うちのHPから抜粋してきましたぁ!!!  投稿者:水野謙泉


はじめまして。このごろHP立てたばかりの水野です!!!
このごろ人の出入りが少なくて・・・
うちのHpから抜粋してきた一部、書かせていただきますね!!
気になる人は来て下され!!!


ビーッ!!!!!
隣の部屋から大きなブザーの音が鳴り響く。
血相を変え長瀬主任が隣の部屋に飛びこむ・・・
確か、隣の部屋はマルチがメンテナンスをしていたはずじゃ・・・
僕は隣の部屋に行く前にセリオにつながったPCのひとつを覗く。
・・・リチウムポリマー充電率76%、残り時間2時間24分・・・
まだ当分、セリオのメンテナンスは終わる様子ではない。
僕は隣の部屋に移動した。
・・・
長瀬主任が複数並んだPCを行ったり来たりする。
マルチに何かあったのかなぁ?僕は長瀬主任に近づいた。
長瀬主任は全く僕に気付かない。
一番奥のメインPCと見られるものと睨めっこしている。
PCの中の2台・・・何か異常信号を出している。
一つは・・・どうやらCCD(マルチの目となるカメラのこと)の異常を
示しているようだ。もうひとつを覗こうとしたとき長瀬主任が僕に気付く。
「・・・・」
なにも言わずにこちらに近づく。
「どうしたんですか?」僕が聞くと、
僕について来いという仕草をする。深刻な顔をしている。
僕は黙って一緒に廊下に出る。
・・・
「瑞樹君。」
不意に長瀬主任が沈黙を破る。
「はい?」
「今から言うことを怒らずに聞いて欲しい。」
非常に深刻な顔。
「えぇ。」
僕はそう答えた。こんな深刻な顔の人に怒る事なんか出来ないと思うよ・・・。
「僕らは君のことを色々な面で調べさせてもらった。
 ライバル会社であるMIZUKIにHMを研究する人間がいることを
 知ってから僕はあらゆる手段でその人間を調べ上げた。
 君がHMに非常に興味を持っていることしった。すなわち、君を調べ上げた。」
そのようなことは僕も同じことしているから・・・
僕は散々『来栖川』の事を調べた。
僕の興味の惹かれたHMについては特に調べさせていただいた。
そんな中、僕はHMに異常があることを発見してHMを研究をするようになった。
長瀬主任は続けた。
「HMについてはうちの研究員よりも優れていることは、否定できない。
 これから言うことをよく聞いて欲しい。
 さっきの警報は・・・そう、マルチの異常を示す。それは君も解かったな?」
僕はそんなに優秀じゃあ無いんだけど・・・
でもさっきの警報音ぐらいは、何だかわかったけど。
「えぇ。解かります。マルチちゃん・・・どうしたんですか??」
僕が言う。真剣な目で僕を見る長瀬主任。
「マルチを・・・オーバーホール(分解して各部品のメンテナンスをすること)
 しなければならない。それは僕一人でできないことは解かるかな?」
そんなの解かるさ。マルチやセリオは大勢の研究員の努力で作り上げたんだから。
「解かります。」
「なら、手っ取り早い。単刀直入に言うと、君をお借りしたい。」
やっぱり・・・
「それは解かりかねます。なんで研究員達を呼ばないのですか??」
「それは・・・休日だから、そんなことを言っても無駄だね?」
「きちっと説明をしてください。」
・・・
マルチの試験が終わり、藤田家で無期限試験運用に入ってから
マルチのこの研究室でのメンテナンスはほぼ無用化し、
ここでのメンテナンスを行う時は
すべて長瀬主任が受け持つと決まっているらしい。
また、今は新しいHMXの開発を行っており
所員のこの休日を壊したくないと言う理由があるらしい。
・・・
「・・・その上、今回の異常はCCDと記憶中枢メモリーに異常があるんだ。
 CCDはとにかくオーバーホールしないとなんとも言えない・・・
 それより、記憶中枢メモリーに問題が・・・それについては他の研究員に・・」
「知らせたくないと、心配させたくない・・・そういうことですね?」
僕が付け足すように言う。
「そうだ。」
長瀬主任はため息と共に言う。
ここは手伝うのが一番だろう・・・
長瀬主任一人で出来るような問題ではない様だ。
「解かりました。僕で良ければ。」
僕はそう言う。長瀬主任はホッとしたようだ。
「ありがとう。その前に、このことはセリオにも知らせたくない。」
「えぇ。言いませんよ。ただ、あと約2時間ほどでチャージが・・・」
セリオには心配掛けたくない。でも、あと約2時間でセリオの充電が終わる。
すなわち約2時間後にはセリオは自動起動を行い目が醒めるということだ。
もちろん、2時間以内になんてマルチのオーバーホールなんか出来やしない。
「それは簡単だ。終わるまで寝かせておけばいい。」
それは・・・
一時的にセリオの中のメインPCを外で制御するということらしい。
そのときセリオはその外部制御するPCの中で過ごす。
マルチも同じようにする。
「その間、セリオとマルチは一緒に過ごせるので寂しくは無いだろう。」
そう長瀬主任は言った。
「よろしく頼むよ。
  では、研究室に入ってセリオとマルチを外部PCの中に移動する。」
「はいっ!」
こうして僕は長瀬主任のお手伝いをすることになった。
                            (続く)
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