たんぱくフリッパー 投稿者:無口の人


 あっ、表示件数が20件に増えてる。
 ありがとう、あしながおじさん、ウィリアムおおおじさま、紫のバラの人、ニャンコ先生!
 というわけで、祝!表示件数増加記念!
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 ここは、とある南の島。今日は琴音ちゃん、どうやらバカンスに来たようですよ。
「信じられるのは動物だけだわ」
 あらら琴音ちゃん、どうやらご機嫌ナナメのようです。
 キュッキュッ
 イルカです…この海岸にはイルカがいるみたいです。あっ、そのことに気付いた琴音ちゃん
が走り出しました。
「フリッパー、お〜いフリッパー!」
「……………」
 イルカは答えません。それもそのはず、そんな名前ではないのですから。
「フリッパー!フリッパーでしょ!」
 イルカは、片方のヒレを挙げて答えます。ずいぶんとあっさりした挨拶です。
「おいで、フリッパー!」
 だから、そんな名前じゃないんですってば。

「どうしても、とぼけるつもりね…フリッパー」
 琴音ちゃんは、どうやら思い込みが激しいようですね。
「はっ!」
 あっ、突然琴音ちゃんが、両手で自分の体を抱きしめて震えだしました。
「見える…見えるわ…」
 どうやら、予知夢が始まったようですよ。
「フリッパーが、水竜巻に巻き込まれて、天高く弾き飛ばされる…はやく逃げて!」
 と言うや否や、琴音ちゃんは、手のひらを下に押し付けるような格好をしました。
「メガ○ランドー!」
 ドグォーン!
 哀れにもイルカは、海底の岩ごと天高く舞い上がりました。

 またしても、琴音ちゃんの予知夢は当たってしまいました。悲しいことです。
 ドボーン!
 幸いにも、イルカは一命をとりとめました。
「かわいそうなフリッパー、こっちにおいで」
 キュキュキュキュッ
 イルカはうれしそうに、琴音ちゃんの側に寄ります。きっと、琴音ちゃんの動物思いの心が
通じたのでしょう。琴音ちゃんは呟きました。
「やっぱり、動物は素直でいいわ」

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「聞こえる…聞こえる…『自虐の唄』が聞こえる…うぅ、ゆるして……
ルパングの父ちゃんはどろぼう……うぅ」

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  してくれないと…してくれないと…「ぅ…まぁちぃるぅださ〜〜〜〜〜〜ん」