を取らない。すぐに留守電モードになった。
「目標を捕まえたの。これから追いかける。……後、よろしく」
 それだけ言って、通話を切る。
 そして片手を振り、異世界にいるウォッチャーを呼びだした。
「ここから伸びるアストラル・コイルを追いなさい。私も後から行きます」
 黄色い熊のウォッチャーが消えたのを見て、あかりはもう一度魔方陣に入り、そし
て……意識をアストラルに飛ばした。

 メイジと同様に、シャーマンもまた、現実世界と異なる異世界……アストラル界を
飛び回れる。
 そのアストラル世界に細く伸びる一本のコイル。
 黄色い熊姿の先触れを追いかけるように、一匹の犬が疾駆する。
 おさげ髪を思わせる二つの房を後ろに流し、脚をぴんと伸ばしてアストラルを切り
裂く、大柄なアイリッシュ・セッター。
 あかりの潜在力を感じさせるその姿に、アストラルをときおり飛交う者は驚きを禁
じえないことだろう。
 現実世界ではたとえ非力だったとしても、この世界では有数の実力を持つのだから。

 足元に崩れるあかりに、ちょっとばかり嫉妬心と悪戯心を浮かべたものの、琴音は
なお呪文の維持に集中した。


★08:05
 二十分を過ぎて、なおも続いていた。
 自分以外は全て敵という乱闘状態で、なおかつ『備品を壊したら負けだからね』と
いう特別ルールを課されても、この三人には大してハンディにもならない。
 会議用の大卓に、樹脂成型の椅子、果ては壁から床を這うコードまでありとあらゆ
る物を駆使して、葵と好恵、そして綾香は闘っていた。
「はっ!」
 葵の突きを紙一重で交わし、好恵は体を回しながら正拳を叩き込む。
 その刹那、背後からの殺気を感じ、突き出した拳からそのまま体を持っていって前
に転がる。
 直前まで好恵の頭があった所に、レオタード姿の綾香が蹴りを撃った。
「さすがっ」
「まぐれよ、綾香」
 後ろを向いたまま、声だけを飛ばす。
 みんな、本気で相手をしているのが、好恵には嬉しかった。
 まともに食らえば、確実に死線をさまよう、そんな拳のはずなのに。

 そして、葵の格闘の背後に見えた、静かなる強さ。
 おそらく、死地に赴いたこともあるだろう危うさ。
 でも、拳はすさんでいない。
 それも、嬉しかった。


★08:07
「あかりの奴、手間取っているな」
「どうした?」
「いや、連絡がまだないんでな……電話かウォッチャーとか」
「電話なら通じんぞ」
 長瀬はあっさりと言い放った。
「ここは全ての電磁波を遮断している」
「それを早く言え!」
 浩之は扉の外へと駆け出した。
「待て!」
 長瀬の静止も聞かず、浩之は扉を抜けようとした。
 しかし、扉は開かない。
「早く開けねぇか!」
「今、出すわけにはいかん」
 長瀬の声に怜悧な鋭さが宿った。
「多分、相手をしようとしているのはメガコーポだ」
「んな事はわかっている!」
 後ろを振り向き、浩之はぎりりと長瀬室長を睨んだ。
「だから、早いとこ助けないとヤバいんだよ!」
「まだ何もできんさ」
 そう言って、長瀬は首を振った。
「MULTI、藤田君への着信があったのはいつだ?」
「08:05:54、神岸あかりさんから一件」
「な、何で黙ってるよ!」
 言うと、スピーカーから声が聞こえた。
『目標を捕まえたの。これから追いかける』
 あかりの声だ。
『……後、よろしく』
「これが通話内容だ」
「おっさん!」
 浩之は即座に駆け出し、長瀬の胸元をぎりぎりねじ上げた。
「他人の電話をモニターしてるなんて、趣味悪いぜ」
「今は非常事態だ」
 長瀬の口調は変わらない。
「彼女が新田さんの居場所を特定してからでも遅くはない。最悪の場合も想定しなけ
ればならんからな」
「それでは遅いんだよ!」
 浩之の口調も変わらない。
「『追いかける』って言った以上、あかりは今、アストラル界を飛んでいるはずだ。
……現実世界の体はがら空きなんだよ!」
 言って、長瀬を突き飛ばした。
「だから、オレが行って守ってやる必要があるんだ……」
 そこで、浩之は視線を上げた。
「MULTI、扉を開けてくれ」
 荒げた声のトーンが、少しだけ下がる。
「頼む。きっと、新田のおやっさんと……マルチのからだも、取り戻してくるから」
「室長……」
 スピーカーの声は不安で揺らいでいた。
「やむをえん……MULTI、ロックを外せ」
 床にしりもちをついたまま、長瀬は浩之を見上げた。
「新田だけで構わん。マルチのからだくらい、ちゃんとした設備があればすぐにでき
る」
「……ああ」
 もう一度扉に近づくと、ロックが外れる音が耳に入った。
「最悪の場合は、そうするよ」
 そして、一動作で扉を抜けた。
 すぐに、リストフォンのLCDに留守電のサインが入る。
 通話スイッチを叩き、耳に押し当てる。
 時刻は三分前。
 間違いない。
 早く行かなければ。

「長瀬室長?」
「だから出したくなかったんだ……」
 長瀬はゆっくりと立ち上がり、腰をぱんぱんと払った。
「あいつ、命に代えても、おまえの体を取り戻すつもりだ」
「それをわかっていて、何で止めないんですか!」
 MULTIの語調も、訴えるように強くなる。
「神岸さんのことを聞かされるとな……藤田君にとっては、みんな大切なんだ」
 長瀬の声が柔らかくなった。
「でなければ、おまえに『こころ』を持たせる事なんてできなかっただろう?」
「はい、確かに」
「……さて、こっちもそろそろ取り掛かるか」
 眼鏡の奥に光が灯った。
「これより、MULTIは全力で藤田浩之のバックアップに移る」
 そして、傍らの壁をどん、と叩いた。
 目の前の壁が横にスライドし、その奥の暗闇では独特の振動音とともに様々な光が
明滅する。
「いいか、思いっきりやれ!あいつが帰ってきたら、その時こそ、おまえを元に戻し
てやる」
「はい!!」
 凛としたMULTIの声が、暗闇の中から響いた。


 To be continued "Side D"
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 やっぱり終わらん(爆)。
 がんばって続き書こう。

 なお、儀式魔法の所ですが、ゲーム的には、
・呪文:《戦闘感覚》(フォース3)
・目標の誘導:マジック・プール7個使い、TN11で1個成功
琴音がカルマ・プールを1点消費して『成功を買い』2個成功にする(所要1.5時間)。
・送呪:マジック・プールを3個使い、TN6で2個成功(所要1.5時間)
・呪文投射:フォース3にマジック・プール1個を加え、4個のダイスで2個成功。
・ドレイン:琴音のみマジック・プール1個を加え2Sのコードに二人とも疲労なし。
・呪文維持:最後に残ったマジック・プール1個を使い、3時間(下記参照。琴音ちゃんは魔力が低いのです)
 という処理を想定しています。
 いや、ちゃんと『シャドウラン』で再現できるように考えてはいるんですよ(笑)。
----- おまけ -----
★姫川 琴音 [人間・女性 22歳(2057年現在)]

◇キャラクタータイプ シャーマン(トーテム:アライグマ)

◆能力値(現実世界)
 【強靭力】1(→3)【敏捷力】6 【筋力】1
 【意志力】5     【知力】6 【魅力】5
 【反応力】6  【エッセンス】6 【魔力】3
 【イニシアティブ】6+1d6

◆プール(現実世界)
 コンバット・プール:8
 マジック・プール:6

◆能力値(アストラル世界)
 【強靭力】5   【敏捷力】6 【筋力】5
 【意志力】5    【知力】6 【魅力】6
 【反応力】6 【エッセンス】6 【魔力】6
 【イニシアティブ】21+1d6

◆プール(アストラル世界)
 アストラル・コンバット・プール:8

◆技能
 [魔術]6,[魔法理論]4,[召喚]3
 [礼儀作法(メディア)]4,[礼儀作法(ストリート)]3
 [運動]3(→4),[武器戦闘]2(→3),
 [礼儀作法(企業)]2

◆トーテム
 アライグマ(都会のトーテム)
  利点:操作呪文のダイスを+2個、都市精霊の召喚のダイスを+2個
  欠点:戦闘呪文のダイスを−1個

◆呪文
 〈探知呪文〉 《戦闘感覚》4(成長により習得)
 〈身体呪文〉 《負傷処置》3
 〈操作呪文〉 《人体浮遊》3,《物体浮遊》3,《魔法の指》6

◆コンタクト
 シムセンス・スター、メディア・プロデューサー、他

◆生活様式
 下層(3ヶ月払込み済み)
 巫術小屋(レート4)設置済み

◆カルマ・プール
 3点

[優先度 A:魔法 B:能力値 C:技能 D:財産 E:種族]で作成してから
追加カルマ25点で成長。成長結果は矢印で図示。

 なお、琴音は「中途半端に魔力に目ざめた」という設定のため、【エッセンス】6
にもかかわらず【魔力】は3なのです。
 この設定は"Shadowrun 2nd.EDITION"用のサプリメント"Shadowrun Game Screen"
(GM用のついたて)付属の"CONTACTS"(コンタクト集)の一人、"Wiz Kids Mage"
から持ってきました。
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http://www.ky.xaxon.ne.jp/~minakami/index.htm