あうっ、こういうの一回やってみたかったんです〜。ごめんなさい。
　推奨年齢　８さい〜４３さい
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

　それは、とてもあたたかい日のことでした。

　せばすちゃんは、いつものようにおやしきの庭をさんぽしていました。せばすちゃんは、せ
ばすという名前ではありません。『せばすちゃん』で一つの名前なのです。おもしろいですね。
　せばすちゃんが歩くと、みんながあいさつします。
「こんにちは、せばすちゃん」　と、花たち。
「ごきげんよう、せばすちゃん」　と、ことりたち。
　せばすちゃんも、あいさつを返します。
「くぁあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ！！！！！」
　ぽとっ。

「ぴよぴよぴよぴよ・・・」
　せばすちゃんは、足の下にとりのひながいるのに気がつきました。どうやら木のうえからお
ちてしまったようです。
「おおっ、かわいそうなことりちゃん。これもなにかのえん、このひなはわしがそだてよう」
　それが一人と一羽のうんめいてきなであいでした。

　せばすちゃんは、このおやしきのもちぬしではありません。せばすちゃんは『しつじ』さん
です。しつじというのは、おやしきの人にへんな虫がつかないようにしたり、おべんとうをと
どけたりする人のことです。
　せばすちゃんは、いっしょうけんめいにひなのせわをしました。
「ごうてんまるよ。いっぱいたべて大きくなるんだぞ」
「ぴーぴーぴーぴー」
「そうかそうか、おいしいか！　はーはっはっはっは！」

　なんにちもすぎると、ひなは大きくなり、とぶれんしゅうをはじめました。
「ふむ・・・ごうてんまるとも、もうすぐおわかれか・・・。いかん、もうこんなじかんか。
せりかおじょうさまを、おむかえに行かなくては」
　せりかおじょうさまは、おやしきのもちぬしであるだんなさまのまごむすめです。せりかお
じょうさまを、びんぼうなひとはいっしょうのれないりむじんでがっこうへつれていったり、
がっこうからおやしきに送ったりするのも、しつじであるせばすちゃんのしごとです。

「ぴぴっ、ぴぴっ、ぴぴっ」
「なんと・・・ごうてんまる、ついてきていたのかあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
　がっこうにつくと、せばすちゃんはことりがついてきたことに、おどろきました。そのこえ
があまりにも大きかったので、ことりはにげだしてしまいました。
「まっ、まつんだああああぁぁぁぁ！！　ぐぅぅぉぉぉうてんまるぅぅぅぅぅぅ！！」

　そのあと、いくらさがしてもことりは見つかりませんでした。そろそろ、せりかおじょうさ
まがかえるじかんです。せばすちゃんは、しかたなくりむじんにもどろうとしました。
「にゃ〜お」
　そのとき、せばすちゃんの前をくろねこがとおりました。せばすちゃんは、そのくろねこの
口のまわりにとりのはねがついているのを見つけました。

　・・・・・それは、見たことのあるはねでした。

「ご・・・ごうてんまるぅぅぅぅ」
　せばすちゃんは、くろねこをつかまえてたたこうとしました。そのとき、うしろからふくが
ひっぱられるのをかんじました。
「は！　せっ、せりかおじょうさま〜〜〜」
　ふくをひっぱっていたのは、せりかおじょうさまでした。
「なんですと！　このねこは、おじょうさまのねこですと〜〜〜〜！！」
　くろねこは、せりかおじょうさまのかっているねこでした。
「え？　わたしのねこがわるさをしたのなら、あやまりますですとぉぉぉ！！　・・・とっ、
とんでもない、わたくしめはこのねこちゃんがかわいかったので、あそんでもらっていただけ
でございます。はーはっはっはっはっはっはっはっ・・・」

　そのよる、せばすちゃんはねむれませんでした。そして、せばすちゃんは泣いていました。
だれも見ていないところで・・・・・。

　かんかんかんかん・・・・・
　せばすちゃんは、だれかがまどをたたいているのに気がつきました。どうやら、いつのまに
かあさになっていたようです。せばすちゃんは、かーてんをあけました。
「おまえは・・・」

　そこにいたのは、あのことりよりもひとまわり大きいおやどりでした。
「おまえは・・・ごうてんまるのおかあさんかい？」
「ぴぴっ」
　となくと、せばすちゃんのあたまの上でいっかいてんしたあと、空へととびたっていきまし
た。きれいな青い空へ。

「ぶる〜　とりがそ〜らた〜か〜く　とぶ〜　ぐり〜ん　かぜにな〜びく　く〜さ〜たち〜…」
　せばすちゃんは、そらにむかってうたいました。

　・・・・・ごうてんまるに、きこえるように。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

＞風見ひなたさんとその師匠であらせられるお方
　ごっ、ごめんなさい。一回、楓ちゃんを使ってみたかったんですぅ。実はあれが初めてです
ぅ。もうしませんから、ごめんなさいですぅ。

＞無駄口の人さん
　爪の垢セットは売り切れていました(^^;　そのかわりに、『久々野　彰さんのネタ帳』が、
２９９(ＵＳ＄)で売っていたのですが、手持ちが無かったので買えませんでした(T_T)
　もう売れちゃってるだろうな〜。

　それから、レスしてくださった方々、ありがとうございます。