Finの物語11‥‥綾香お姉様その拳を受けたい(9の続き) 投稿者:フィン
芹香お姉様‥‥名前はわかりましたが、まだ直接話が出来ませんね‥‥
芹香お姉様は、私の顔を覚えていてくれているかしら?
それを確かめる事は、私には出来ない‥‥
そう、セバスチャンに勝つまでは‥‥

ある日、いつものように少し離れた所から、芹香お姉様を見ていると。
「あなたね?セバスと互角に渡り合っているというのは」
そう声を掛けられました。
その声に振り返り、その声の主を見た時、私は頭にハンマーで殴られたような衝撃を受けました。

奇麗なお姉様‥‥

それが綾香お姉様の第一印象でした‥‥

話を聞く所によると、綾香お姉様は芹香お姉様の妹だという事。
格闘技のチャンピョンである事。
そして‥‥私を鍛える為に一緒に特訓しましょうか?と言われた。
綾香お姉様との秘密の特訓‥‥
私は、内心の喜びを必死に隠しつつ、その申し出を受けました。

それからの特訓の日々‥‥
厳しいながらも、私は至福に包まれていました‥‥
それから、闘っている時の綾香お姉様の美しい姿‥‥
私は、しばしばそれに見とれて、その時は必ず気絶する程の攻撃をもろに受けてしまいます。
「どうして、動きが止まるの?もっとシャンとしなさい!」
このような言葉も喜びでした‥‥

そして、特訓の終わり‥‥
「あなたは、打撃力が足りなかったの。今ならきっとセバスに勝てるわ!」
その言葉を聞き、喜びとともに、悲しみも湧いてきました‥‥

これで、セバスチャンに勝てれば、芹香お姉様と話が出来ます。
しかし、それは綾香お姉様との別れでもあるような気がしました‥‥

綾香お姉様と別れたくない!
また、一緒に特訓したい!
その拳を受けたい!

その思いが
「また、一緒に特訓してくれますか?」
と言う言葉になりました。
綾香お姉様は
「もちろん!いいわよ」
と言ってくれました。

今はこれだけでも幸せです。

家に帰るとロリコン変態(フィン)が蕎麦を食べていました。
私はそのお腹に、強烈なボディーブローを叩き込み、食事をしました。