でぃあ まい しすたあ 「競作シリーズその弐 NTTT VS その他大勢 お題:会話文のみ」 投稿者:柄打 投稿日:5月19日(金)02時55分
「ああ、もう!なにやってんのよ、和樹のヤツは!!」
「何をそうカリカリしておるのだ、まいしすたあ。カルシウム不足か?煮干しで良ければ
ここにあるぞ」
「・・・・あのね・・・」
「それともトイレか?ならば、そこの児童公園にあるぞ」
「ちょっと・・・・」
「違うのか?ならば・・・おお!ブルーデイか!!すまんな気が付かなくて。
バ○ァリンで良ければここに・・・・・いひゃいえはないは・・・・・」
「往来の真ん中で、婦女子に恥をかかせるのはこの口かこの口かこのくちか!!」


「軽い冗談はつかみの基本だぞ、まい同志」
「あんたの冗談はタチが悪いのよ、まったく」
「お褒めに与り光栄至極だな」
「・・・・ああ、そう・・・・」
「どうした、まいふれんど?」
「・・・別に・・・・・それにしても遅いわね、和樹は」
「まだ約束の時間になったばかりではないか」
「『まだ』じゃなくて『もう』でしょ。呼び出したヤツがなんで一番最後なのよ!」
「まあ、そう怒るな。あヤツも、お主を思えばこその行動なのだぞ」
「え!!な・・・・なによそれ!!」
「和樹のヤツ、かなり気にしておったぞ『最近瑞希の元気がない』と。
まあ、その原因が言う台詞ではないがな」
「な、な、な、なによ原因て!!・・・わ、私は、べ、別に和樹なんか・・・」
「解った。解ったから、せめてグーはやめてくれないか」


「まあ、吾輩も少々気にはなっていたのでな。そこで、他でもないまいしすたあのために
今日は特効薬を持ってきたやったのだ!!」
「・・・・・・・・変な薬とかじゃないでしょうね・・・・」
「うむ。確かにそれも候補には挙がったのだが・・・」
「おい・・・」
「冗談だ。いくら吾輩でもそんなもの持っているはずが無かろう」
「どうだか」
「手を出すが良い、まいしすたあ」
「変なものじゃないでしょうね。・・・・鍵・・・よね。何の鍵?」
「ふふふ・・・その鍵こそ我がえたーなるふれんどにして、吾輩の世界征服の要、
千堂和樹の部屋のスペアキーだ!」
「ええっ!」
「さあ、まいしすたあ瑞希よ。この鍵を使って、日頃の鬱憤を晴らすが良い。
押し掛け女房になるのもよし。起き抜けに裸エプロンで悩殺するも良し。
今、この瞬間よりあヤツのプライベートの全ては、お主が握ったのだ!!!」
「え、え、ええっ!!あ、あ、あ、あ、あ、あ・・・そ、そんな・・・」
「ああ、しかし夜這いは程々にしてくれ。原稿を落とされては困るのでな」
「だ・・・だって・・・・わ、私・・・・・・」

「そ、それに・・・べ、別に・・・」

「う、ううん・・・・そ、そんなこと・・・」

「い、いらないわよ。べ、別に私は和樹のことなんか・・・・私は・・・な、何よ!」
「5分38秒。なかなか面白い見せ物であったぞ、まいしすたあ・・・・・・・
右でフックはいただけんなぁ。フックなら左。右ならストレートかアッパーを・・・」


「だ、大体和樹に無断で、そんな物もらうわけには行かないでしょ。
わ・・・・私が、その・・・わ、渡してるっていうなら、と、ともかく・・・」
「なんだ、まいしすたあはまだ渡していなかったのか?」
「えっ!?ま、まだって?」
「まい同志和樹なら、同人の打ち合わせ用と言うことで、
結構な数のこみぱ関係者から、合い鍵を受け取っているぞ」
「べ・・・べべべ別に、か、和樹が、だ、誰の、へへ部屋の、ああああああ合い鍵を
持っていようが、わわわわわ私が、し、ししししし知った事じゃないわよ。
・・・・・・・・・・た、例えば誰から?」
「そうだな・・・吾輩が知る限りでは、長谷部彩。大庭詠美。桜井あさひちゃん。
牧村南女史。立川郁美。さらに・・・・」
「う、うそ!・・・・・・・・・・・・・・・か、和樹が・・・そ、そんな」
「その通り。嘘に決まっておろう。あの男にそんな甲斐性が・・・・・・・・
まあ待て、まいふれんど瑞希。話し合いには、まずは武器を捨てることが必要だぞ」


「軽いお茶目に、そう目くじら立てるのは感心せんぞ、まいしすたあ」
「あんたのには十二分な悪意が感じられるのよ。まったく。
・・・・・・いーわよね、大志は。人生楽しそうで」
「フッ。楽しまなくて何の人生ぞ!!吾輩はただひたすらに世界征服の野望を目指して
ひた走るのみ!!なんだ?まいしすたあは、人生を楽しんでいないのか?」
「・・・・・・・何て言うか、さ。あんたはいつもそんな調子だし。
最近は和樹も本気で漫画描いてるみたいだし。・・・・・・・和樹の周りにいる人達も、
みんなちゃんと自分のやりたいこと見付けて頑張ってるのに・・・・・
・・・なんか・・・・・私だけ取り残されてる感じ、して、さ・・・・・・・
・・・・って、何大志相手に真面目に話してるんだか、私。ハハハ・・」
「なんだ?まいしすたあは、自分のやりたいことを見付けていないのか?」
「・・・・そうよ。一々繰り返さないでよ、腹立つわ・・」
「うらやましい!何ともうらやましいぞ!!まいしすたあ瑞希」
「――――――はい?」
「まだ見つかっていないと言うことは、
これから見付けるという楽しみがあると言うことではないか!!」
「えっ」
「人生における楽しみが吾輩よりも一つ多いとは、うらやましいぞ、まいしすたあ」