Finの物語4‥‥初音 投稿者:フィン
初音お姉様‥‥そのやさしさで私をなぐさめてください‥‥
あなたのそのやさしさが、耕一さん向けられているのを見ると‥‥
私は、ちょっぴり(1を参照)嫉妬してしまいます‥‥

だって‥‥あなたが好きなのですから‥‥‥‥

ある夕方の帰り、初音お姉様に会いました‥‥(実は待ち伏せ)
「初音さん、今お帰りですか?」
と声を掛けたのは私。
「うん、そうだよ。Finちゃんも今帰りなの?」
と答えてくれたのは‥‥もちろん初音お姉様でした。
「初音さん、今日はあなたの家に御一緒しても宜しいかしら?」
「うん、いいよ。きっとみんな喜ぶよ!」
初音お姉様は無邪気に笑ってみせてくれます。

ああ、なんていう至福の時‥‥‥
この至福は、ロリコン変態(フィン)を半殺しにした時すら及ばない‥‥‥
今、横にいるのは間違いなく私の初音お姉様‥‥‥
しかし、その至福の時も長くは続きませんでした‥‥‥

「やぁ、初音ちゃんにFinちゃん」
この声は、耕一‥‥‥さん
「あ、お兄ちゃーん!」
手を振りながら、初音お姉様‥‥
その顔は今まで私といた時よりも‥‥輝いていました‥‥

負けた‥‥‥
この思いが離れませんでした‥‥
なんでも、ある夏の夜、2人が一緒に花火に出かけた時よりこうなったらしいのです‥‥
他の姉妹は、皆、察していました‥‥
私ですら、わかるのですから‥‥
最初から、適わないのは知っていました‥‥
千鶴さんや楓さんも、耕一さんとの結びつきは、私より‥‥太かったのですから‥‥

もう、この姉妹の前にはいられません。
その後、都合によりしばらくの間、会えないといい、お姉様達を悲しませました。
お姉様達は、悲しんでくれた‥‥そう思いたいのです‥‥せめて‥‥

帰った後、私はロリコン変態(フィン)に言って、引越しする事にしました。
もちろん、ロリコン変態(フィン)は銃で蜂の巣です。

引っ越す町で、新しい出会いがありますように‥‥‥