私は右手を一閃しその緑の髪の少女を倒していました。
自然と私の鬼が笑っているような感じがします。
鬼の狩猟者としての欲望が微笑んでいる。
けれど飲み込まれることはありません、女性は理性を失うほどの殺戮欲を持っていないから。今の私にしてもただ耕一さんに・・・耕一さんの鬼に見合うようになりたいだけ。
レフリーさんが私の前に立ち、高らかに私の勝利を述べました。くすくす、キングさんももっと早く私を出して下さればよろしいのに。
今日の試合も終わりホテルに帰った私は、まだ傷が癒えてなく横になっているキングさんに会った。
「キングさん」
「・・・」
キングさんは私を見ようとせずただ天井を見つめているだけ、どうしたのかしら?
「勝ったんだろう?・・・」
「はい」
「でも私は次の試合に出れそうにない・・・」
キングさんはそうおっしゃった。それほどまで深い傷だったのでしょうか?
でも私はクスッと笑いキングさんを見る。
「それならば私と舞さんで勝ち抜けばよろしいのでは?」
「な・・・」
確か大会のルールでは一人で勝ち抜けばその試合に3人いる必要はないはずだったと思います、それなら私がキングさんの分勝てばいいこと。
キングさんは明らかに何を言っているんだと言う風な目で私を見ている。
でも大丈夫、私の鬼の力はこの大会の出場者に負けることはない。
「それでよろしいでしょう?」
ニコッと微笑みキングさんを見る。自然に鬼の力が混じってしまってキングさんが硬直してるわ、うふふ。でもこれで駄目とは言わないでしょうキングさん。
「・・・」
ただ首を縦に振るだけのキングさん。
これで次の試合は私からね、うふふふふ。
さすがはアメリカのホテルね。接客技術は勿論、設備や空調、全てが行き届いてるわ。
でも・・・雰囲気はあまり良くないわね。何かピリピリしているというのかしら。
あら・・・。
赤のすごい髪の男性がいらっしゃるわ、でも・・・道行く人皆避けているみたい。それに虚無感が全体的に漂っている。大会の出場者かもしれないし・・・声をかけてみようかしら。
そして、私はその赤い髪の男性に近づいていった。
つづく
LOF’97
リーフオブファイターズナインティセブン 第3話
柏木千鶴による一人称。
ごめんーーー千鶴さんじゃないぃぃなんか、どうもわかんないなぁどんな考え方してるか。うぅ、データが飛んじゃったみたいで〜いろいろと続きが読めない作品が出てます。皆さんすごく文章力があるのに自分稚拙・・・しくしく。後々感想を書いていきます。
98の方のちづるはあんまーよくねぇな。
やっと治ったやーん
次回はあの男がぁぁぁぁ。