続々・保科組の智子さん 投稿者: まてつや
ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……

雨が降る公園の中、わたしはただ、待ち続けていた……

ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……

「……!?  おい、委員長! 何やってんだ!?」
ああ……来た。やっと、来てくれた……。

ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……

「傘もささないで……、何を……」
「最初は、降ってなかったんや……」
「降ってなかった、ってかなり前から降ってたぞ」
「2時間くらい待ってたかなぁ……なかなか来(こ)ん藤田くんが悪いんやで……」
ホント……バカみたいやな。
何を……こんなヤツのために、待ってんのやろ?

ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……
ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……
ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……

……きまっとるわ……わたし……このオトコにホレてもうたんや……


なんでやろな……最初は、わたしの方があんたを困らすためにやってたんやけど……
いつの間にか、こっちがあんたにのめりこんでて……

わたしはアンタとは長年敵対しとる組の者(もん)同士なのにな……

ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……
ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……

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その夜……わたしら2人は……
強く抱き合って眠った……
覚悟はしてる……だから、思い切り愛し合った。

後悔しないとは……言い切れない……

組よりもこのオトコを選んだ、とは言いきれない……

ただ今は、何もかも忘れ、1人の女性(オンナ)としてあんたのそばにいたかった。

灯りを消す。
瞳を閉じる。
心を澄ます。
心配しなくても……いいよな……
今夜はアンタがそばにいてくれるから……
素敵な夢が見れるよな……


ああ……。争そわないで……みんな生きてゆけたらええな……
ゆっくりと……ゆっくりと幸せになってゆきたいな……


ゆっくりと……アンタと1つになれたらええな……
この静けさが……ずっと続くと……ええな……

じゃあな……おやすみ……藤田……浩之……

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ギャグ的ノリが消滅してしまった(泣)