バーチャル大学生活 その2〜おひるにしよっ! 投稿者: ミスター・アッキー
−学食内。
オレの予想通り、腹を空かせた輩の集まり、修羅場と化していた。
「やっぱり、混んでるね」
つぶやくあかり。
「ま、まあ。食べられないわけじゃないだろ?ほら、あそこが開いてるぞ」
「本当だ。浩之ちゃん、眼、いいね」
「ま、まあな」
ここには来慣れているので、おおよその座席配置や混み具合などはだいたい頭に入っているのだ。
まずは、席に腰を下ろそう。
ありきたり?の質問。
「おい、あかりは何にする?」
少し考え込んであかりは、
「う〜ん、そうだなぁ。じゃあ、A定食」
と、いう。
オレはもう、決まっている。
「そうか。オレはいつものギョウザ定食かな」
「じゃあ、食券買ってくるね」
「おう。すまないな」
ここは、食券システムになっている。
しばらくして、あかりが戻ってきた。
「はい。買ってきたよ」
「よし。じゃあ、もう少しカウンターがすいたら行こうか」
「そうだね」
オレ達は、しばらく待つことにした。
やがて、すいてきた。
「よし、行こう」
「うん」
オレ達は意気揚々(?)と向かう。
「おう。こんちは。今日はふたりかい?」
気前のよい食堂のおばちゃんが挨拶してくる。
「ええ。まあ」
「いつも、浩之ちゃんがお世話になってます」
と、あかり。
「‥‥‥」
まあ、いいか。
数分後、できてきた。
「はい、お二人さんの分!」
「ありがとうございます」
丁寧な、あかり。
「ありがとうっ!」
おばちゃんの元気な声に送られ、オレ達は席に戻る。
「さあ、食うか」
「うん。私、こういうところでふたりで食べるの、なんだか久しぶりだな」
「そうか?」
そうだったかなぁ。
確かに、テスト、学祭と行事が続いたのでデートもろくに行っていないかもな。
「うん。ひさしぶりだよ」
「そ、そのうち、ふたりで行こうな」
一応フォローするが、
「どこへ?」
「ま、まあ、いろんなところ」
決めてなかった。
「‥‥‥うん!じゃ、食べようか。いただきます!」
「お、おう。オレも。いただきますっ!」
食べながら、考えた。
どこに行こうかな?
まあ、そのうち、だな。
とりあえず、バイトと授業があるからな。
そのうち‥‥‥と。
(つづく)
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どうでしたでしょうか?
「タイトルも『バーチャル大学生活』に決まりましたが、楽しんでいただけたでしょうか。一応、メアドも書いておいたのでご感想、お待ちしてます。
−と。
マルチ「ずいぶん、ご熱心ですね」
作 者「ま、まあな。頑張ってるんだ」
マルチ「そうですかぁ。では、わたしは先に寝かせていただきますね」
作 者「おう。そうしてくれ」
マルチ「おやふみなさぁ〜い(あくび混じり)」
作 者「おう。おやすみ」
というわけで、今回はこの辺で。