Finの物語9‥‥芹香お姉様と強敵セバスチャン 投稿者:フィン
ある日、私(Fin)はあのお姉様に会った‥‥
真っ黒でつややかなストレート、どことなくボーッとした目、そして、近寄りがたい雰囲気‥‥
琴音お姉様の事(8参照)で疲れていた私は彼女がいなくなってしまっても、そこに立っていた‥‥

いつしか、帰りにそこへ寄るようになった‥‥
彼女の通う高校‥‥
彼女の通う古本屋‥‥
そう、一度でも彼女を見かけたところを‥‥
彼女と話してみたい‥‥
この心は積もるばかり‥‥

しかし出来なかった‥‥
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「そこを通してください!」
私が頼みますと
「なりません!ここを通す訳にはまいりません!」
彼が言い返してきます。
「どうしてなんですか!」
「どうしてもです!」
「はっきりと理由を言ってください!」
「失礼ですが、あなた様は、藤田浩之様と同じ気配がします」
「あんな、(極悪非道)浩之さんと一緒にしないで下さい!」
「同じだとは、言っておりません」
「言っているじゃあありませんの!」
「誤解です。気配がすると言っただけでございます」
「どうしても、通せないと言うのね!」
「はい、通せません!」
「なら!力ずくで!」
「望むところです、かかってきなさい!」
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(そして、今日もストリートファイトが始まる)
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「今日のところは、これくらいで勘弁してあげるわ‥」
(ぼろぼろのFin)
「なんの、それはこちらの台詞です‥」
(ほろぼろの長瀬)
「セバスチャンでございまする‥」
(そう、ぼろぼろのセバスチャン)

(ちなみに今はもう深夜‥‥)
(もちろん芹香はもういない‥‥)

「お姉様ー!一体いつになったら話しが出来るのー!」
(Finは芹香の名前も知らなかった‥‥)

(そして今日も、炭化したロリコン変態(フィン)の屍が転がる‥‥)