帰り道。 「ねえ、瑠璃子さん」 彼女は振り向く。 蒼い瞳に僕が映る。 吸い込まれそうだ。 よく男は太陽、女は月に喩えられる。 月の光は太陽に照らされて、なんて言うけれど、彼女はちょっと違う気がする。 何て言うんだろう... 「・・・・・」 彼女はずっと僕を見てた。 いけない。 僕は話しはじめた。 「ねえ、何で僕だったの?」 僕は学校が、授業が、退屈な日常が、全て嫌いだった。 非現実的な生活を望んだ。 壊せるチカラに憧れた。 でも... それは叶わぬ願いのはずだった。 彼女に会うまでは。 「長瀬ちゃん、泣いてたから」 そんな声が返ってきた。 泣いてた? 僕が? それはどう言うこ... 「小さいころ、私も泣いてた」 「だから」 ああ、そうか。 彼女はたった一人でいる僕の手を引っ張ってくれたんだ。 なんとなくそう思えた。 「帰ろう、長瀬ちゃん」 左手を差し出して彼女は微笑み、そう言った。 その微笑みはまるで絵本の子どものよう。 「うん、帰ろう」 僕も微笑み、そう言った。 彼女の手を僕の右手で強く握る。 温かくて柔らかだった。 彼女は月によく似ている。 けれど。 その光に独特の冷たさはなく。 母の眼差しのような温かさでいっぱいだった。 -------------------------------------------------------------------------- どーも、はじめまして。 緑という者です。 いや、ここのSSを読んでたらなんか書きたくなっちゃって。 まあ、結果の方はがんばりましたということで(^^;) なんかわけのわからん文章になっとります(^^;) でも、言葉、特に漢字は使い方が本当に難しいです。 最後でもほんとは 「〜に満ちていた」 ってするつもりだったのに、なんかしっくりこない。 んで、逃げの一手を打ちました(^^;) 精進します。 とりあえず、ここの人たちに負けないくらいの良い話を書けるようがんばります。 できれば、読んでくれた方は感想をお願いします。 叱咤・激励・その他何でも構いません。 それではまた。 普通なら正月ネタとか書くよな〜と思いつつ紅白のラインナップについて弟と 熱い論議を交わしつつドロンズのゴールを見てた(^^;) 緑でした。 今年最後のSSの座、getだぜ!(笑)