「わたし……何か1人でやってみるから……」 それが……マナちゃんと別れたときの言葉だった…… 再会を想っての……別れの言葉…… ……あれから何ヵ月もたった…… 俺はマナちゃんから1枚の手紙をもらった。 だいたいの内容は 『わたしの……1人で、見つけたこと……ここに来れば見れるから……』 というものだったので、手紙に記されていた場所まで来てみたのだが…… 「ここ……って、何かの大会なのか?」 観客席のようなところに座って見ていると、アナウンサーの声。 『今から、決勝戦をはじめます』 決勝戦!? 『赤コーナー、前年度チャンピオン……来栖川綾香選手』 わぁぁぁぁぁぁぁぁ……と観客がわく。 『青コーナー、観月マナ選手』 なにぃぃぃぃいぃぃっっっっっっ!??? 『はじめ!』 マナちゃんはチャンピオンに近づいて……、足をスッとあげる……。 ずびしっっ!!! 以前とは比べ物にならないほどの、ローキックがチャンピオンに突き刺さる。 ……… ……… …………………………………………… ……………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………… 『優勝観月マナ選手、新エクストリームのチャンピオンに輝きました!』 ……あんな、マナちゃん……怒らせたらシャレにならん…… 俺はこっそり開場をでて、由綺のところへ転がり込もうと誓うのだった…… (おわって……)