初音お姉様‥‥そのやさしさで私をなぐさめてください‥‥ あなたのそのやさしさが、耕一さん向けられているのを見ると‥‥ 私は、ちょっぴり(1を参照)嫉妬してしまいます‥‥ だって‥‥あなたが好きなのですから‥‥‥‥ ある夕方の帰り、初音お姉様に会いました‥‥(実は待ち伏せ) 「初音さん、今お帰りですか?」 と声を掛けたのは私。 「うん、そうだよ。Finちゃんも今帰りなの?」 と答えてくれたのは‥‥もちろん初音お姉様でした。 「初音さん、今日はあなたの家に御一緒しても宜しいかしら?」 「うん、いいよ。きっとみんな喜ぶよ!」 初音お姉様は無邪気に笑ってみせてくれます。 ああ、なんていう至福の時‥‥‥ この至福は、ロリコン変態(フィン)を半殺しにした時すら及ばない‥‥‥ 今、横にいるのは間違いなく私の初音お姉様‥‥‥ しかし、その至福の時も長くは続きませんでした‥‥‥ 「やぁ、初音ちゃんにFinちゃん」 この声は、耕一‥‥‥さん 「あ、お兄ちゃーん!」 手を振りながら、初音お姉様‥‥ その顔は今まで私といた時よりも‥‥輝いていました‥‥ 負けた‥‥‥ この思いが離れませんでした‥‥ なんでも、ある夏の夜、2人が一緒に花火に出かけた時よりこうなったらしいのです‥‥ 他の姉妹は、皆、察していました‥‥ 私ですら、わかるのですから‥‥ 最初から、適わないのは知っていました‥‥ 千鶴さんや楓さんも、耕一さんとの結びつきは、私より‥‥太かったのですから‥‥ もう、この姉妹の前にはいられません。 その後、都合によりしばらくの間、会えないといい、お姉様達を悲しませました。 お姉様達は、悲しんでくれた‥‥そう思いたいのです‥‥せめて‥‥ 帰った後、私はロリコン変態(フィン)に言って、引越しする事にしました。 もちろん、ロリコン変態(フィン)は銃で蜂の巣です。 引っ越す町で、新しい出会いがありますように‥‥‥