渇き 投稿者:水兄
耕一さんと楓との空気が変わった・・・、そう感じた日の朝。
私は、何をするでもなく、唯、ぼぉっと庭を眺めていた。

生い茂る木々。
一面緑に染まり、その見事な景色は何時もと変わりない。
・・・そう見えた。

しかし私の眼は、庭の隅の、有る葉の落ちた木に届いた。
もう、年なのだろうか。
幹は痩せ細り、周りの木が青々と茂っているだけに、見る影も無い。
多分、もう地面から養分も吸い上げる事も出来ないのだろう。


私は、水場から如雨露を以って、その木に水をあげた。
せめて、渇きだけは潤せるように。

一瞬、木が笑ったかのように見えた。
如何にも私らしいと思った。
そして嘲笑った。

                                        <了>
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秋ですねえ。
ちょいと季節はずれになりましたが(9月に載せたかった)。
しかし、前の投稿から20000HIT経ってるとは・・・
えーと、一応、痕の千鶴です、はい。
何か久しぶりに自分らしい文章を書きました。
とりあえずネタ出来たらまた書きます。
って、その前にWAを一回くらいやらんとなあ。

では。

http://www.geocities.co.jp/Playtown/4198/