芹香お姉様‥‥名前はわかりましたが、まだ直接話が出来ませんね‥‥ 芹香お姉様は、私の顔を覚えていてくれているかしら? それを確かめる事は、私には出来ない‥‥ そう、セバスチャンに勝つまでは‥‥ ある日、いつものように少し離れた所から、芹香お姉様を見ていると。 「あなたね?セバスと互角に渡り合っているというのは」 そう声を掛けられました。 その声に振り返り、その声の主を見た時、私は頭にハンマーで殴られたような衝撃を受けました。 奇麗なお姉様‥‥ それが綾香お姉様の第一印象でした‥‥ 話を聞く所によると、綾香お姉様は芹香お姉様の妹だという事。 格闘技のチャンピョンである事。 そして‥‥私を鍛える為に一緒に特訓しましょうか?と言われた。 綾香お姉様との秘密の特訓‥‥ 私は、内心の喜びを必死に隠しつつ、その申し出を受けました。 それからの特訓の日々‥‥ 厳しいながらも、私は至福に包まれていました‥‥ それから、闘っている時の綾香お姉様の美しい姿‥‥ 私は、しばしばそれに見とれて、その時は必ず気絶する程の攻撃をもろに受けてしまいます。 「どうして、動きが止まるの?もっとシャンとしなさい!」 このような言葉も喜びでした‥‥ そして、特訓の終わり‥‥ 「あなたは、打撃力が足りなかったの。今ならきっとセバスに勝てるわ!」 その言葉を聞き、喜びとともに、悲しみも湧いてきました‥‥ これで、セバスチャンに勝てれば、芹香お姉様と話が出来ます。 しかし、それは綾香お姉様との別れでもあるような気がしました‥‥ 綾香お姉様と別れたくない! また、一緒に特訓したい! その拳を受けたい! その思いが 「また、一緒に特訓してくれますか?」 と言う言葉になりました。 綾香お姉様は 「もちろん!いいわよ」 と言ってくれました。 今はこれだけでも幸せです。 家に帰るとロリコン変態(フィン)が蕎麦を食べていました。 私はそのお腹に、強烈なボディーブローを叩き込み、食事をしました。