私の名前はFinといいます。 アフロでぃーて12歳、セーラ服着用、はっきりいって美少女です。 今日、私を何故か養ってくれているロリコン変態(フィン)とこの町に引っ越してきました。 ・ ・ ・ 忘れていました、私は「百合」です。 お隣は藤田さんと言います。 一応、挨拶しておくのが礼儀でしょう。 「ピンポーン」 ・ ・ ・ 「おかしいわね?」 「ピンポーン」 ・ ・ ・ 「設定(何のだ?)では、いるはずなんですが‥‥‥」 「ピンポーン」「ピンポーン」「ピンポーン」「ピンポーン」「ピンポーン」 ・ ・ ・ (がらがらと2階の窓が開いていく) 「うるせぇ!あかり!今日は日曜だろ!」 彼はそう言いながら、私を見おろしました。 「お前、誰だ?」 どうやら、人違いに気づいたようです。 「今日から、お隣に住む事になったFinといいます。よろしくお願いします」 私は、深々とお辞儀をしました。嫌味です。 彼は 「ああ、こちらこそよろしく‥」 と言って、上体を軽く曲げました。 これだから男というのは‥‥ロリコン変態(フィン)をはじめ、いい人は少ないですね。 本心です。 それにしても「あかり」さんとおっしゃる方は、毎日起こしくるのでしょうか? 奇特な事です。 「あかり」さんに会ったら、こんな甲斐性無しはやめなさい、というべきですね。 「じゃあ」 と言いつつ、お隣の男子は部屋に引っ込みます。 「ふぅ、やれやれ‥‥」 「そう言えば、あの男子の名前は聞いていませんね」 「藤田浩之」 「!」 いつのまにか、さっきの男子が横に立っていました。 ほとんど音速です。 私は愕然として振り向きながら 「ど、どうも‥」 間抜けな返事しか出来ませんでした。 「Finお前、中学生だろう?」 いきなりため口です。 「ええ、そうです、藤田さんは高校生ですか?」 「浩之って呼んでくれ」 「はい、あの浩之さんは高校生ですね?」 「ああ、そうだぜ。まぁ、これからよろしくな!」(スカっとさわやかに) 「よろしくお願いします」 ・ ・ ・ これが(極悪非道)藤田浩之との最初の出会いだった‥‥‥ そして、この日より、ロリコン変態(フィン)の悲鳴が夜毎繰り返されるようになる‥‥‥