------------------------------------------------------------------------------ 五月に事起こり・・・ <こみパSS> by 見ずかみ ------------------------------------------------------------------------------ さて、かくしてAM11:00に九品仏大志による演説が始まった。 「さて、GWのこみパの疲れも抜けぬうちから私の提案の公聴ためお集まり頂き、恐悦至極に存じま す!」 「九品仏はん。御託はいいから、とっとと本題に入りいや」 そーだそーだ 「猪名川女史!何事も順序と言うものがありますので、いま少しお待ち下さい」 「そーよパンダ。 人間のお話には色々面倒な手続きが多いんだから、黙って聞ぃーてなさいよ!」 いや、必ずしもそうは限らないが・・・ 「へたれ同人誌ばっか描いとるさかい、もう少しで今年も高校3年生ヤルとこやった、何処のオオバ カ詠美の言葉なんぞ聞く気にならへんなぁ〜」 「むきぃぃぃぃぃぃ〜」 あーあー始まったよ こうやって口火が切られると当分収まらない。 選択肢は3つ ※由宇の弁護をする => 詠美が泣き出して更に始末に追えない。 ※詠美の肩を持つ => 由宇にボコボコに殴られる。 ※静観する => 比較的安全 当然、3つ目の選択肢が選ばれる。 くいくい 綾が袖を引っ張って、切り分けたケーキを差し出す。 普段は「和樹さん」とちゃんと名前で読んでくれるのだが、目の前で繰り広げられる口論の迫力に 呑まれて、言葉が出ないらしい。 「ありがとう」 そう言ってケーキの皿を受け取り、口に運ぶ。 相変わらず、綾の作ってくれるお菓子は美味しい。 今日もわざわざケーキを焼いてきてくれたのだが、これがまた絶品! 正直、そこで騒いでいる2名には、色々見習って欲しい限りである。 「確かに、長谷部女史の焼くケーキは絶品! 駅前のケーキ屋など、足元にも及ばぬな」 「こら、そう言いつつ、勝手に70度近くケーキを切り分けるな大志!」 「所詮この世は弱肉強食、食べ損なったものが泣きを見る。違うか同志和樹よ?」 「やかましい! てめーの分はそれだけだ!」 「つれないなぁ、まいブラザー」 「やめれ・・・」 くすくす そんなやり取りを見ながら、綾はケーキを切り分けようとする。 「長谷部女史、申し訳無いが90度位のを2つお願いできるか?」 「性懲りも無く未だ食うか!」 「いや、我輩の分ではない。 それ、そこの二人の分・・・」 ゴキィ×2 「・・・取って置かぬと、また騒がしいだろうかなら」 ちょうど、互いにクロスカウンターを決めてベッドに沈んだ詠美と由宇を指差しながら、大志は言っ たものだった。 大志は、角度90度のケーキ(用は二人でケーキの半分を食ってることになる)を食べさせることで、 由宇と詠美をしばらく沈黙させることに成功した。 相変わらず策士的思考回路のみ冴えている。 「さて、本題に入りたいと思います。まずはお手元にお配りした資料をご覧下さい」 その冊子の表紙には、次のように描かれていた。 <空想大陸 マチュ=ピューア マスコミ向け資料> モクモクとケーキを食べていた詠美が、急に素っ頓狂な声を上げた 「こっ、これぇぇぇぇ〜!?」 ------------------------------------------------------------------------------ <次回予告> 大手ゲームメーカー「ゼガ」が開発した次世代ネッオワークゲーム「空想大陸 マチュ=ピューア」」。 大志はこのゲームのテストプレー要員として和樹達を半ば強引にエントリーさせる! 同人誌のネタ先取りに燃える詠美! 無料プレーの上、宿泊費等一切会社持ちの待遇で釣られる由宇! 裏に何かを感じる和樹。 今度はブルーベリーパイにしようと意気込む綾! そんな5人に前に、冒険の扉が今開かれた!! ------------------------------------------------------------------------------ 数日振りです、見ずかみです。 比較的まともに見えるよう書いたSSの続きです。 でも、本題にまだ入れてません(泣)もっとペース上げないと・・・