注:これは某有名アニメと「雫」のネタバレ含みます。注意して下さい。 西暦2000年 南極に大質量隕石が落下。 かくして、有史以来未曾有のカタストロフイー「セカンドインパクト」は起こった。 水位の上昇、天変地異、経済の崩壊、民族紛争、内戦・・・世界人口は半分に激変。 それから15年、 ようやく復興の兆しが見え始めた頃、人類に新たなる危機が訪れた。 「ラルヴァ」である。 次々に襲来する正体不明の巨大戦闘兵器群。 予測されていた「ラルヴァ」の襲来に対抗すべく 人類は汎用人型決戦兵器「バーチャロイド」を開発。 2015年にはすでに3体を実用化していた。 そして「バーチャロイド」のパイロットには、「3人の少年と少女」が選ばれた。 大人たちは彼らに未来への希望を委ねざるをえなかったのである。 その肩に、人類の存亡という大きすぎる運命を担った少年たちの戦いが今、始まる。 「電脳新世紀エヴァンリーフ」は95年10月から放映され、好評を博したTVアニメです。 人間同士の「狂気」をテーマにし、高いレベルでの作画と練り込まれたシナリオで多くのファンを魅了しました。 今回は主要な登場人物と大まかなストーリーを紹介したいと思います。 第三の適格者、碇ユウスケ 本編の主人公。人とのコミュニケーションを避ける性格だが、強い「毒電波」の才能を持ち、それにより「ラル ヴァ」との戦いに参加することとなる少年。 バーチャロイド初号機「高汎用性標準機体テムジン」の専属パイロット。 ツルギヤ作戦本部長、葛城セリカ ユウスケの保護者となる女性。わりと細かいことは気にしない、よく言えばおおらか、悪く言えばおおざっぱな 性格。 ツルギヤ司令、碇コウイチ ユウスケの実の父親だが、そのような面は一切見せない。彼が唯一思いやりを見せるのは、カエデだけである。 1:ラルヴァ、襲来 Laruva ATTACK 95/10/4 2:見知らぬ、天井 THE Oni 95/10/11 人類補完委員会 特別召集会議 コウイチ司令にモノリスが語りかける。 長瀬ゲンイチロウ「しかしコウイチ君、ツルギヤとバーチャロイド、もう少しうまく使えんのかね」 長瀬ゲンシロウ「アジムに引き続き、君らが初陣で壊したテムジンの修理代、国が一つ傾くよ」 長瀬ゲンサブロウ「聞けばあのおもちゃは君の息子に与えたそうではないか」 長瀬ゲンゴロウ「人、時間、そして金。親子揃っていくら使えば気が済むのだ?」 ゲンサブロウ「それに、君の仕事はこれだけではあるまい。『ゼロ・トレランス』、これこそが君の急務 だ」 ゲンシロウ「左様、この計画こそがこの絶望的状況において、唯一の希望なのだ、我々のね」 キール・ツキシマ「いずれにせよ、ラルヴァ襲来における計画スケジュールの遅延は認められない。予算に ついては一考しよう」 ゲンゴロウ「では、あとは委員会の仕事だ」 ゲンシロウ「ご苦労だったな、コウイチ君」 次々消えるモノリス。だが、議長であるキール・ツキシマは残り、コウイチに声をかける。 ツキシマ「コウイチ、後戻りはできんぞ」 コウイチ「わかっている。俺達には、時間がないんだ」 第一の適格者、綾波カエデ 感情をほとんど表に出すことのない少女。だが、彼女もコウイチにだけは心を開く。 バーチャロイド零号機「未確認機体アジム」の専属パイロット。 V計画責任者、赤木セリオ(HM-13) 冷静沈着な科学者。助手のマルチ(HM-12)とともに、バーチャロイドやスーパーコンピューター「HMX」 などを扱う。 5:カエデ、心のむこうに Kaede I 95/11/1 6:決戦、第3新悠凪市 Kaede U 95/11/8 セリオ「でも、ここのバーチャロイドでは、そんな大出力には耐え切れませんが。どうするのです?」 セリカ「決まっています、借りてきます」 セリオ「借りるって、まさか───」 セリカ「そう、戦自研の高性能光学兵器装備重攻機体ライデン」 第二の適格者、惣流・サオリ・ラングレー 明るく活発な美少女。なにかとユウスケを気にかけている。 バーチャロイド2号機「超格闘対応機体アファームド・ザ・バトラー」の専属パイロット。 8:サオリ、来日 Saorin STRIKES! 95/11/22 9:瞬間、心、重ねて Dance Like You Want to Win! 95/11/29 セリカ「第7ラルヴァの弱点は一つ。分離中の核に対する、グランディング・ラムとライダー・キックによ る2点同時の加重攻撃のみです」 (中略) セリカ「そこで、無茶を可能にする方法です。二人の完全なユニゾンをマスターするため、この曲、 『Brand New Heart』に合わせた攻撃パターンを覚え込んでもらいます」 13:ラルヴァ、侵入 LILLIPUTIAN HITCHER 95/12/27 アナウンス「人工知能HMXー12より自律自爆が提訴されました・・・否決。否決・・・」 セリカ「それで『HMX』を守りたかったの?」 セリオ「違うと、思います。姉達はそれほど好きではありませんでしたから。科学者としての判断です」 14:ゼーレ、魂の座 WEAVING A STORY 96/1/3 ゲンイチロウ「笑わせるな、事実の隠蔽は、君の得意技ではないか」 コウイチ「タイムスケジュールは、雨月山伝説の記述どうりに進んでいます」 ツルギヤ特殊監査部所属、加持ヒロユキ パッと見はタダのお軽い男。だが、その実、自らの考え・気持ちに素直に行動できる男である。 15:嘘と沈黙 Those women longed for the touch of others'lips,and thus invited their kisses. 96/1/10 セリカ「バーチャロイド?いえ、まさか───」 ヒロユキ「そう、セカンド・インパクトからその全ての要であり、その始まり。バル・バス・バウだよ」 セリカ「バル・バス・バウ、あの第一ラルヴァがここに・・・。 ・・・確かにツルギヤは私が考えているほど甘くはないいですね」 第四の適格者、鈴原カナコ ユウスケのクラスメートである少女。彼女もまた戦いに巻き込まれる。 バーチャロイド3号機「超火力強化型機体アファームド・ザ・ストライカー」の専属パイロット。 19:男の戰い INTROJECTION 96/2/7 カナコ「そっか、3日もか寝てたのか。ミズホは───」 ミズホ「あ、ここに来たのは友達として、様子を見に来ただけで。それ以外は何もないんだから」 カナコ「ええ、わかってるわ」 ミズホ「・・・わかってないわよ」 20:心のかたち 人のかたち WEAVING A STORY 2:oral stage 96/2/14 例のベッド・シーンに対する視聴者からの抗議への、局職員の対応。 「あれはただの腕相撲です」 ツルギヤ副司令、冬月チヅル 最初はコウイチに疑いを抱くが、最後には協力者に。 21:ツルギヤ、誕生 He was aware that he was still a child. 96/2/21 チヅル「六分儀ジロウエモンさん、あなたは───」 コウイチ「失礼、今は名前を変えてて」 チヅル「ハガキ? 名刺じゃないんですか。・・・、碇、碇コウイチ!?」 コウイチ「エディフェルが、どうしてもってうるさくて」 セリオ「姉さん。先日葛城セリカという人と知り合いました。何故か私を見ても屈託がありません。他の人 は道巻きにあたしを見るだけです。改めてホームメイドの重さを見せつけられる思いです。 セリカさんは例の調査隊、ただ一人の生き残りと聞きました。一時、失語症になり、コクコクとう なずくだけだったそうですが、今はブランクを取り戻すようにぺらぺらとよく喋ります」 22:せめて、人間らしく Don't Be. 96/2/28 マルチ「心理グラフが崩れていきます! 心理汚染が始まりますぅ!」 セリオ「ラルヴァの毒電波!? まさか、人間の心を探るつもりなの?」 サオリ「私の、私の心まで覗かないで! お願いだからこれ以上、心を犯さないで! 毒電波はもういやな の」 23:涙 Kaede V 96/3/6 カエデ「だめ、私がいなくなったら毒電波フィールドが消えてしまう。だから、だめ」 セリカ「カエデ! 死ぬ気!?」 マルチ「バーチャコンバーターが潰れます! 臨海点突破!」 バーチャロイド・アジム、自爆。 セリカ「・・・ユウスケ君。今の私に出来るのは、このくらいだから」 ユウスケの頭をなでようとするセリカ。だがユウスケはその手をふりほどき、拒絶する。 ユウスケ「やめてよ、セリカさん」 セリカ「・・・、ごめんなさい」 第五の適格者、渚ルリコ 精神が汚染されたサオリに代わり、キール・ツキシマから送りこまれたパイロット。どんなバーチャロイドとも シンクロする、特殊な電波使い。 24:最後のシ者 The Beginning and the End,or "Knockin' on Heaven's Door" 96/3/13 夕焼けの中、聞こえてくる電波、少女を見つけるユウスケ。 ルリコ「ごめん、ごめん。おどかしちゃったよ」 テムジンのビーム・ソードを弾くルリコ。 ユウスケ「毒電波!」 ルリコ「そう、ユウスケちゃんにも届いたたでしょ、電波」 ユウスケ「そんなのわからないよっ! ルリコさん!!」 ルリコ「バル・バス・バウ、私たちの母である存在。バルに生まれしものはバルに還らなくちゃいけない の? 人を滅ぼしてまで。 ・・・違う、これはバルバドス・・・。そっか、そういうことなのね」 26:世界の中心でアイを叫んだけもの Take care of yourself. 96/3/27 口に奇妙なキノコをくわえて走る少女。 カエデ「初日から遅刻じゃ、かなりヤバイってカンジだよねー」 完 我々は何を作ろうとしているのか? 監督・脚本 庵野龍也 時は、2015年。 (中略) そこにいる14歳の少年は、他人との接触を怖がっています。 自分を他人とは違った人間であると思い込み、自分を理解してもらおうという努力を放棄し、 閉じた世界で生きようとしています。 (中略) P.S. ところで、サオリ・ルリコ・ミズホは中学時代の同級生の名前から、 カエデは季節感のある名詞からそれぞれ拝借しました。 テレビでの終了後も、ストーリーとしての完結を望むファンの声は根強く、翌年の夏、完結編「Air/まごころを 君に」が劇場公開されました。 ここで、ユウスケは自分を包んでくれたルリコと別れ、自分自身を気付かせてくれたサオリとともに生きていく 様が描かれ、完結しました。 後書き 夏にリーフものでこういうの満載な本を出すので、そのお試し版です。一番メジャーどころを選んでみました。 こういうのに感想は書きづらいと思いますので、「なんとしても全部に感想書くぜ!! ドララララ!!!」な 方以外は無理しないで下さい。なんか、悪いです。 本の詳しいデータは即売会の場所が取れ次第、友人のホームページにアップされる、はずです。 下のアドレスをで、どうぞ。リーフ系のSSがメインです。 挨拶代わりにご近所の方に感想を 『とぅ・まさし』 仮面慎太郎様 すいません。連載ものへの感想は完結するまで書けないです。凄い読み違いするかもしれないので。 『洗濯機』 白野佑凪様 あれっ、2行しかないぞ!? さすがに感想書けない・・・。 伝言板調子悪かったせいですか? それとも、入力ミスですか? 『Messanger』 久々野 彰 様 ふう、やっと一話完結ものでラストまであるものに辿り着きました。さっそく、読んでみましょう。 (一読)フムフム。(二読)なるほどなるほど。(三読)うーむ。 えー、まず思うこと。いきなりで申し訳ありませんが、この話、自分には矛盾に感じられる点があり、それでス トーリーに入り込むことができませんでした。具体的に言うと、 1・約100年(95年間前後?)もの間、マルチはなぜ、何体もいるはずのHMー13型に出会えてなかった のか? 2・開発に関わり、100年後でもメンテが可能なほどの(スペアパーツを持つほどであろう)女性が、セリオ の「封印」を知らなかったのか? の、あたりです。 まあ、1に関しては 「浩之が死ぬまでは、セリオの封印が解けないようになっていた。 実際、生死のチェックなぞいくらでもやりようがある。マルチに、彼女の自意識なしにそれを教える機能がある かもしれない。あるいは、未来の情報化社会はそんな情報いくらでも手に入り、セリオが、彼女の自意識なしにそ れをチェックする機能があるかもしれない」 とか、考えたんですけど(こういう変な理屈考えるの好きです)、どうもなんだかなーです。 ならばっ、と、 「実は、封印があるのは全セリオ中あの一体のみ」 とかも思いついたんですが・・・、そんな宝くじな・・・。 文頭の >「散々漏らしていた例の話です。久々に他の人の意見を盛り込んだ話になりました」 や、後書き部分での >某HPでの伝言板での他の方の意見でマルチ周辺の事情は思い切り変更しました。 から、自分の知らない何かがあるのかもしれませんが。 話の内容的には、全世界のマルチスキーの疑問、「人の幸せを自分の幸せと感じるメイドロボットが、いつか来 る(来た)、その対象の人(浩之)を失う時の悲しみ。その悲しみから抜け出せるかどうか」に一つの答えを出し ていると思います。 次は「そこから、これから彼女はどうゆう行き方をしていくのか」ですかね? また浩之に似た人を見つけるのか? それとも結局彼を忘れられないままなのか? うーん、人の一生周期でやっと一つの「出会いと別れ」ってのは凄いなあ。 長文乱文失礼しました。なんか「メール使えよ」な長さだなあ。 追記 わあ、感想書いてる間に増えてる!! おばQ様、すみません。 追記2 何故か本家の方に書き込めません。で、お手数かけますが、こちらに。