心臓 投稿者:


とくん。


1月3日。
今、ご主人様とお風呂に入ってます。
ユニットバスなのでちょっと狭いです。
だから、ご主人様が先に入って、その上に私がいます。
ご主人様はやさしい人です。
お背中流します
私がそう言うと

「おっ、悪いな、マルチ。んじゃ、今度は俺が頭洗ってやるよ」

「そんな、ご主人様にそんなことさせちゃ...」

「いいから、いいから」

「でも...」

「いいんだって、俺が洗いたいんだから。俺に洗われるのは嫌か?」

「いいえ、そんなこと絶対ないです」

「ほれ、頭出しな」

「はいっ」

ご主人様はやさしい人です。
今も私がちゃんと温まれるようにぎゅって抱きしめてくれます。
どくん、どくん。
ご主人様の心臓の音。


1月4日
今日ご主人様はお出かけしていない。
一人でお風呂。
背中にご主人様はいない。
寂しかった。
涙がぽろぽろ零れる。
ざぶん。
お風呂に潜った。
目を瞑った。
そしたら。

とくん、とくん。

心臓の音。
私の心臓の音が聞こえた。


1月5日
今日、ご主人様が帰ってくる。
私はいつ帰ってこられてもいいように、早めにお風呂を沸かした。
とくん、とくん。
この音をご主人様に聞いて欲しい。
--------------------------------------------------------------------------------
はい、また現れました。
緑です。
懲りずに書いてみました。
一応マルチです。
あんまり口調上手く書けなかった。
がんばらねば。

あー、俺も早く他の人みたいに3人称でSS書けるようになりて〜。
明るい話とかも書けるようになりて〜。
くぅ、愚痴を言っても始まらんだろう、俺。

さて、今回のはいかがだったでしょうか?
自分としては、下手なりにも工夫して何とか心情が伝わるようにしたつもりなんですが。
感想、お待ちしています。

次回予告!
雫、THときて次は痕。
梓ものだーーー!
でも暗め(笑)