柏木家に来て4日目の事です。 梓さんの作った夕食(とてもおいしい食事でした)を食べ、 居間で、千鶴お姉様と初音お姉様と甘美なひとときを過ごしていました。 取り止めのない事を話していましたが、何故かいなくなった、 ロリコン変態(フィン)の話は、当然の事ながら出ませんでした。 しかし残念な事に、楓お姉様は食事を終えた後、部屋の方へ戻ってしまいました。 (もしかして、楓お姉様は私の事を嫌っているのかも‥‥) 千鶴お姉様と初音お姉様のお二人と楽しく会話をしていても、その事が頭の中から離れません。 表面上は楽しそうに会話していても(実際楽しくはあったのですが‥‥)、心の中は大変悩んでいたものです。 暫くして、梓さんが台所から戻ってきました。 梓さんは、そのまま出かけてくると言って出かけていきました。 ロリコン変態(フィン)でも探しに行くんでしょうか? 律義な人です。 それを見送った千鶴お姉様は、私にお風呂を勧めてくれました。 しかも、もし楓お姉様が入っていても、私さえ良ければそのまま一緒に入って下さい、とまで言ってくれました。 私は、危うく卒倒するところでした。 楓お姉様と一緒にお風呂に? それは、楓お姉様の生まれたままの姿を見る事が出来るという事‥‥ 私にとっては願ってもない事でした‥‥ そのように思っていると、不意に体中に力が漲ってくるような気がします。 私は、千鶴お姉様と初音お姉様に挨拶すると、速い足取りでお風呂場に向かいました。 洗面所に入ると、確かに湯の音がしました。 その戸に映っている影は間違いなく楓お姉様のものです。 私は、高鳴る胸を押さえて 「楓さん、一緒に入ってもよろしいでしょうか?」 と声をかけました。 楓お姉様は、しばし動きを止め、やがてこっくりと頷きました。 なんとなく、「はい」と聞こえたような気がしました。 それを見た瞬間の私の喜びといったら、この喜びを得る為ならば丸一日そこに立っていても良いと思うほどでした。 急いで服を脱ぎ、ドアノブに手を掛け、ドアを開いた瞬間‥‥ その、言葉では言い現せれないような、美しい体を見た瞬間、恍惚としてしまいました。 そのまま、ゆっくりと倒れ、目が覚めたのは2日後の夜でした‥‥ 私は、あの瞬間の光景を死ぬまで忘れないでしょう‥‥‥‥ そのころ、ロリコン変態(フィン)は水門の水の底に沈んでいました‥‥