Finの物語2‥‥千鶴お姉様 投稿者:フィン
千鶴お姉様‥‥
あの美しく、高貴な顔立ち‥‥
スレンダーで、贅肉のない、すっきりとした体‥‥
そして、あの寂しそうな目‥‥
「私はあなたの事を愛してます」
そう言えたら、どんなに楽か‥‥
しかし、そん事は決して言えないのです。
そう、千鶴お姉様は‥‥耕一さんの事を愛しているからです‥‥
そして、私が12歳の女だから‥‥

本当に、女同士ではいけないのでしょうか?
そうしたら、私の心はどうなるんでしょう?
私は間違った存在なのでしょうか‥‥‥‥

ある日、千鶴お姉様が、
「Finちゃんって、本当にいい子よねぇ、誰かさんも見習って欲しいわ」
と言うのを聞いてしましました。
私は胸を熱くしました。
(千鶴お姉様は、私の事を好意を持って見てくれている!)
私は、
「千鶴お姉様!私の事を愛してくれます?」
と飛び出していくのをしばし懸命に堪えました。
代わりに、
「千鶴さん、梓さん、こんにちはまたお邪魔します」
と部屋に入って言いました。
そうしたら、千鶴お姉様が、
「あ、Finちゃん、こんにちは」
とにっこり笑って言いました。
私は、頭に血が昇りそうになり、倒れるのを懸命に堪えました。
その為、梓さんが何と言ったのかは覚えていません。(ひでぇ)

暫くして、案内してくれた初音お姉様と梓さんは、夕食ために部屋を出て行きました。
千鶴お姉様は、料理が苦手だそうです。
でも、私は千鶴お姉様の料理が食べられるのならば、死んでもいい‥‥(本当に死ぬって)
しかし、今は2人きり‥この時間を大切にしたい‥‥
‥‥
‥‥
‥‥
突然、私は言いました‥‥
「千鶴さん、私の事が好きですか?」
なぜ突然、このような事を言い出したのかは、良く分かりません。
ただ、千鶴お姉様の、
「耕一さん、遅いわねぇ」
の一言の為かもしれません。
千鶴お姉様は、ちょっとびっくりしたようですが、にっこり笑って、
「ええ、もちろん好きよ」
と言ってくれました。
しかし、私はわかってしまったのです‥‥
その「好き」が、彼女の妹達に対するものと同じだという事に‥‥
決して、耕一さんに対する「好き」=「愛している」とは同じではない事に‥‥

その後、いつも通り振る舞って、帰宅しました。
私を(なぜか)養ってくれているロリコンの変態(フィン)は、もう寝ているようでした。
ロリコン変態(フィン)の頭をハンマーで殴ったら、少しすっきりしました。
しかし、その夜ベッドで泣き明かしました。
そして朝‥‥

「次は楓お姉様よ!」

いつもの事でした‥‥