AC/Leaf Mission X:予習・復習〜用語集で勉強しよう〜 投稿者:刃霧星椰 投稿日:7月15日(土)14時27分
AC/Leaf Mission X:予習・復習 〜用語集で勉強しよう(笑)〜

『大破壊』と呼ばれる最後の国家間戦争によって、人類は地上から姿を消した。
災厄を生き延びた僅かな人々は、破壊されつくした地上を捨て、その住居を地下へと移していった。
膨張した人口を支えるべく、各地に建造されていた地下都市が、人類に残された大地となったのであ
る。
人はその始まりの時と同じく、自らの過ちによって楽園を失った。
半世紀後。人類は再び繁栄を迎えていた。
『国家』という概念はすでに無く、それに代わって人々を導き、あるいは支配したのは『企業』だっ
た。
自由競争の名のもとの苛烈な競争の原理は、世界を急速に回復させはしたものの、それに伴う歪みも
、また確実に増大していった。支配者となった『企業』はより強い権力と金を求め、そこに争いが絶
える事は無かった。
企業が全ての力を握る世界。
ただ1つだけの例外を除いて。
報酬によって依頼を遂行し、何にも組みしない傭兵、彼らは『レイヴン』と呼ばれていた。
                    (『アーマードコア』シリーズマニュアルより抜粋)


第1編 AC世界について

◇レイヴン[Raven]
 レイヴンズ=ネストに所属する傭兵。レイヴンとしてネストに登録された者には、独自のコンピュー
 タ・ネットを通じ、依頼の配信やAC用パーツの売買などが行われる。ネストからレイヴンに課せら
 れる制約は無い。


◇レイヴンズ=ネスト[Raven’s Nest]
 全てのレイヴンを統括・管理する組織。その組織形態は非常に不透明。運営者、本部の所在など謎の
 部分が多い。全地下世界をカバーする超大規模ネット『ナーヴ』上に存在し、個々のレイヴンとのや
 りとりはネット上のみである。


◇MT/AC[Muscle Tracter/Armored Core]
 人類の地下への移行に伴い社会的な急務とされたのが、作業用機械の高効率化・高性能化であった。
 それを目標に急速に発展したロボット技術の1つの究極として完成したのがMTである。
 その後、着実に進歩したMT技術は『コア構想』という規格の成立により更に大きな進化を遂げる。
 基本シャーシである『コア』を中心に各部パーツを共通化する。あらゆる状況への対応を図るという
 この規格の誕生によって、MTの活躍の場所は軍事部門を含めてさらに拡大していった。
 企業は競ってCMT[Cored MT]を所有し、武装を強化した。
 武装化によって次第にその有様を変えたMTを人々は、ACと呼んだ。

◇ガード
 各企業体が所持する警備組織で、それぞれの企業体の支配下にある地区の治安維持を行っている。
 「企業=国家」と言える今日では、実質的な警察・軍隊であり、市民の安全確保のためには必要不可
 欠である。他方、企業間抗争において安易に武力抗争の原因となる一面も持ち合わせている。
 そのくせ、テロ組織には押され気味(というか、何故か弱い)。

◇地下複合都市
 地下に階層化されて建設された巨大な複合都市で、大破壊以降の人類の住居となっている。各都市間
 は物理的、電子的なネットワークで相互に接続されている。
 また、ほとんどの都市がクローム、ムラクモの二大企業あるいはその関連企業によって支配されてい
 る。

◇強化人間/プラス
 人間の肉体が持つ物理的な限界を押し上げ、優秀な兵士の能力をさらに高めるための技術で、現在は
 AC操縦者の能力向上に重点が置かれている。
 肉体強化、知覚能力の強化、一部機械類とのダイレクトリンクの確立などが主な強化措置として取ら
 れている。
 強化人間になると、
 1:体内レーダーが追加され、ACにレーダーを装備する必要がなくなる(*)
 2:ブレード発振時に生まれる余剰エネルギーを光波として飛ばし、ブレードを用いた遠距離攻撃が
   できる
 3:ACの肩キャノン発射時のバランス配分を瞬時に計算でき、発射姿勢(しゃがみ)をとらずに発
   射できる
 4:ジェネレーターから供給されるエネルギーの各部への配分を効率化でき、それによってブースタ
   のエネルギー消費量が半分になる
 などの特徴がつく。
 かつては強化手術は大きなリスク(人格崩壊など)を伴うものであったが、技術の進歩(ナノマシン
 技術の確立)などによって比較的安全になってきている。
 正式な呼び名は強化人間ではなく、「プラス」であるらしい。
 (*)ゲーム中では強化人間が体内レーダーより性能の良いレーダーを装備しても、体内レーダーの
    みが働くらしく、高機能レーダーの装備は無意味となっているような気がする(笑)

◇ナーヴ
 全世界を結ぶコンピュータネットワークで、すべての個人・企業が登録されており、情報取り引きや
 商業活動などはすべてこれを用いて行われる。電気・ガス・水道と並ぶ、必需品。

◇アリーナ
 ACのバトルをエンターテインメントとしたもの。
 勝者には賞金が入り、また人々はどちらが勝つかを賭ける。
 現在では、ミッションクリアポイントによるランキングに変わり、アリーナでの順位をランキングと
 して使用する企業も出てきている。
 形式としては、一定以上のダメージを受けると敗北となる。
 また、修理費や弾薬代はスポンサー持ちで、必要経費は0である。
 参加・不参加は自由であり、企業の後見があって初めて参加できるアリーナも存在する。
 また、アリーナにもレギュレーション別に様々なものがある。
 (実際にどのような制限を設けるかは、ゲームとしてのACのプレイヤーが決める。
  例として、ACの予算制限や、特定の脚部の使用、特定のパーツの使用の禁止など。
  結局はハウスルールなのである(笑)
  三作目「マスター・オブ・アリーナ」では脚部パーツ別のアリーナが存在したが、それにしたって
  二脚、四脚、逆関節、タンクの四つに別れているだけで、指定されたタイプの脚部であればどれで
  も使用が可能というゆるい制限だった)

◇クローム[Chrome]
 アイザック・シティに本拠を置く複合企業体。自社による都市の独占的管理体制の強化を公言して
 いるが、その影響力の大きさから表立って異論を唱えるものは少ない。
 薬物研究の『ケミカルダイン』とは提携中。
 人型無人兵器「ハンター」シリーズの開発を行っていた。


◇ムラクモ・ミレニアム[Murakumo Milleniam]
 工業系中心の大企業。特にAC関連の技術力はクロームをも凌ぐと言われている。また、クロームの
 独占支配構想に対し対立姿勢を明確にしている数少ない企業である。
 「狭霧」「不知火」といった自社製のパーツでアセンブルしたACを擁する。

第2編 ACパーツ関連

◇コア(CORE)
 ACの胴部を形成するパーツ。
 5種類が存在し、特徴に応じて拡張スロット数などが異なる。
 試作コア(5)→標準コア(8)→重量コア(12)→電子戦コア(16)→最軽量コア(17)
 の順でスロット数が多くなる。

◇武器腕(AW−X)
 腕と武器が一体化した兵器。特殊腕とも。マシンガンタイプやバズーカタイプ、レーザータイプ、ミ
 サイルタイプなどの種類がある。
 武器腕は2発同時発射なので、一撃の威力は他の武器を凌ぐのが特徴であるが、その分弾薬消費も激
 しい。
 防御力がゼロ、ブレードが装備出来ない、などの欠点がある。

◇キャノン系肩武器(WC−X)
 ACの代名詞であるグレネードランチャーに代表されるこのタイプの武器は、発射時に立て膝をつい
 た状態で構える必要があり、この姿勢をとっている間は移動も回避もできないため的となりやすい。
 四脚、タンク、四回以上強化手術を受けたプラスはこのペナルティーを受けない。
 したがって、二脚・逆関節機体には向かないタイプの武器なのだが、ついつい装備してしまう(笑)

◇オプション(SP−X)
 「SP−」の形式番号で始まるパーツ。コアの拡張スロットに取り付ける。
 各オプションによって占有するスロット数が異なる。
 また、同じオプションを二つ付けることは出来ない(ショップで同じものは二つ買えない)。
 コンデンサの容量増設、防御力の強化、エネルギー兵器の連射力や威力の向上、安定性の強化、ジャ
 ミング装置、ロック速度強化装置など、様々なオプションが存在する。

◇垂直ミサイル(WM−SMSS24)
 中型ミサイルを最大四発同時に連続発射できるミサイル発射装置。
 一旦上昇してからホーミングを始めるため、障害物の影響を受けにくいが、天井の低い場所では使え
 ないという欠点を持つ。

◇多弾頭ミサイル(WM−X201)
 中型ミサイルが空中で四つの弾頭にわかれ、それぞれが目標を追尾する。
 単発式なのでミサイルジャマーの影響を受けにくい。

◇エネルギーマシンガン(WG−500/E)
 通称Eマシ。正式にはWG−MG500/Eと言う。
 一発の威力は低いが、連続でヒットすることが多いため、かなりのダメージを与える上、拡張スロッ
 トに「SP−E+」を装備することで威力が上がる。

◇エネルギースナイパーライフル(WG−RF/E)
 正式にはWG−RF/E。手持ち武器中の最大攻撃力と、全武器中の最大射程距離を誇る。
 ただし、弾数が10発と少なく、リロード時間も長い。
 並のACならば6発も当てれば撃沈する。

◇カラサワライフル(WG−1−KARASAWA)
 正式にはWG−1−KARASAWA。
 中型ミサイル並の攻撃力で連射力もかなりのものだが弾数が少なく重量が大きい。
 その攻撃力もあいまって、旧時代の宇宙戦艦の副砲を改造したものという噂もある。
 本来、数自体が少ないはずなのだがゲーム中ではやたらと装備している機体が多い(笑)
 その形状が某汎用人型決戦兵器の武器に似ていることから、ポジトロンライフルとも言われる。

◇ブレード光波
 プラスになると使える、ブレードを利用した遠隔攻撃法。
 ブレード発生時に生まれる、膨大な余剰エネルギー(普段は装甲表面を通して地面にアースされてい
 る)を光波として打ち出している、と思われる。

◇ネスト製AC
 ネストの規格に従った、ネストを通して販売されているコアを中心とした各パーツで組み上げたAC
 のこと。
 パーツ同士の継ぎ目(主に胴と脚の間)を狙えば、ブレード一撃で撃破も可能なはずである。
 #実際のゲーム中ではそんなことはない。
 通常のレイブンはこれを使用せざるを得ない。
 企業軍の中には自社製のオリジナルACを使用していることもある。

◇オリジナルAC
 企業が自社で独自に開発したパーツを使用して作られたAC。
 ムラクモ・ミレニアムの狭霧、有明、不知火などがそれにあたる。
 中にはコア構想そのものを使用していない、どちらかというとACの性能を持ったMTと言うべきも
 のも存在する。
 月島拓也のハイランダーはこれにあたり、コア構想自体から外れた機体である。
 なお、ハイランダーの武装であるビームバズーカやパイリングブレードは作者のオリジナル。

第3編 極東地区設定

◇トーキョー シティ(Tokyo City)
 正式にはファー・イースト・トウキョウ・ジオフロント。
 来栖川財閥を初めとした、いくつかの企業が共同して統括している、クローム、ムラクモのどちらに
 も所属しない地下複合都市で、Tokyoアリーナを擁する。
 また、アジア地区の、クローム、ムラクモの支配から逃れている各都市(香港、上海など)とも同盟
 を結んでいる。
 アリーナはイベントアリーナ、ノーマルアリーナ、プラスアリーナにわかれている。
 また、年に一度極東・アジア地区のトップクラスのレイヴンが競い合う「極東アリーナ」の開催も行
 われる。
 これは、アジア各地のアリーナの中で、Tokyoアリーナの規模が一番大きく、収容人員も最大で
 あるため。

◇極東・アジア地域
 旧日本地区およびアジアにある地下都市は比較的二大企業(クローム、ムラクモ)の影響力が薄い。
 そのため、クローム、ムラクモの侵攻を受けないように同盟を結んでいる。
 とは言っても、それは外部の敵に対してだけで、各都市の企業間による市場競争は活発であり、互い
 に諜報活動や新技術の争奪戦、テロ活動などは頻繁に行われている。
 また、謎のネストダウン以降は独自のネストを立ち上げ、各企業の協力の下で運営している。
 復旧した従来のネストへも接続されている。

◇来栖川財閥
 大破壊以前から世界を股に掛けていた巨大企業。
 トーキョーシティだけでなく、旧日本地区およびアジア地区に対して大きな影響力を持つ巨大複合企
 業である。
 大破壊以降、その規模は日本国内に縮小されたが、有力企業であることに変わりはない。
 家電製品からACまで、工業製品を製造している。
 かといって何故か他企業を一手に掌握して覇権を握ろうとは考えていないらしい。

◇来栖川重工
 飛行機や輸送機、ACパーツの開発を行っている。
 浩之の両親はここでACの補助システムの開発などを行っている。

◇来栖川電工
 電気製品の製造、販売を行っている。
 現在の目玉は「HM計画」である。
 長瀬源五郎はここに所属しているが、その知識の深さから重工のAC部門にも顔を出す。

◇HM計画
 旧世紀に来栖川が発売していたHMシリーズを復活させようと言う計画。
 幸い、データが残っており、大破壊以降の人手不足に対する解決策としても有効である。
 現在、HM−11までが開発を終了し、販売されている。
 用途としては労働、病院施設での介護活動、一般家庭でのホームヘルパーがある。
 現在は最新型のHM−12とHM−13の同時開発が進められている。
 マルチ、セリオはその試作型であり、開発コンセプトが違っている。
 なお、セリオにも疑似的に感情が付属している、となっているが、真相は……(笑)

◇シリーズΣプロジェクトとΣシリーズ
 ある企業が姫川博士に依頼して始めた、新世代のプラス開発プロジェクト。
 博士が自分の娘を守るために開発の失敗という虚偽の報告をしたことから、被験体は琴音を除きすべ
 て処分されたはずであった。
 主な目的は、知覚能力の強化であり、ある種の超能力ととらえられる現象を人為的に引き起こすこと
 に成功していた。
 月島拓也、太田香奈子らはこの計画の産物であるが、開発中止と共に処分されたはずの被験体。
 現在は生き残ったΣシリーズと共に世界制覇を狙っているようだが、それが彼ら単独の行動なのか、
 なんらかの組織に所属しているのかは不明。
 現在行方不明、という人間もいるらしいが、その中には当然……

◇ハイランダー
 Σシリーズ用に開発されたACであるが、一機が試作されたのみである。
 月島拓也が登場している。
 固定武装は肩部ガトリング砲2門、シールド、パイリングブレード。
 ビームバズーカ、パイリングブレードは三話に出ていたとおり、開発途中の試作品を奪ってきた。

◇プリンセス・ガード
 来栖川芹香直属と言われるレイブンたちを指す言葉で、周囲の人間が勝手に名付けた。
 藤田浩之、来栖川綾香、宮内レミィ、松原葵、佐藤雅史、矢島に加え、姫川琴音も含められるように
 なった。
 本人達はこの呼び名に苦笑している。
 「一般人の認識では、『凄腕揃いの親衛部隊』(志保談)」だそうである。

◇トウキョウ・シティ・ガード
 来栖川を初めとした企業によって運営される自警組織。
 副業レイブンも数名所属しており、佐藤雅史もその中に含まれる。
 ただし、そういったレイブンはアリーナへの参加権を凍結される。
 総責任者はセバスチャンこと長瀬源四郎。