「キズアト−心の戦い−vol.4『耕一』」 投稿者: 悠 朔
 あらすじ
 忌まわしい鬼の事件から二年。
 ようやく得たはずの安息は、もろく瓦解しようとしていた。
 次々に過去の記憶を取り戻していく柏木家の四姉妹。
 しかしそこに耕一の姿はない。千鶴は悲しみに沈み、楓はその悲しみの原因を知ること
が出来ずにいる己の無力を呪う。
 そして初音と梓が時を同じくしてかつての己の記憶を得た時、梓の怒りは頂点に達した。
 そして耕一は……。

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 風を切る感覚。
 全身に伝わる振動。
 流れていく景色。
 それらはけして不快なものではなかったが、同時に快感と呼ぶには程遠いものだった。
 憂さ晴らしのために友人に無理言って借り出したバイクだったが、結局このバイクはそ
の役目を果たすことなく友人のもとに戻ることになりそうだ。
 北へ……。
 山を抜けて日本海へ。
 蛇行するルートをバイクでひた走る。
 ふと目をやると山間に沈んでいく太陽が目に入ってきた。
 その景色に既視感を抱く。
 そして誰かが自分の隣にいたような。
 誰かに…とても大切に想っていた存在が…その時は確かに傍らにあった。
 そんな…妄想じみた確信が。
 ブレーキをかけ、バイクを道の端に止める。
 メットを外し、沈みゆく太陽を眺めながら、耕一は何故自分がこんな所にいるのか…そ
の理由を捜す、あまりに無意味な行為を繰り返していた。

 当初の目的は、最近まったく訪ねていない母方の実家に挨拶に行くことだった。
 けれど、それが言い訳にすぎない、ただの建前である事も、自分で判っていた。
 隆山にある柏木家を後にしてもう6日が経とうとしている。いくらなんでも時間が経ち
すぎだ。
 それに、千鶴さん達に言った"急用"なんて、ほんとは存在しない。
 目的は確かにそうだった。
 一旦アパートに帰り、友達にバイクを借りるまで、確かに俺は母の実家を訪ねるつもり
でいた。
 それなのに俺は母の実家を訪ねることもなく、かと言って隆山の柏木家に戻るでもなく、
そしてアパートに帰るでもなしに、ただフラフラとバイクを走らせている。
 今日もまた、隆山の街に入る寸前で引き返してしまった……。
 その理由が…自分ではわからなかった。
 俺は何か重要なことを、選ばなくてはならない。
 それは確信。
 根拠などなにもない確信だった。
 では……何を選べというのか?
 それは疑問。
 ……わからない。
 それがなにか、なにかとても重要なことであることだけはわかっているのに……それが
なんであるのかは判然としない。
 そして……俺は考えるのを止めた。
 バイクを乗り回しているのだって、ただ体を動かしていたかっただけだった。
 そうすれば余計な事を考えなくてすむ。
 それだけの理由だった。
 とにかく切羽詰まっていた。
 何も考えたくないほどに、その理由もわからないままに。
 考えなければならない事があったのに…それを確認もせずに放棄しようとして。
 何を焦り、また何をしなければならないか。
 それもわからない。
 わからないままに焦りが募り、焦れば焦るほど思考は行き詰まった。
 落ち着かない。
 その理由もまた、わからない。
 何もわからないまま、また俺はバイクを走らせる。
 忘れようとして、それでも忘れられない、ついてまわる不安。
 どうしようもなかった。
 どうすればいいのかわからなかった。
 千鶴さん。
 梓。
 楓ちゃん。
 初音ちゃん。
 俺の……今何よりも大切な従姉妹達。
 けれど今は会いたくない。
 ……何故……そんな風に思うようになってしまったんだろう……?

 いつしかバイクは日本海に臨む港町へとさしかかっていた。
 またいつものように、耕一は公衆浴場を捜してバイクを低速で進ませる。
 しばらくして適当な浴場を見つけるとバイクを止め、中へと足を踏み入れた。

 リュックサックの中に入っているのはデパートで安売りしていたTシャツや下着、タオ
ルなどだった。いっぱしに洗面用具も入っている。
 バイク旅行――これをバイク旅行と呼んでいいなら、だが――3日目で、いい加減に不
快感がピークに達しようとしたところであみだした苦肉の策だ。
 安売りしている服を買いあさり、不用になった服は同じアパートに住む友人に郵送して
預かってもらう。
 問題点を言えば貧乏学生にはお勧め出来ないことだ。
 身軽に旅行が出来ることは確かだが、何にしても金がかかる。服代、郵送料、洗面用具
代等々。特に衣服の値段は馬鹿にならない。安さを基準に購入した服を着替えが増えたと
喜ぶ気には、耕一はなれなかった。季節柄厚着の必要がないのが唯一の救いといえる。
 それに……。
 と、耕一は思う。
 今は風呂に入るという行為が、あまり好きになれない。
 考える時間が与えられてしまう。
 それが良いことなのか悪いことなのかわからないが、今日もその時間は与えられた。

 何故……俺はこんなところに居るんだろう?
 ……ずっと飢えていた。
 思いやりが生み出す細やかな心遣いに。
 自然にいたわり合い、微笑みあう事に。
 心が通い合う温かさに。
 そんな、家族の『団欒』に。
 俺はずっと飢え続けてきた。
 親父と別れてから。
 おふくろが死んでから、ずっとなくしてしまっていた"もの"。
 それを与えてくれた従姉妹達から離れて……何故?
 答えは……わからない。
 また堂々巡りだ。

 その後24時間営業のファミレスに入り、適当な値段の夕食を取る。
 いつもどおりの行動。
 心に空いた空間を強烈に意識してしまう。
 ただ、さみしい。
 味を売り物にしているかどうかは知らないが、所詮レトルトの域を出ない料理の数々。
 今はただ、梓の手料理が無性に懐かしい。
 毎日異なる食事のレパートリー。
 単純な味のものでも飽きの来ない、ちょっとした工夫の数々。
 各々の好みを知り尽くしたメニュー構成。
 たまに苦手なものが入っていても、それも苦手な食べ物を無くそうと言う梓の心遣いだ。
 あれこそが家庭の味であり……そして……。
 耕一は溜め息を吐いて、いつのまにか止まっていた手を再び動かし始める。
 それこそ作業だ。
 エネルギーを摂取するためだけの作業。
 隆山に居た時は確かにあったものが、今は無い。
 それでも……。
 帰れない。帰りたくない。
 忘れるためにただ食べる。
 味わう必要など無い。エネルギーにすぎないものなど、味わうまでもない。
 胃に無理矢理流し込むように食事をする。
 そしてそれを終えると、その席で泥のように眠った。

 夢を見た。
 いつか見た……あの悪夢にも似た。
 けれどなにかが根本的に異なる夢だった。
 夢の中で俺は刀を持っていた。
 それはもう何年も愛用してきたように手に馴染む、人が振るうには大きすぎる刀。
 それは日本刀とは極めて形状の似通った、それでいて根本的に違うものだ。
 妖刀と呼ぶに足る、明らかに異様な力を秘めた……刀。
 怒り。
 その刀を振るう者の心に沸き上がるもの……。
 生きとし生けるもの、存在するものすべてに向けられた、炎を噴き上げんばかりの怒り。
 そして……。
 悲しみと、それを上回る憎悪。
 怒りの原動力となったのは、その悲しみだ。
 大切な者を失ったが故に。
 そして大切な者を守れなかったが故の……悲しみと憎悪。
 それは殺戮を生む。
 敵は異形の者共……鬼。
 ――ユル……。
 ただ殺すために刀を振るい、蹴り飛ばし、叩き伏せる。
 怒りのままに。
 一人も残す気はなかった。
 ――ユルサヌ……。
 嘆きと、憎悪。
 破壊の衝動。
 それだけが心を占める。
 ――ユルサヌ!
 最後に残った敵を打ち倒した後、心には何も残らなかった。
 ぽっかりと開いた空虚な空間。
 心を満たすのはただ……闇。
 復讐は成った。
 けれどそれを喜ぶものなどいない。
 復讐のために燃やし続けた炎にくべる薪は、もう無い。
 救いの無い、どこに向かうこともない……虚ろの心。
 それを救ってくれたのは……。

 目が覚めた。
 目覚めなくてはならなかった。
 結末を見てはならない気がした。
 一度見た映画をもう一度見ているような感覚。
 俺は確かにこの結末を知っている。
 けれど……だからこそ、それを今知ってはならない。思い出してはならない。
 知ることはきっと、破局に繋がる。
 そんな、気がした。

 食事代を払って店を出る。
 もう日は昇りはじめていた。
 けれど、天候は心を写したかのような……曇天。
 まだ帰る気にはなれない……。

 進路を西に取りバイクを走らせる。
 理由は大した事ではない。
 ただ鳥取砂丘を見ようと、そう思っただけだ。
 けれどそれさえも途中で面倒になる。
 目的を忘れて走ることに集中する方が気が晴れるような気がした。
 延々と、ただただバイクを駆る。
 海岸線を右手に……いつのまにか耕一は最初の目的地を過ぎていることを知った。
 考えてみれば鳥取までの距離がたいした物ではなかったことに気付く。
 ――別にいいか……。
 もともとアテがあっての目的地でもない。
 数時間バイクを流し、適当な所で止める。これでいいような気がした。
 防波堤に上がり、海を見やる。
 何故か引き込まれた。
 その景色に。
 天気は相変わらずの曇天。
 夏だと言うのに肌寒ささえ感じる白波。
 遥か沖に雲間から差込む陽光。
 ――静かだ……。
 心がようやく癒されていくような、癒される場所を見つけたような気分だった。
 無論それが錯覚だとは判っている。
 それでも今はその気分に浸りたかった。
「海を、眺めてらっしゃるのか?」
 いつのまに傍らに立ったのだろう?
 声から察するに老人だ。
 振り向かない。
 この光景から目を離したくない。
「美しい…光景ですな」
「……でも、悲しい景色です」
「悲しい……」
 老人はホッホッと笑った。
「古来より海は人の心を写す鏡だと言われとります」
「鏡……ですか……」
「そう。貴方がこの光景を悲しいと感じるなら、それは貴方の心が悲しみに満ちているか
らでしょう……」
 否定出来ない。
 この光景から何より感じるのは、孤独。
 孤独だった。
 世界の真ん中に、たった一人取り残されたような、泣き叫びたくなるような、絶望的な
孤独感。
「若いうちに悩むことは、決して悪いことじゃありませんよ」
 老人はそう言って離れて行った。
 それを見送ることもせず、耕一は海を眺め続けた。

 夜。
 結局耕一は太陽が沈むその瞬間まで海を見続けた。
 それで何かが変わるわけでもない。
 ただ心には、幾ばくかのゆとりが生まれていた。
 或いはそれは逃避かもしれない。
 いや、そもそもこの旅自体が逃避だったのだ。
 その事に耕一は……ようやく気付いた。

『……耕一さん。……千鶴姉さんが、倒れました。……詳しい様態はまだ判りません。
……連絡、待ってます』
 留守番電話の電子音が時刻を告げる。
 今から一時間ほど前だ。
「千鶴さんが……倒れた?」
 自分の声があまりに遠くから聞こえる。
 せめて自宅の留守番電話を確認しようと電話ボックスに入った結果がこれだった。
 今根無し草となっている耕一に連絡を取る手段はない。
 現にこの一週間近く、耕一は俗世とまったく関わることなく生きてきた。
 バイクをいい加減に返せという催促。
 洗濯物を預かってもらっている友人からの苦情。
 同じ学科の友人からの電話。
 それらは笑って聞けた。
 そして最後の一件。
 楓ちゃんの声。
 心臓を捕まれたような感覚に襲われた。
 そしてその内容に、心臓が凍る。
 耕一は電話ボックスから飛び出した。
 迷うことなくバイクの向きを隆山に向ける。
 ようやく。本当にようやく、耕一はこの逃避行が終わろうとしていることを確信してい
た……。

 逃避……。
 そうだ……俺は逃げたんだ。
 千鶴さんの見つめる先に立つ事から。
 何か重大な…背約を犯してしまいそうな予感に耐え切れなかった。
 楓ちゃん。
 睨み付ける視線。
 それがただ純粋に俺を見つめている事に気付いた時、俺は恐怖した。
 その"誰か"に似た視線に。
 その"誰か"が誰だか判った時、俺が俺でなくなってしまいそうで。
 そして…初音ちゃん。
 ずっとずっと以前から一緒に暮らしていたような気がする…その既視感。
 それは今俺が感じている不安を、より明確に浮き彫りにしてしまう。
 けれど……。
 結局逃げ回っても結論なんて出なかった。
 ただ自分の首を自分の手で絞め続けただけだった。
 いや……俺には逃げているという自覚すら……なかった……。
 今だって、自覚の出来ない"思い"に押しつぶされそうになってる。
「けど……だが!」
 今だからこそ、帰らなくてはならない。
 今、今帰らなければ、きっと一生後悔する。
 そんな確信があった。
 向かい合うしかないのだ。
 己が逃げようとしたものと。
 向き合うことを避けようとしたその"なにか"と。

 耕一はバイクを疾走させる。
 曇り空が雨を吐き出し始めたのは、そのしばらく後のことだった。
 そして、隆山に着く時、それは雷雲と化す……。


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「届けたいのは"心と迷い"です」
「……ヤな奴ね……あなたって……」(綾香)
「ああ、誤解のないように言っておきますと……某有名漫画家のただのパロディーです」
「……(冷たい視線)」(綾香)
「今回の反省はどうも耕一さんらしくないことでしょうか?」
「……わかってるなら直せば?(冷たい言葉)」(綾香)
「でも耕一さんだって悩み始めたらこうなるんじゃないかって気もしますよね?」
「……(ものすごく冷たい視線)」(綾香)
「ああ、軽蔑されている……。こ、こほん。え〜、断っておきますと、鶴来屋が存在する
のは近畿以南であるとお考えください。っていうかもろに近畿です(断言)。だってどう
見ても鶴来屋旅館周辺の町並みは、某異世界物OVA作品で『アーリマンの泉じゃなく
て…』と引用されたあの温泉、黄金風呂でそこそこ有名な"あり……」
「!! セリオ!」(綾香)
 ゴカッ!!!
「あ〜あ、もう! 雉も鳴かずば撃たれまいに。……ま、しょうがないわね。ご苦労様セ
リオ」(綾香)
「いえ……必要な処理であると判断されたことですので」(セリオ)
「それでこの後書きはどうなるの?」(綾香)
「さあ。ですがこのような物が」(セリオ)
「なになに…『私だって信頼を届けたい』……ねぇセリオ」(綾香)
「なんでしょうか?」(セリオ)
「ほっといて先に進めましょっか」(綾香)
「はい。綾香様」(セリオ)
「それにしても……とうとう粗筋を載せることになったわね?」(綾香)
「はい。作者が"スランプじゃぁぁ!"などといっぱしの作家と同じ台詞を吐き散らし、
自室で悶絶していたのが確認されています」(セリオ)
「それになんかトラウマが原因でキーを打てないとか言ってたけど…言い訳よねぇ」(綾香)
「はい」(セリオ)
「感想も結局書くの諦めたみたいだし……」(綾香)
「さすがに最近のスピードについていけなかったようです」(セリオ)
「こんな奴ですが、あと少し、この話にお付き合い下さい」(綾香)
「それでは…失礼いたします」(セリオ)


「ふははははは! ふっかぁぁぁつ! せめて6月分の感想ぐらいは書かにゃあ!
公約は守ってこそ花だよ!(誰が公約したんでしょうね?)
というわけで、感想を……。
いきなり5月の感想ですが
ゆき様【−欲望の続き−】−おそらくそれは、歪んだ愛。
  すみません、石を投げないで。私の率直な感想はそんなもんでした。何故なら耕一の
  反応は、どう考えてもまともなものとは思えなかったからです。最後に耕一が立ち直
  ろうとしているようでしたが……う〜ん……。結局なんの救いにもならなかったので
  はないでしょうか……。遅くなりましたが、誕生日おめでとうございます。
Kouji様【2 of 2?】−第二次耕一争奪戦とでも副題をつけたくなりますね。
  この状況(笑)。でもみんな何がしたいのかよくわかりません(苦笑)
  楓がいるのにエディフェルが出てるし……? どうなるんでしょう?
      【想う】−期待すること。裏切られること。裏切られることを恐れること。
  別れ。また信じること。連鎖……ですね。でも繰り返しではなく、絆は強められてい
  る。それが伝わってきて安心出来る。きっと、今度は期待することが正しい、そんな
  気がしました。
      【向日葵】【太陽】−この作品には安易に感想を送ってはならないような気
  がします。ただ、『何故?』という思いは消せません。消えません。マルチには幸せ
  は……訪れないものなのでしょうか?
ARM(1475)様【ハトハト 〜Heart☆Heart〜】−違和感なく読むこと
  が出来ました。が、欲を言えばもう少しあかりとリリス、志保とエヴァの対比を楽し
  みたかったように思います。Aパートの調子のまま、浩之を混乱させ続けてもよかっ
  たのではないでしょうか? その方が笑えたかな……と。
          【今宵のお題は、抱き枕。】−? 元ネタがなにかすでにわからな
  い……。抱き枕談義であることはわかるのですが。??? ラジオのパロディーでし
  ょうか? すみません無知で。
いち様【まだ知らぬ恐怖】−私の中では「耕一=不死身の戦士」みたいな構図があるので、
  非常に好感が持てました(偉そうだな私)。でも綾香が危ない目に会ってるのは減点
  の対象だ(核爆)。しかぁも! 耕一に恋するなんて……(以下検閲済み)
  強い人が綾香だったから登場させた……確かに綾香は精神的にも肉体的にも、並の人
  間より優れていると思います。でも、綾香も普通の女の子であることが表現された、
  優れた作品だと思います。前半は綾香ファンの泣き言…みたいなものです。忘れて下
  さい(笑)
久々野彰様【『空』】−私は初音票を入れる気はありませんが(敵作りそうだなこの発言)
  梓はかなりいいキャラクターだと思います。実際、幸せな家庭という概念で考えれば、
  梓がトップでしょうね。
  前回の私の作に対し「梓の扱いはこれか?」というような意見を頂きましたが……、
  アレ? 私は梓がメインのつもりだったんですけど……。つくづく小説を書くという
  のは難しいですね。私の力不足です(嘆息)
     【『屋上』】−私はLeafで登場する敵キャラクターは好きです。というか、
  敵キャラクターがいてこそ主役が引き立つのだと思います。でも太田さんがここまで
  想うほど、月島の存在が大きかったかどうか、私には正直わかりません。好きになっ
  て、告白して、そして流されてしまったのではないか? 引き返す機会を逸し続けて
  きたのではないか? そんな気がするのです。……もしかしたら機会を逸する、それ
  こそが月島さんの存在の大きさであったかもしれませんが……。
     【『退屈なロジック』】−1話目のセリオの話が非常に気に入りました。……セ
  リマルとは違うんですね(核爆)
沢村奈唯美様【DEEP BLUE】−凍る心。嘆きの言葉は声に出さない。けれど心は
  涙を止められない……。そんなイメージを抱きました。
AE様【そんなマルチが好きなんだ】−相変わらず秀逸な作品を投稿されてますね。正直
  羨ましいです。やりすぎ……ですか? でも…図書館の蔵書(笑)を捜せばいいので
  すし、いいんじゃないですか? 最後に……あかりとマルチが幸せでありますように
  願いながら。
Joe様【由綺のある一日】−そうか〜。由綺ってこんな娘だったのか〜。クリアしてま
  せん。まだ。だもんでイマイチ反応が鈍くなっているようです。でも繰り返す日常に
  幸せを感じられるって、いいですね。
佐藤昌人様【続痕−ぞく きずあと− 第十二回】−転校生、謎のまま……。しかも場面
  は転換。くっ、作者の術中にはまったか!? つ、続き気になってしゃあないッス。
T−star−reverse様【電葉戦機バーチャリーフ】…あの男達がやられるのは
  まあ、お約束かなと思いましたが……なにより致命的なのは私がオラタンをやってな
  いことですな。どれが何だかさっぱりわからない(泣)
睦月周様【夏夜の子守唄】−To−Heartでミステリ……。浩之の性格はその通りだ
  と思うけど……それって探偵向きではないのでは? 雅史のサポートに期待。
  綾香が出てきているのは個人的には嬉しいけれど……せっかく助手という役があるの
  にマルチさんや琴音さんが出てきませんね?
TaS様【「まだ始まらない物語に」】…妙な文章ですか? 私はひどく心を叩く作品だと
  思いました。ささやかな日常の中で感じる満足。それを現した、それこそどうでもい
  いようなことを素晴らしいと感じさせてくれる。そんな作品だと。
    【「始まりはきっとこんな日に」】−続編…ではないけれど。私としてはよりぼか
  しが効いている「まだ始まらない物語に」のほうが気に入ったかな? たぶん感性の
  問題だと思いますが、なにがどう、と明確に書かれたものより、理由ははっきりしな
  いまま、でも……。という作品が心に残ることがあります。前回の作品が私にとって
  そうだったので。
    【「始まりを口ずさむように」】−うん、こんなやつ。内容が伴っていないと言わ
  れてしまえばそれまでかもしれませんが、些細な、ささやかな幸せを表している作品
  が、私は好きです。この作品は続けて欲しいと思ってます。
てくら様【「Brand new heart,Bring your heart.」 〜志保の場合〜】−私は志保は絶対に
  浩之に本心を見せないと思っていました。けれど……うまいですね。それでもあかり
  を想う心。そして…別れ。再会。またあの楽しい日々が帰ってくるのだと、そう思わ
  せるなにかがありました。
紫陽様【de・ni・mu(4)】−なかなか意表を突きまくった設定ですね。冬弥結局
  一人身……。ザマーミロと思ったのは私一人ではないはず(笑)。今は過去を振り返
  ることしか出来ないけれど…。そう思っていたところに現れる人。どう、なるのでし
  ょうね?
   【「こころの枝、ぶどうの実」ver,4】−何が起こっているんでしょうね? せっか
  くマルチの故障の謎が解けたみたいだったのに、またなにか事件が起こっている?
  ……謎だ。
   【ホールの中心でアイを叫んだジグマ(笑)】−やっぱりパチンコは判らん……。「可
  愛いから許す」うんうん。琴音さんは可愛い。そこだけはすごくよく判る(爆)
  男はみんな不幸になれということでしょうか……。
   【ホワイト戦隊・マジカルリコ○ル】−私にはわからない濃いネタを連発されてま
  すね。これは一応元ネタわかったんですが、見てなかったので……。一人で由綺をサ
  ポートしようとしている弥生さんが、実は一番以外かも(笑)
マイクD様【ほんの2cm】−なんか妙に可愛い。でもいたらいたでちょっと恐い気もし
  ますが……。一家に一匹明るい未来?(爆)
ジン・ジャザム様【スーパーリーフ大戦F】−大丈夫です! ここに首を長くして待って
  いた人間がすくなくとも一人はいます(足しにならんかな)。わーい。Fの続きだぁ!
  最近涙腺緩んだかなぁ。るりるりの台詞で半泣きになってしまいました。
葉岡斗織さん【灰色の"痕" 千鶴   − 千ノナイフガ胸ヲ刺ス −】−お久し! でも
  初投稿ですね。なるほどそう来ましたか……。千鶴さんが料理が下手な理由。意味深
  です。やはり千鶴さんは想いゆえに、自虐に走ってしまうのでしょうか……。いつも
  お世話になっております。これからもよろしく!
vlad様【耕一の過去】−拗ねる千鶴さんが可愛いよぉ。しかし…これはシリアス? そ
  れともギャグでしょうか? ところどころに柏木家の四姉妹の性格が表れていて面白
  かったです。
beaker様【メイドテンセイ】−感想は一言です。たぶんそれ以上必要ないでしょう。
  「嫌すぎ……」 終わりです。
アルル様【ほわいとあるばむ】−いいですね。心に訴えかけるものって。最後のひっかけ
  みたいなところもなんだかお気に入りです。

今回の作を出すまで随分時間がかかってしまいました。が、このまま終わるつもりはあり
ません。忘れていらっしゃる、または知らない方もいらっしゃるでしょうが、どうか最後
まで、気長におつきあい頂けますよう……。
↓私が最もお世話になっている「りーふ図書館」のアドレスです。
でわでわ〜」

http://www.asahi-net.or.jp/~iz7m-ymd/leaf/masata.htm