はやくテレビ東京系列が全国ネットになりますように・・・ ---------------------------------------------------------------------- 俺は黒猫。しかしそれは人間界での話にゃ。本当は魔界の住人・・・すなわち魔族。 まぁ、人間たちの世界で本来の姿を晒すわけにゃぁいかんので、徘徊しやすい猫の姿を借りている というわけにゃのさ。名前は・・・ない、と言いたいところにゃのだが・・・・・ 一部の輩からは「かわいくない猫」と呼ばれている・・・にゃ。 現在俺は、魔界の匂いのする部屋を住処にしてるにゃ。正確には"ブシツ"と言うらしいが 要は魔界の研究を行うところなんだろうにゃぁ。 (ぐ〜ぅぅぅぅ〜) む、腹が減ったにゃ。人間界にいると力の消費が激しいにゃぁ。まっ、そろそろいつものように 現在の俺の世話人"来栖川 芹香嬢"がやって来るはず・・・ (カチャ)← ドアの開く音 「にゃ〜にやぁ〜ん」(毎日ご苦労であるにゃ、芹香) (こく・・・・) 芹香がうなづく・・・たまに俺の言葉を分かってるんじゃないかと思うときがあるが・・・ きっと思い過ごしにゃ・・・・・気を取り直して芹香の足に体をすりよせる・・・ (すりすりすり、すりすりすりすり・・・) 言っておくが、別にコビを売ってるわけじゃないにゃ。こうやって匂いをつけてテリトリーを 主張してるんにゃ・・・つまり、俺のモノだということだにゃ。 (カラカラカラカラ) 芹香が無言のまま、猫用まんま皿(なぜか、底にペンタグラムが書いてある) に煮干しを入れる。 「にゃにゃにゃ〜ん」(いただきますにゃぁ) とおもむろに食べようとした瞬間、悪夢は起こった。なんと芹香のヤツ、手に持っていた マヨネーズをいきなり煮干しの上からかけ始めたんにゃ! 「にゃにゃにゃん、にゃにゃ〜ん」 (なにするにゃ〜、そんなことしたら食べれないにゃ〜) 俺は体を丸め、"ふてくされ"のポーズをとる・・・ すると・・・芹香は困った顔をした・・・・・・・・・・にゃ ぐぐっ・・・・・芹香が困った顔をしている・・・・・・・・にゃ むぅ・・・・・・・・芹香が困った顔で俺を見つめている・・・・・にゃ ・・・わかったよ、食べるにゃあ、食べるからそんな顔をしないでくれにゃ。 (はむ、はむ、はむ・・・・) う〜げっぷ・・・・マヨネーズの味しかしなかったにゃ<(T_T)> もうこんなとこには、居られないにゃ!体がもたないにゃ〜! (なでなで・・・) そんな悪態ついている俺の頭を、芹香がそっとなでてくれる・・・・・ ・・・・いまさらそんなことしたって・・・・無駄・・・にゃぁ・・・・ (なでなでなでなでなでなでなでなで) ・・・・・いい気分だにゃぁ・・・・・・目を細めながらふと思う・・・・ 『もう少し・・・猫のふりをしててもいいかにゃ・・・・・』 ---------------------------------------------------------------------- 読んでくれてありがとう。あと、来栖川先輩に敬称がなくてごめんなさい。