初対面? 投稿者: 晴行
〜まえがき〜
始めまして、桐山(きりやま) 晴行(はるき)と申します。
 今まであまりアドベンチャーに興味がありませんでしたが、THをやり感動、そして今の自分があります。(決して大げさではないです)
わざわざ閲覧していただき光栄に思います。
もしかしたらダブリネタかもしれませんが了承ください。
 なにしろ最近読み始めたので。
できる限りゲームと同じように言葉を努力はしますが、経験不足なのでおかしいこともあると思いますが気にしないでください。
感想や、表現のおかしかった点など、できればお願いします。

キーンコーンカーンコーン。
学校が終わりやることもなく、帰ろうとして下駄箱まで来たとき、見慣れた後ろ姿を見つけた。
「琴音ちゃ〜ん」
声に気がついたらしく振り向いて小走り気味に近づいて来る。
「こんにちは藤田さん」
ちょうど靴を履き終えたオレに挨拶をする琴音ちゃん。
「やあ。」
軽く挨拶を返す。
「ところで今日は誰かと一緒に帰る予定はある?」
「いいえ。特にありませんけど」
「じゃあ、一緒に帰ろう」
「はい」
嬉しそうに答える琴音ちゃん。誘ってよかったぜ。
「それでは帰るとしますか」
他愛のない会話をしながら校門を曲がると、そこにも見慣れた女性がいた。
「オッス。先輩」
「……」
コクン。
「あの、藤田さん、誰ですか?」
そうか、ふたりはお互いのことを知らないんだ。
「えっと。この人は、オレの一っコうえの来栖川 芹香先輩」
ペコッとおじぎをする先輩。
「んで、この子はオレの一っコしたの姫川 琴音ちゃん」
こちらもおじぎをする。
「今日も車待ち?」
コクン。
「それじゃあまた明日だな」
「……」
「えっ、琴音ちゃんとちょっと話がしたいって?」
「わたしですか?」
コクン。
「えっ、ここではなんですからあちらで。…ですか?」
そう琴音ちゃんが呟くように言って、少し離れたところへ先輩の後について行った。
ここからではふたりの話していることが何も聞こえないのでしばらくボーッとしていた。
…しばらくして、話が終わったらしく戻ってくる。
「それでいったい、なにについて話していたんだ」
「今は何も言えません。とりあえず、今度の日曜日の正午に中央公園に来てください」
険しい顔をして答える琴音ちゃん。
…そして日曜日。
ふたりはもういるのかな。…いたっ。
「オーイ」
「来ましたので、芹香先輩始めましょう」
コクン。
うなずくと同時にポケットからタリスマンを取り出しなにかを唱え始める。
「………………………………レリーズ」
最後だけかろうじて聞こえた言葉とともにタリスマンが光り、形を変え一本の杖になった。
「すごいぜ先輩。どこで、んなもん手に入れたんだ」
「……」
「行きつけの店で見つけた掘り出し物。って、黒魔術系のお店?」
コクン。
「私も負けられていられません」
そう言って両手を掲げる。
「降りてきなさい!」
ドォォン!
大きな音とともに雷が落ちてくる。
「あぶない!」
雷が直撃する。
「大丈夫です。人が動くときの電気信号を私の力で増幅しているんです」
何事もなかったように立っている。
「それでは始めましょう」
全く意味の解らないまま、戦いと思われる事が始まった。
いつもはおっとり系のふたりだが、今回は激しい攻防が繰り広げられている。
…30分後。
さすがに疲れてきたらしく、動きが鈍くなってきた。
「そろそろ決着をつけませんか?」
コクン。
「それでは。……はぁぁ!」
まわりに電気の層が現れる。
「……」
こちらは杖の先の宝石みたいな物が光り、目の前の地面が盛り上がってくる。
「雷光弾!」←(「らいこうだん」と読む。)
技の名 前のようだ。
光の玉が先輩めがけて飛んで行く。
「吼えよ大地!」←(「ほえよだいち」と読む)
こちらも技の名前のようだ。
地面がえぐり取られ、槍の形になる。たぶんとてつもなく硬いのだろう。
両者の技が衝突する。
目の前が閃光でいっぱいになる。
その後に大きな衝撃が!…くると思ったが予想に反して何事もなかったかのように周りが静かになる。
ふたりもボーゼンと立っている。
………そうか!風と地の属性は互いを打ち消しあうのか。
「どうやら引き分けのようですね」
「……」
「ところでいったい、なんの戦いだったの?」
「それは、言えませんっ!」
「先輩おしえて」
フルフル。
しくしく。
「お嬢様ぁぁぁ〜〜〜」
いつもおなじみの車と人が現れた。
「どちらにいらしているのか探したのですぞぉぉぉ〜」
うつむいたままの先輩。
「それでは帰りましょう」
半ば強引に車に乗せ去って行く。
「藤田さん、私も用事があるので失礼します」
そう言い残して琴音ちゃんも去って行く。
な、なんだったんだぁ〜、これでは夜眠れないではないか〜、誰か戦いの理由を教えてくれぇ〜。

〜作品後記〜
なんとなく聞いたことのあるフレーズがあったかもしれませんが気にしないでください。お願いします。
ちなみに借りたフレーズは、さ〇ら、シェ〇ミー、や〇ろ、の三人です。
一応主人公争奪戦のつもりで書きました。
要望があればよろしくお願いします。
戦いなんて野蛮だっ。というお方は、この人のラブコメ!とか、この人のシリアスな話!などといった要望でもかまいません。
要望を取る理由は至って簡単、何か題をつけてもらわないと内容が思い浮かばないのです。未熟者ですみません。
これも友人のS、T氏に誰と誰の話がいい?と聞いて書いたものです。
全部読んだ人も、途中で挫折した人も、最初にこれを読んだ人も、ありがとうございました。
適当に感想なんか書いてくれたら本望です。
ではまた会う日までお元気で。見捨てないでください。