Finの物語8‥‥琴音お姉様あなたが好きです 投稿者:フィン
私(Fin)とロリコン変態(フィン)は、(極悪非道)浩之さんとあかりお姉様と一緒にお姉様達の学校へいく事になりました。
ちなみに、ロリコン変態(フィン)は最初と落ちるところと最後しかでません。

「楽しみですよ、私」
もちろん、あかりお姉様の学校というところがですよ。
「まったくー。行ったってつまらんと思うがなぁ」
あくびをしながらそう言ったのは、もちろん極悪非道‥‥ではなく浩之さんです。
「そんなことないよー。私、Finちゃんの学校行った時おもしろかったよ」
もちろん、あかりお姉様の発言です。
ああ、なんて麗しい声なのでしょう‥‥
極悪非道やロリコン変態とは、まさにチリと大宇宙に喩えられるような、お声です。
もちろん、大宇宙があかりお姉様のお声ですよ!
先ほどの、あかりお姉様の発言で思い出しましたが、あの時は2人で出かけたのですよ。
ふたりきり‥‥なんて甘美な言葉でしょう‥‥‥
容姿抜群、成績優秀、スポーツと基本的な凶器の扱いは万能な私‥‥
その私が通うのはもちろん、某有名私立女子校です。
ロリコン変態(フィン)のなけなしのお金を素直に(脅迫して)差し出させているんです。

前置きが長くなりすぎました。
そろそろ学校です。
「?」
学校の前に人が立っています。
「あ、琴音ちゃん!」
と浩之が言うと‥
「あ、藤田さん、こんにちは、やっときましたね」
と琴音ちゃんと呼ばれた人が微笑しました。

「どきっ!」
一瞬、くらっと来ました。
こんな気分になるのは、千鶴さん以来です(1&2参照)。
ああ、その微笑‥‥私はあなたに一目慕れをしてしまったようです。(いつもやんけ)

「あ、姫川さん、こんにちは」
あかりお姉様がおっしゃると‥
「あかりさん、こんにちは」
と普通の表情‥‥いや少し冷たいような気がします。

「!」
女の勘です!
琴音お姉様は(極悪非道)浩之さんの事が‥‥‥
ショックです‥‥

「そう言えば、琴音ちゃん、こんな所で何をしていたんだい?)
極悪非道がいわれますと‥
「はい、話の製作者に呼ばれたんです、ここで藤田さんたちを待っていろと」
と琴音お姉様‥
「???」
みんなクエスチョンマークでした。

それからの校内巡回は拷問でした‥‥
琴音お姉様が極悪非道の事を好いている‥‥
しかも、並大抵ではないところまで確信しました‥‥

屋上にきた時‥‥
私はロリコン変態(フィン)の手をつかんで、フェンスを乗り越えました‥
私はそのくらいの事は、簡単に出来てしまうのです。
「危ない!Finちゃん!」
あかりお姉様の声‥‥
「なにしてるんだ!Fin!」
極悪非道の声‥‥
そして、琴音お姉様は‥‥
目を閉じてじっとしていました‥‥
その時、私の中でぷつんと何かが切れたような気がします。
次の瞬間、飛び降りました‥‥
・
・
・
「!?」
ふと気づくと空中に浮かんでいました。
「やったー!琴音ちゃんナイス!」
「姫川さんがんばって!」
極悪非道とあかりお姉様がそれぞれ言います。
「だめ‥‥重過ぎます‥」
「!」
場が凍り付いたような気がしました。
しかし、私は次の瞬間手を放しました。
そう、ロリコン変態(フィン)をつかんでいた手を‥‥
ロリコン変態(フィン)は真っ直ぐに落ちて行きます。
「‥‥」
声も出しません。
まるで悟っているかのように‥‥

私は無事救出されました。
ロリコン変態(フィン)の事はもちろん誰も見向きもしません。
突然、
「どさっ!」
という音がしました。
驚いて見てみると、琴音お姉様が倒れているではありませんか!
「おめぇの所為だよ。琴音ちゃんは超能力を使うと体力を消耗するんだ」
と極悪非道‥‥
「そんな、浩之ちゃんいいすぎだよ」
やはり、あかりお姉様はやさしい‥‥
「そんな‥‥私の為に‥‥」
私は落ち込みました。
「保健室にでも連れていかないとなぁ」
「そうだね‥」
2人の会話‥‥
「私が連れて行きます、私の責任ですから」
といって、琴音お姉様を軽々と抱き上げ、早走りで保健室に向かいます。
2人はぽかんとしていました。

保健室の場所は記憶にありました。
白い清潔なシートのベッド‥‥
琴音お姉様をそうっと寝かせます。
こんな状態でなけば‥‥本当に悔やみます。
そのかわいい寝顔を見ていると‥‥
「私はふさわしくない‥‥」
つい、口に出ました。
「でも、最後に一つだけ言わせてください」
「琴音お姉様、あなたが好きです‥‥」

その夜
Finはなぜか無傷だったロリコン変態(フィン)を見て、フレアをくらわせた。