想いの一夜 投稿者:穂高


   想いの一夜

※注、このSSは、「初音のないしょ!!」のネタバレを含みます。
まだ「初音のないしょ」をプレイされていない方は、その旨ご容赦ください。


コンコン・・・

「浩之、寝てるの? 浩之? トランプ返して欲しいんだけど?」
鶴来屋での夜、僕は浩之に貸したトランプを返してもらおうと、浩之の部屋を訪れていた。
軽く扉をノックするけど、返事は全然帰ってこない。

ガチャ

仕方なしに浩之の部屋の扉を開けて、僕は部屋の中の様子を覗き込んだ。
「なっ!!」
その瞬間、僕は自分の目が何を見たのか、理解できなかった。
思考が停止して、ただその場に立ち尽くす。
目はその光景から離せない。
そこには残酷なまでに揺るぎない、「現実」、そのものがあった―――。

     
 きっかけは、友人の浩之が親しくしている、かの来栖川コンツェルンのお嬢様達から浩
之や僕、あかりちゃん、志保ちゃん、そして他に浩之が親しくしている娘達に、由緒ある
高級温泉ホテル、この鶴来屋への招待状が届いたことだった。
浩之や僕は、浩之だけならともかくろくに面識もないその友人一同をも招待した二人のお
嬢様に、多少の戸惑いや感謝の念を抱きながら、この温泉郷を訪れた。
そして、この地で僕は初めて、招待主である来栖川姉妹に会うことになった。
僕たちより一つ年上の姉の芹香さんと、同い年の妹の綾香さん。
さらさらで流れるような漆黒の髪と、澄んだ眼差しをたたえる黒い瞳、形の良い小さな口
元、そして華奢ですらりとした体。
まるで双子のようにそっくりで、お嬢様の呼称に恥じない美貌の持ち主の二人。
もっとも性格はどちらかといえば正反対で、芹香さんは内向的というのとは違うだろうけ
ど大人しく控え目な性格で、綾香さんは趣味で格闘技をやっているというだけあって活発
で明るく気さくな性格だった。
僕達も彼女達もこちらでちょっとした事件に巻き込まれてしまい、穏便な出会いというわ
けじゃなかったけれど、僕達はすぐ彼女たちと打ち解け合った。
巻き込まれた事件では、他にもたくさんの人達と知り合うことになったけど、浩之と僕、
彼女たちの四人で行動するときは、浩之はもっぱら芹香さんの小さくて聞こえにくい声の
通訳をしたり、いろいろとこまめに彼女の世話をしていたので、僕は必然的に綾香さんと
話す機会が多かった。
そうして、いつからだろう。
気が付けば、綾香さんのことが気になり始めて、出来るだけ一緒にいようとしている自分
がいた。
彼女が好きなんだと自覚し、ゆっくりゆっくりそれを受け入れながら、この温泉郷での日
々を送ろうとしている自分がいた。


 僕の目に飛び込んできた光景。
布団の上で大の字になって眠る浩之の、向かって左隣に芹香さんが、右隣に綾香さんが、
寄り添うようにして眠っていた。
芹香さんは浩之の右胸を、綾香さんは左肩を枕に、出来るだけ浩之と体の触れ合う面積を
増やそうでもするかのように、二人とも体を半身にして片手と片足を浩之の体の上に乗せ
ている。しかも、白い布地に藍色で「鶴来屋」と書かれているシンプルなデザインの浴衣
からは、両肩が飛び出し、足も太股の付け根まで見えてしまいそうな程出ている、あられ
もない姿で。
部屋の入り口に立ち尽くしたまま、僕はその光景を見続けていた。
綾香さんが浩之と一緒にいる。
綾香さんと浩之が一緒に寝ている。
これは見てはいけないもの。
夢。
幻。
悪夢。
そうであればどれだけ良かったろう。
けれど、これは現実。
混乱しているはずなのに、それを頭の片隅で厳格に理解する自分がいる。
綾香さんは浩之と―――。
泣き叫びたくなるほどの衝動と脱力感が同時に僕の体を襲った。
サッカーで鍛えたはずの足が、がくがくとふるえて頼りない。
体を支えようと右手を横の壁に伸ばすけど、支えられず壁に肩から寄りかかる。


光景が交錯する。
浩之の隣にいるあかりちゃん。
小学校、中学校、そして、高校。
遠足、運動会、音楽会、修学旅行、学園祭・・・。
夏休み、海、クリスマス会、お雛様会、日常・・・。
いつもいつも浩之の隣にいるあかりちゃん。
そして、それを見つめる僕。
僕は、見つめることしかできなかった。
あかりちゃんの気持ちを知っていたから。
あかりちゃんは、浩之が好きだって分かっていたから。
だから僕はあかりちゃんのことは諦めたんだ。


・・・また同じ?。
綾香さんも諦めなきゃいけない?
綾香さんが浩之と布団の中にいるという現実が、無慈悲に僕を責め立てる。
出会ったばかりでろくに彼女を知らない僕には、反論すら出来ない。
好きだという気持ちだけじゃ、現実に太刀打ちできないんだ。
・・・どれだけの時間、見つめ続けていたのか。
旅館の廊下を誰かが歩いてくる足音に我に返った僕は、慌てて開いたままだった部屋の扉
を閉めた。
それで少し落ち着きを取り戻した僕は、ろくに瞬きもしていなかった目を閉じる。
深く吸い込んだ空気の中にあった濃いアルコールのにおいが鼻につき、僕は再び目を開き
部屋の中をよく見渡した。
その時になって初めて、浩之達以外のものが目に入ってきた。
灯ったままの照明が畳敷きの和風な部屋の中を照らし出していて、部屋の隅に寄せられた
テーブルや旅行鞄から出されたまま片付けられていない浩之の着替えやタオル、生活用品
の存在を僕に教えてくれる。
開いたままの窓の向こうには、星空のようなまばらな光がなす陸と漆黒にただただ黒い湖
の間の境界線の浮かび上がった景色。
そして散乱している僕のトランプ、お菓子の空袋、お酒の瓶、三つのコップ。
何となく、僕は三人がこうなった状況を理解した。

ふぅ

思わず安堵の吐息がもれ、顔が笑み崩れる。
そう、酔い潰れただけ。
酔い潰れてそのまま寝てしまっただけ。
それで説明が付けられる、考えてみれば浩之らしい、単純なことなんだ。
だいたい三人で寝てるんだから、おかしなことが起こったわけがないんだ。
「しょうがないなあ。」
三人を起こさないように気を付けながら、僕は部屋を横切り、開いたままの窓辺に近付い
た。
夏とはいえ水辺の夜の風は冷たいから、開けたままにしておくのは良くない。
・・・けれど、浩之達はどうしよう?
誰かに見つかったら大騒ぎになっちゃうから、このままにはしておけない。
かと言って、芹香さんや綾香さんを起こして浩之と一緒に寝てたことを知ったら、恥ずか
しがるだろうし。
・・・まず浩之だけ起こそうか。
この事態の善後策を考えながら窓を閉めた途端、わずかに聞こえてきていた外の世界の音
が途絶えて、部屋の中が静寂に包まれる。
静寂が世界を支配する。
窓の錠を下ろし、ガラス越しに見える外の夜景から部屋の中に目を移して、僕はそっと三
人を見つめた。
違うかな。
かすかに三人の寝息が響いてくる。
「―――すぅーーーー・・・」
「―――くぅーーーー・・・」
「―――ぐぅーーーー・・・」
芹香さん、綾香さん、浩之、安らかで幸せそうな三つの呼吸音。
・・・。
幸せそうな、寝息。
それが、いやに僕の耳に大きく響きだす。
何故か、さっきやっと手に入れた安堵感が薄れて、胸の中がざわめき出す。
また気持ちが乱れる。
・・・違うのかな?
酔い潰れただけじゃない?
一緒に寝ているのはそうしたかったから?
嫌な思考。
眠る三人の姿を凝視しながら、僕は自分の思考を止めることが出来なかった。
芹香さんは浩之が好き。
それは確か。
見てれば僕にだって分かる。
じゃあ、綾香さんは?
浩之が好きじゃないと言い切れる?
分からない。
答えられない。
好き、かも知れない。
今、綾香さんは浩之と一緒にいる。
浩之の肩に頭を乗せて、浩之の胸に片手を乗せて、寄り添って一緒に寝ている。
それは、確か。
揺るがない現実。
そして、浩之を好きな芹香さんも、浩之と一緒にいる。
一緒に寝ている。
浩之に寄り添って眠る、綾香さんと芹香さん。
二人は何が違う?
浩之を好きな芹香さんと同じように、綾香さんも寝ているのに。
綾香さんだけ浩之を好きじゃないなんて、わけがない。
絶望的な思考。
絶望的な結論。
それにとらわれたまま、僕はゆっくりと三人の方へ足を進めた。
そっと、出来る限りそっと、眠る三人のもとに寄り、布団の脇の畳の上に座る。
きちんと正座して、綾香さんを見つめる。
綾香さんの白くきめ細やかな肌をした、むき出しの肩と太股に、目が吸い寄せられる。
しなやかで、華奢なスタイルの全身に目を奪われる。
綺麗な女性。
姉さんで少しは免疫があると思ってたけど、それでもドキドキする。
胸の高鳴りを、止められない。
こんなに傍にいるのに。
手を伸ばせば届くのに、触れられるのに、
起こさないように気を付けながら、見つめることが、僕に出来る精一杯。
幸せそうに眠る三人の雰囲気は、僕を拒んでそれ以上のことを許してくれない。
こんなに傍にいても、孤独感だけが僕を包む。

フゥ・・・

ため息がもれる。
心が痛い。
綾香さんの幸せそうな、安らいだ寝顔が、
何気なく、浩之の浴衣の上に置かれた彼女の手が、
自分の浴衣の胸元を、ぎゅっと掴んでいるその仕草が、
緩やかなリズムでもれる寝息が、
僕には辛く、痛い。
あれは、僕が得たいと願ったもの。
僕が与えたいと望んだもの。                   
・・・そして、今、浩之が果たしているもの。
何故、僕じゃ駄目なんだろう。
何故、浩之ばかりが、手に入れる?
何も知らないで無邪気に眠っている浩之の顔に、僕は目を向けた。
自然、自分の眼差しが、きついものになるのが分かる。
あかりちゃんが、ずっと想い続けている相手。
その気持ちに薄々気付いているはずなのに、答えを出さずに、ぬるま湯のような幼なじみ
という関係を、あかりちゃんに強いている男。
そして今は、綾香さん・・・。
心の底から湧き上がる獣じみた衝動が、僕の胸をどす黒く染める。
奪えるものなら奪いたいと、焦がれかられ、その想いに身を任せてしまいたくなる。
安らかな三人の寝顔を、その僕を拒む雰囲気を、壊してしまいたくなる。
それは、汚れた感情。
あかりちゃんが浩之を好きだって気付いた時から、ずっと心の奥にくすぶっていた僕の一
つの本音。
気付かれないように隠していた、僕の醜さの露呈。
止められない。
浩之を嫌いになっていく自分を、止められない。
今、どんな顔で浩之を見てるのか、自分で自分が恐ろしくなる。
でも、止められない。
手が、拳を作って震える。
気持ちがどんどん獣じみて、凶暴になっていく。

「くっ・・・」

あるだけの自制心を動員して、僕は目を閉じた。
歯を食いしばって、鼻から大きく息を吐く。
心が落ち着くよう、深呼吸を繰り返す。
浩之を嫌いになんか、なりたくない。
兄貴みたいな存在の、大切な幼なじみ。
あかりちゃんと綾香さんのこと以外なら何でも話せる、無二の親友。
一時的な怒りで嫌っていい男じゃないんだ。
でも、今、綾香さんと寝ている男。
「―――・・・」
「―――・・・」
「―――すぅーーーー・・・」
「―――くぅーーーー・・・」
目を閉じたまま、心を落ち着けようとする僕の耳に、芹香さんと綾香さんの寝息が、再び
聞こえて来た。
暗闇の中で聞く、その穏やかな二つの呼吸音は、本当に幸せげで、僕の胸をよりかき乱す。
強く強く、歯を食いしばって耐えなければ耐えられない、醜く汚れた僕の感情の暴走。
自分自身の感情なのに、自分じゃ制御できない
「―――むにゃむにゃ・・・」
「―――せんぱ〜い・・・」
次に聞こえてきた浩之の寝言に驚いて、僕は思わず閉じていた目を開いた。
「―――すぅーーーー・・・」
「―――すぅーーーー・・・」

ぎゅ・・・

浩之の寝言に反応したんだろうか。
芹香さんが、浩之の浴衣を掴んでいた手で、より強く浴衣を握り直す。
「―――むにゃむにゃ・・・」
「あやか〜・・・」
また、浩之の寝言。
「―――くぅーーーー・・・」
「―――浩之・・・」

すりすり・・・

今度は綾香さんが、浩之の寝言に反応したのか、浩之の左肩に乗せていた頬を、すり寄せ
た。
「―――ぐぅーーーー・・・」
「―――むにゃむにゃ・・・」
「―――ふたりとも〜・・・」
「―――よしよしだ〜・・・」

なでなで

にやけた顔で浩之が、右手で芹香さん、左手で綾香さんの頭を、撫でる。
「―――すぅーーーー・・・」

ぎゅ・・・

「―――浩之・・・」

すりすり・・・

うれしそうに浴衣を掴む芹香さん、頬をすり寄せる綾香さん。
そして、満足そうな浩之の顔。
「くっ、あははっ」
それら一連の光景を呆然と見ていた僕は、浩之らしい寝惚けと、それに反応した芹香さん
と綾香さんの可愛らしい仕草に、思わず笑みをもらした。
必死に笑い声を押し殺しながら、僕は自分が、いつもの自分に戻っていくのを感じた。
あんなに激しく自分を支配しようとしていた感情が、スゥッとあっけなく消えていく。
代わりに穏やかな、いつものように微笑んでいられる優しい気持ちが胸に広がっていく。
綾香さんの仕草には、やっぱり辛くて苦しくて心が痛むけれど、それより今は、浩之の寝
惚けぶりがうれしかった。
何故だろう、なんとなく救われた気分になる。
「ふっっんっ」
立ち上がり、一つ大きな伸びをして、僕は浩之達を見下ろした。
いつもと同じ、いつも浩之に向けてる眼差しで、もう一度しっかり浩之達を見る。
うん。
許せる。
今の僕なら、許せる。
綾香さんが浩之を好きなら、一緒に寝てることにどうこう言うことは、出来ないんだ。
綾香さんが浩之を好きなら、しょうがない。
それが、綾香さんの望んだこと、なんだから。
今の僕は、それで割り切れる。
「あ・・・」
その時、僕は初めて気付いた。
綾香さんの寝顔が、切なげに少しだけゆがんで見えることに。
しっかり見ていたはずなのに、今の今まで気付かなかった迂闊さに、僕は愕然とする。
それは、僕が冷静じゃなかったという、証拠。
綾香さんの寝姿自体も、いじましく浩之にすがりついているようにも見えてきて、今まで
とは違う痛みが、胸に走る。
「・・・そうか」
けして幸せなだけじゃない。
浩之には、あかりちゃんや姉の芹香さんがいる。
綾香さんの恋も、実るかどうかは分からない、不安で切ないものなんだ。
少し、複雑な気分になる。
僕にとっては、綾香さんの恋は実らない方がいいんだろうけど、一方で、綾香さんが幸せ
な寝顔になるのなら、浩之とうまくいけばいいとも思ってしまう。
綾香さんが幸せになれるのなら、それでいい。
それも僕の偽りない、一つの本音。
浩之なら、僕らしいと笑ってくれるだろうか。
身をかがめて、綾香さんの寝顔を覗き込む。
けれど。
「いつか、きっと・・・」
僕の傍で。
今はともかく。
小さく小さく、僕は綾香さんに向けて、そう囁く。
聞こえないことは分かっていても、囁く。
もう、あかりちゃんの時のように、諦めることは出来ない。
僕は綾香さんが好きだから。
誰かが綾香さんに幸せを与えることが出来るのなら、それは僕になりたいから。
その気持ちだけは、浩之にも他の誰にも、負けない。
例え、今は寝顔を見つめることしか出来なくても。

僕は、押し入れからもう一組布団を引っぱり出し、部屋の照明を消すと、布団の上に腰を
下ろした。
残っていたお酒をグラスに注ぎ、ちびちびと苦労して空けて、横になる。
自分から臭ってくるアルコールに辟易しながら、目を閉じ、眠ることだけを考える。
間近に聞こえる三人分の寝息が、子守歌の代わり。
結局、僕の出した結論は、僕も一緒に酔い潰れたことにすることだった。
朝見つかっても、僕も一緒に寝てれば、変な誤解はあまり受けないで済むと思ったから。
浩之だけ起こして、芹香さんと綾香さんの間から抜け出させようとも思ったけど、二人が
浩之の体の上に乗っている以上、そんなことをすれば多分起きてしまうだろう。
それに、綾香さんの幸せを壊すようなまねは、したくない。
出来るだけ長く、綾香さんを浩之の隣で眠らせたい。
そう考えて僕が出した、結論。
甘いとは思うけれれど、しょうがない。
僕は僕なんだから。
「―――くぅーーーー・・・」
綾香さんの寝息。
それだけに耳を澄ます。
明日はどうなるんだろう。
巻き込まれてる事件は、いつ決着するんだろう。
他のみんなは、もう寝たんだろうか。
とりとめもないことが、頭の中に浮かび上がってはすぐに消えていき、体からは力が抜け
ていく。
綾香さんの寝息に合わせて、呼吸が緩やかになる。
暗闇の中、心がゆっくりと落ちていく。
いろいろな感情がはがれ落ちて、無防備になる。
心地良い解放感に、包まれる。
ぐっと頭をもたげ、忍び寄ってきた睡魔に身を委ね、僕は、眠りに落ちていった。

「・・・おやすみ」


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後書き。

どうも初めてSSを発表します、穂高です。
で、なんかこんなものになりました。
登場人物は、名前出てこないけど、一応話の主人公の佐藤雅史。
あと、寝てるだけの藤田浩之、来栖川芹香、来栖川綾香です。
「初音のないしょ!!」の「リーフファイト97」をようやく終え、97年も終わるし記念
に何か書こうと思ったのがきっかけで、書きました。
25,26日と、研究室の年末発表会の間にこそこそと構想を練り、ルーズリーフ2枚に
書いた個条書きの文が、元になっています。
ホントは去年の内に書き上げるつもりだったのに、遅れに遅れてしまいました。
結局正月は、昼夜逆転の生活をしつつ、深夜映画を見つつ、これを書いてるだけでした。
まだ一度も外出してないです。
こんなのは雅史じゃねえ!という方、すいません僕もそう思います(泣)。
雅史が綾香を好きになった場合の雅史に、なり切れてません。
でもこれが限界です。
これ以上は無理です、僕には。

あのイベントを見た時まず思ったのは、朝見つかったらどうなるんだ?、ということでし
た。
あかりや志保にでも見つかったら、致命傷間違いなしです。(特に志保は別の意味で)
で、誰だったら安全かと言うことで思いついたのが、雅史です。
雅史が見つけたんなら大丈夫かなと、その時は思って一人納得してたんですけど、まさか
それがSSの元になるとは、考えてませんでした。
雅史が綾香を好きという設定にしたのは、まあ一応理由があります。
恥ずかしくて言いませんけど、深読みしてください。
裏バージョンで、綾香の方じゃなくて浩之の方にショックを受ける雅史というのも考えま
したけど、書きません。
と言うか、ああいうのは僕には書けません、多分。
各自、想像して楽しんでください。

なお、12月分をまだ読んでないので、もしネタがかぶってたら、すいません。
出来たら、感想ください。


私信な追伸
 1月2日の12時間時代劇「真田幸村」。
個人的には、幸村は松方弘樹さんより、高橋英樹さんの方が良かった(涙)。
 1月3日の「次郎長三国志」では大前田英五郎の役で出てきて格好良かったけど、出番
少なすぎ(涙)。
高橋英樹さん、時代劇にカムバ〜〜〜ック(切実)。
                            1998年1月5日 穂高