帰ってきた‥‥この町に‥‥ 千鶴お姉様、楓お姉様、初音お姉様‥‥ また会えるのですね? 今度は‥‥私の方も振り向いてくれますか?‥‥‥ この町に着いたのは、夏の‥‥暑い日でした‥‥ 柏木家の邸宅に、1週間ほど泊めていただく予定です。 私は足取りも軽く、駅を出ました。 大量の荷物はもちろんロリコン変態(フィン)が持っています。 ふらふらしているようですが、まあ大丈夫でしょう。 これから、柏木家の邸宅に行きます。 遠い夏の日(そういうことにしておいて下さい)に、毎日のように通ったあの家へ‥‥ とうとう着きました、この家に‥‥ 私は門の前で、しばし感傷にふけりました。 ロリコン変態(フィン)は今にも倒れそうです。 出迎えてくれたのは初音お姉様でした。 「Finちゃん?うわー、久しぶりー。元気にしていた?」 あの、眩しい笑顔を見せてくれました。 「お久しぶりです、初音さん。しばらく御厄介になります」 私はそう言って、とびきりの笑顔を見せました。 居間まで、案内を受けると、そこには千鶴お姉様、梓さん、楓お姉様までいて下さいました。 私は嬉しさのあまり卒倒しそうでした。 もう一つ嬉しい事がありました。 それは、耕一さんが急用ですれ違いになったという事です。 「そうですか、それは残念です」 私は心にもない事を言いました。 しかし、そうなるとやはり、ロリコン変態(フィン)を抹殺しておかなかった事が悔やまれます。 これが、一夏の思い出の始まりでした。 (予定) この話はこの後、千鶴、楓、初音との一夏の思い出を書くつもりです。 「千鶴お姉様の手料理」「一緒のお風呂」「2人だけの花火大会」 の3話を予定してます。 ただ、ネタがありません。 どうしましょう?